フランチャイズのロイヤリティー(手数料等) は本当に必要か?

ポイント
  1. ・フランチャイズを行う中での手数料とは?
  2. ・何故手数料を払うのか?
  3. ・オーナーが払う手数料の平均の額は?

目次 [非表示]

フランチャイズに付き物なのが、ロイヤリティや加盟金等の手数料です。こんなにたくさん毎月本部に払って儲けることができるのかと不安になることでしょう。また、加盟金が格安で喜んでとびついたら、商材が同業他社より高かったという落とし穴がある場合も。そもそもフランチャイズの手数料(ロイヤリティー等)は本当に必要なのか、支払うメリットはあるのかについてみていきましょう。

なぜ、手数料(ロイヤリティー等)を支払う必要があるのか

そもそもなぜロイヤリティーを支払うのでしょうか。フランチャイズは、企業の看板とノウハウを得て経営するというシステムです。
「加盟金」や「ロイヤリティー」はその看板やノウハウを得るための対価として支払うものです。「加盟金」とは違い「ロイヤリティー」は毎月継続的に支払うランニングコストと考えてください。

ノウハウや看板が最初から用意されているため、未経験者が独立する上で、失敗するリスクを格段に抑えられるしくみとなっています。
さて、ロイヤリティーや加盟金など、手数料の形態は多々あるのですが、それらの妥当な金額はいくらなのかというのが問題です。
正直、加盟金・ロイヤリティー等の妥当な金額や割合は一概に言えません。このブランド力があるなら対価を払っても、集客力でまかなえるだろうと納得して支払えるかです。

「ロイヤリティーは高いが、参入しやすいように開業資金は低く設定している」フランチャイズもあれば、「開業資金は同業種よりも高く設定しているが、商材やロイヤリティーは安い」など様々な場合があるため、総合的に判断するべきです。

また、加盟金に関しては、「契約前に支払い、その後契約に至らなかったのに、加盟金が戻ってこなかった」例や「いい物件をほかのフランチャイジーに取られてしまい、納得いかないまま契約した」例など、トラブルに発展するケースもあります。未確定要素が残ったまま安易に加盟金を支払うのはトラブルの元です。

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フランチャイズのロイヤリティー等を支払うメリットは?

では手数料(ロイヤリティー等)を支払うことでどんなメリットを受けることができるのでしょうか。一般的な本部のサービスを一部ご紹介します。これはそれぞれのフランチャイズによって内容が変わるため確認をしていただくようにお願いします。

〇経営のアドバイザー
フランチャイズに参入する人々はその業界の初心者が非常に多いため、本部から経営のアドバイザーを派遣したり、セミナーを開いたり、もしくは電話相談なども対応してくれるところもあります。

〇会計の代行/情報システムの構築、情報のシェア/広告宣伝
POSなどの情報システムを利用し、顧客を分析したデータなどを共有することで「どの時間にどういう客層が多いか」「どういったものが売れるか」などがわかり、戦略も立てやすくなります。またそこからどのような対象へ宣伝をすればいいのかなど、マーケティングを本部がしてくれる場合があります。

〇従業員の育成支援/共済制度など各種支援

フランチャイズ手数料は税金の対象かどうか

答えはYESです。

国税庁が経営指導料、フランチャイズ手数料について通達を出しています。
「フランチャイズ手数料及びロイヤリティーは、グループの傘下店として、その名称を使用すること、広告の代行、経営指導等の役務提供の対価として支払われるものです。」と説明しています。
引用:国税庁

よって、ロイヤリティーは、加盟店にとっては、消費税の対象となり、「課税仕入れ」になります。

フランチャイズの手数料の平均とは


一般的に、「加盟金」の平均は数十万円から数百万円といわれています。コンビニだと200万円前後が多くなっています。また、店舗そのものの要・不要や、あるいは店舗物件を本部に用意してもらうか、自分の敷地や所有物件を使うかによって加盟金だけでなく、その他の開業資金の費用負担割合がかわってきます。
「ロイヤリティー」の平均は、方式によって変わってきます。

①売上分配方式

様々な業種において、それぞれ一番多い方式かと思います。売上のうち〇%を対価として本部へ支払います。一般的には、数%~50%に設定されています。

②粗利分配方式

コンビニでよく取り入れられている方式です。粗利益のうち、〇%を対価として本部へ支払う方式です。一般的に30~70%に設定している企業が多いです。

③定額方式

売上や粗利など関係なく、決められた一定の金額を対価として本部へ支払います。稼いだ分だけ自分の利益になる一方で、赤字になっても毎月ロイヤリティーが必要になるのが注意点です。一般的には、数万円~10万円に設定されています。

例えば、ロイヤリティーが高額であっても、本部側が光熱費を多く負担してくれる場合もあります。高額なロイヤリティーには高額なりの理由があるため、気になるようでしたら、本部や説明会でなぜこのような金額設定なのか聞いてみるといいでしょう。

まとめ

「フランチャイズの手数料は本当に必要か」という議論は、フランチャイジー側の考え方になります。私なら経営から従業員の育成まで対応できる自信はありません。確かに、ロイヤリティーという「ランニングコスト」を負担に感じるかもしれませんが、本来しないといけないものを本部が代わりにやってくれると考えてみると私自身安いとも感じます。大事なのは、納得して払えるかということです。みなさんがフランチャイズを選ぶにあたってトータルの手数料を見ていただき納得できる本部を選ばれることをオススメします。

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