社会の新しい現実が、新しい顧客の問題を連れてくる

ポイント
  1. 飲食店全体として、喫茶などが特に伸び、居酒屋などが大苦戦している
  2. 中途半端なお店は本当に選択を迫られてくる
  3. 変化から生まれるチャンス=新しい問題、機会をキャッチすることが大切

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NPで面白い記事を見ました。
食イノベーション

この中の統計資料で、飲食店の産業規模というのは、横ばいで、2012年比だと実は11%増になっているのです。飲食店全体がもちろん伸びているわけではなく、喫茶などが特に伸び、居酒屋などが大苦戦しています。

飲食に絡む影響力のある各社の動きを現実ベース見るとどうなっているでしょうか?

コンビニや百貨店内のお店などをはじめ、イートインスペースの確保をかなり進めましたよね。吉野家によるちょい飲みや、オリジン弁当もイートイン系のお店をスタートさせていました。

食べ物をコンテンツに展開していた各社が、360度違う方向から、同じ真ん中を目がけて寄ってきているわけです。成城石井が成城石井の食品などを使ってレストランをオープンさせていました。

コンビニのイートインスペース化などをみると、また外食産業全体としての人手不足による外国人のアルバイト増を考えると、1つの動きとして、自動化された飲食店というのがどんどん出てくるようになるわけです。理由は、人がそもそも雇えないし、単価が低く、利益率が低い、テクノロジーの進展などがあります。そのようになっていくと、中途半端な内容や質で展開している、人を前提とするようなお店は淘汰されていくようになると思います。

中途半端なお店は本当に選択を迫られてくると思います。

もう1つの動きとして、テクノロジーや、安さなど以外の価値で戦うということです。


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高度人材系で戦うということです。ただここで言っている高度人材というのは、めちゃめちゃ腕利きのシェフや料理人という発想もありますが、この部分自体テクノロジーに代替されてしまう可能性があります。そのため、お客さんとのコミュニケーションや関係をうまく構築できるという意味で、面白い(ただファニーという意味ではなく)人やコンテンツのあるお店づくりが必要になってくるのだと思っています。

時代は本当に本当に凄まじい勢いで変わっているわけですが、そのことに当の生きている人達のほとんどが気づかず、気づいていても変わろう、活用しようとは思っていないため、

このような変化から生まれるチャンス=新しい問題、機会をキャッチしようとしていません。新しく商売をはじめる、起業する人というのは、変化を掴むべきです。今までのやり方というのは、今までの前提の中で生まれたものであり、その前提が大きく変わっているわけなので、これからの変化を意識しながら、アジャストしていきましょう。

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著者プロフィール

伊藤 健太

伊藤 健太

1986年生まれ、横浜出身、慶應義塾大学法学部卒業。

23歳の時、病気をきっかけに、小学校親友4名、資本金5万円で株式会社ウェイビーを創業。

10年間で10,000人を超える経営者、起業家の「組織づくり」「売上アップ」に携わる。

社長がいなくても回る強い組織、仕組みをつくる「01組織クラウド

小さな会社、個人事業主のビジネス成長を実現する「01クラウド

の01シリーズを展開中。

2016年10月より、世界経済フォーラム(ダボス会議)の日本代表選抜
2018年9月より、徳島大学客員教授就任
2020年4月より、iU 情報経営イノベーション専門職大学客員教授就任

「行動の品質」「自分の力で稼ぐ力を身につける本」など著書7冊。
日経新聞、エコノミスト、NHKなどメディア掲載も多数。