岩手でIUJターン・移住・起業する方必見!押さえておくべき基礎知識!
- 岩手県の気候、観光・地域資源、交通情報
- 岩手県の主要産業、有名企業
- 岩手県で起業するために役立つ情報
岩手県は東北地方の沿岸部に位置し、北海道に次いで2番目に広い52万7500㎢の面積を持っています。この敷地面積の広さは四国四県と同じくらいの面積です。秋田県との県境には奥羽山脈が連なり、内陸と三陸地方の境には北上高地が横たわっています。手つかずの自然が多く残っている岩手は、岩手山を始め、美しい稜線を見せる奥羽山脈や北上高地の山々や沿岸部の切り立った海岸段丘やリアス式海岸など絶景を望むことができます。
また、世界有数の三陸漁場は海苔やワカメなどの海藻類の養殖にも適しており、ワカメとあわびの養殖では、全国1位の生産量を誇っています。人口は126万8000人。そのうち約100万人が内陸部の北上盆地に集中しています。広大な面積と、山岳に囲まれた地形のため、地域によって気候が大きく異なる所があり、特性に応じてさまざまな形態の農業が営まれています。
戦前は産業の発展が非常に緩やかでしたが、戦後の高度成長期の1964年の花巻空港開港、1982年の東北新幹線大宮―盛岡間の開業でアクセスが向上。それに伴い、大企業の工場が県南地区に多数進出するようになり、半導体産業などの製造業が飛躍的に発展しました。
岩手県の気候は大きく分けると内陸部は内陸性気候で、夏は気温が上昇しやすいため暑く、冬は気温が下がりやすいため、寒さが厳しいという特色を持っています。1年を通した平均気温は11.2℃と全国的に見ても低いことがわかります。内陸部は一日の中でも昼夜の寒暖差が大きいのが特徴で、特に冬の晴天時には朝の放射冷却による厳しい冷え込みが見られることでも知られています。
特に県庁所在地の盛岡市は、夏は都市特有のヒートアイランド現象が見られることもあり、夏の気温は年々上昇するという傾向が見て取れます。沿岸部は海洋性気候で、夏は涼しく冬は温暖で降雪量も少ないという特徴で知られています。内陸の山岳地帯は冬季の積雪量が県内でも群を抜いて多く、八幡平市などは特別豪雪地帯に指定されています。しかし、一方ではこの大量で良質な雪が、スキー場における重要な観光資源にもなっているのです。
地域資源は毎年8月1日~4日に開催される「盛岡さんさ踊り」、北東北の代表的な温泉リゾートとして全国にその名を博す「花巻温泉」、世界遺産に登録された「中尊寺」などが挙げられます。さんさ踊りは企業、学校、有志などでチームを組み、団体参加するのが基本で、開催日に近づくにつれて、市内各所で踊りの稽古が行われ、太鼓の音も各所で鳴り響きます。
岩手県は11~12 世紀に東北地方の政治の拠点として栄えました。2011年に「平泉―仏国土を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」の構成資産の一つとして中尊寺が認定され、国内外から多くの観光客を集めています。中尊寺の他にも毛越寺など、建築遺産が今も数多く残されています。
陸路でお越しの方は東北新幹線のご利用が大変便利です。県庁所在地盛岡市はもとより、内陸部の主要都市のほとんどには新幹線の停車駅が存在しているため、アクセスに困ることはないでしょう。
各都市の市内観光は岩手県交通の路線バスのご利用がおすすめですし、沿岸の各都市へは岩手県北バスなどの長距離バスのご利用がスムーズです。海岸線が長い三陸海岸の景色を堪能しながら縦断したい方は、三陸鉄道北リアス線及び南リアス線のご利用がおすすめです。
岩手県の起業家は8千700人と全国的に見ても少ない傾向にあります。県では平成17年度から県内の起業家育成を総合的に推進することを目的として、「いわて起業家サポーティングネットワーク会議」を開催しています。起業家を目指す方に対する情報提供や助言指導等を行っている支援機関の連携強化を行い、積極的に起業ができる環境を整えています。
また、復興まちづくりに合わせたなりわいの再生を図るため、若者や女性をはじめとする、被災地域で企業や新事業への進出など新たなビジネス立上げにチャレンジしようとする方々を支援する「さんりくチャレンジ推進事業(さんりく地域起業・新事業活動等支援費補助金)」も行なっています。
詳しくは岩手県HPをご覧ください。
岩手県には従業員が101人〜301人超の大企業は県内に72社あります。紫波郡矢巾町本社を置く、ドラッグストアチェーンで東北6県すべてに出店している「薬王堂」、通信機器の開発・販売を手掛けるジャスダック上場企業「ネクスグループ」、専業の鉄骨加工業者として、東北から関東圏にある数々の大型建築物に使用する鉄骨を製造をしている「カガヤ」などが有名です。
創業100年を超える老舗企業数は351社。創業150年を誇る老舗の百貨店の「川徳」、もともとは織田家に使えていたという1638年創業の文具店「株式会社木津屋」、1857年創業の薬屋「くすりの村源」など歴史ある老舗が多く経営を続けています。
岩手県の主な産業は、農業、水産業、林業です。広大な農地や変化に富んだ気象条件など農業資源に恵まれ、近年では、米、畜産に加え、全国1位の生産量を誇るりんどうや秋夏ほうれん草などの園芸産地が形成されています。
また林業においても、全国におけるシェアは5%を誇っています。森林面積は県土の約80%を占め、針葉樹や広葉樹がバランスよく育っています。この豊富な森林資源を永続的に活用できるよう、適切な森林整備、地域を集約して経営を行う担い手の育成、木材生産の低コスト化、県産材利用の促進などに取り組んでいます。
水産業においてもあわびの生産量が全国第1位、さけが北海道に次いで第2位になるなど養殖の技術も優れており「つくり育てる漁業」の先進県として注目されています。その他にも製造業や建築業も盛んです。
岩手県では定期的に移住体験ツアーを行なっています。また、東京都内でも地域おこし協力隊による移住に関する説明会を行なっています。移住前に体験することで移住のイメージがより明確になるのではないでしょうか?
岩手の移住者と各市町村、支援団体を繋いでいる「イーハトー部に入ろう」のHPでは岩手への移住に関する様々な情報を得ることができます。詳しくはHPをご覧ください。
東北新幹線や東北縦貫自動車道などの整備に伴い岩手県では企業の誘致が進んでいます。これまでにトヨタ自動車系の生産工場、東芝のフラッシュメモリ工場、富士通などを誘致した実績もあります。
東日本大震災で特に大きな被害を受けた県内の沿岸12市町村に工場等を新設・増設する際にはは、国の実施する企業立地補助「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金」を受けることも可能です。詳しくは岩手県企業立地ガイドをご覧ください。
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