フランチャイズで起業をしたい!助成金と補助金の違いとは?
- 助成金は返済義務がない
- 補助金ほど支給の難易度が高くない
- 助成金は後払いなので注意が必要
フランチャイズで起業する!と決めたら、資金面で悩む方も多いかと思います。今まで貯めた自己資金の他、地方自治体の助成金・補助金を利用すると、事業をスムーズにスタートさせることができます。
そこで今回は、フランチャイズ加盟店に入って起業したい方に向けて、助成金制度、補助金との違い、助成金はいくらなのか、どこで申請するのかを解説していきます。これからフランチャイズに加盟して起業したい方はぜひ参考にしてみてください。
起業する際に、資金調達をするならば、国や地方自治体が行っている事業主向けの「助成金」を利用する選択肢があります。助成金制度は、厚生労働省が管轄しており、雇用に伴う事業活動に対して、一定の費用が助成されます。
元々、助成金は、地域の活性化や雇用対策のために事業主に助成をする制度ですので、起業したい方も利用することが可能です。助成金は、要件に合致させすれば、誰でも助成金の支給を受けることができるので、フランチャイズの起業でも通りやすいのが特徴です。
融資のように返済する義務がなく、後々負担にならないのが最大のメリットです。基本的に助成金とは、事業にかかった分の費用を後から請求する形になるので、経費の支払い後の申請受給となります。申請してから助成金を受け取るまでには、約半年くらいかかるので、初期費用の資金調達には向いていません。
ただし、フランチャイズを起業する際に助成金を受給できれば、運転資金が働いて、事業が成功したケースも多いので活用して損はないでしょう。
▼助成金の種類
・雇用調整助成金…従業員の雇用を維持する
・トライアル雇用奨励金…未経験者を試す
・高年齢者雇用開発特別奨励金…65歳以上の高年齢者を雇う
・特定求職者雇用開発助成金…離職された労働者を早期に雇う
こちらもあわせてお読みください
人を雇うときに知っておきたい助成金一覧【総まとめ】
「助成金」と似ている言葉に「補助金」がありますが、どう違うのかをみていきましょう。助成金と補助金は、どちらも国や自治体が管轄している制度のことで、返済義務がないがないという共通点があります。
助成金と補助金の唯一の違いは、受給される要件です。例えば、助成金は募集要件を満たせば、フランチャイズの起業の際に受け取ることができます。その一方で、補助金は募集要件を満たした上で、その中から選抜された人だけが受給することができるのです。
つまり、補助金は支給される予算が予め決まっているので、選ばれなければ支給されないないので、助成金よりも難易度が高くなります。そして、助成金は比較的、長期間の申請期間が設けられていますが、補助金は公募期間が約一ヶ月程度と短いのが特徴です。
助成金と補助金はなぜ返金する必要がないのかと言うと、雇用を生み出す社会のために支給されるから。ちなみに、銀行から事業の資金調達できる「融資」とは、返済義務がある借金ですので銀行に貸付利子を付けて返済していきます。
銀行の融資は、事業を始める前からでも申込みすることができるので、初期費用の調達に向いています。
こちらもあわせてお読みください
10種類以上の資金調達の種類、方法、メリット、デメリットをまとめました
助成金は自治体の条件にクリアすれば支給されることがわかりましたが、実際いくら位もらえるのでしょうか?ここからは、具体的な支給額の例をみていきましょう。
助成金は自治体の制度によって条件が異なりますが、一般的には、雇用の調整にかかった費用、雇用一人あたりにかかった費用といった規定があります。例えば、フランチャイズの雇用で管理職を採用した際の場合や雇用の数値目標を達成すると約30万円支給されます。