どんな人がフランチャイジーになるの?向いている人・向かない人の特徴とは?

ポイント
  1. 数字に明るい、人に恵まれた着実タイプなら理想的
  2. 経営の自由度を求めるなら向いてないかも
  3. 消費期限切れや万引きで起こる商品の「ロス」の恐ろしさ

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1.フランチャイジーに向く人・向かない人

フランチャイズ経営は手厚い経営のサポートを受けられる反面、経営の自由度は低いのが特徴です。

では、こうしたフランチャイズ経営に向く人・向かない人はどんな人なのでしょうか。以下に見ていきたいと思います。

1.1 向いている人

〇フランチャイザーの指示を地道に、確実にこなしていくことができる人
フランチャイザーは豊富な経験を持ち、ノウハウをあなたに提供してくれます。
そのノウハウを利用できることがフランチャイズ経営の一番のメリットなのですから、疑いをもたずに愚直にフランチャイザーの指示を忠実にこなしていくことが成功の近道であるといえます。

〇信頼できるスタッフを確保することができる人
これは、どのビジネスにおいてもあてはまることかと思いますが、信頼できる「ヒト」を確保することが成功要因の中でも一番重視される部分の一つになるかと思います。

フランチャイズ経営の場合には、店舗の独自性を出す余地が狭いため、残された差別化を出せる余地である「ヒト」による「差別化」は特に重要な意味を持ちます。これは、単に接客態度がきちんとしているかという点だけではなく、不正を働くような従業員ではないかを見分けて採用する、採用した後も不正を働きづらい環境を常に維持するという体制づくりが重要です。

例えば、小売店における大きな損失要因の一つに「ロス」があげられます。「ロス」とは本来売れるはずの商品だったものが何らかの物理的な要因で売れなくなってしまうことを指します。

一番分かりやすいロスは「消費期限切れの弁当」があげられるかと思いますが、「万引き」というのも、大きなロス要因の一つです。そして、一説によると万引きは来店客だけではなく、「店員」が行っている場合も相当に上ると言われています。

ロスの何が恐ろしいかというと、1個の商品の「ロス」を取り戻すためには、2個以上の商品の売上が必要な場合が多いからです。

例えば粗利率30%(原価率70%)の商品1個が「万引き」にあったとします。この商品が売価100円の商品だったとすると、70円の損を被ることになります。(70円払って仕入れたものですからね。)この70円の損を取り戻すためには、233円(=70円÷30%)の売上を上げなくてはいけないのです。同じ商品を2個以上売って初めて損が回収できたことになります。

見方を変えて、もともと30円の利益を上げるはずの商品を失ったと考えると「損失は100円」ですから、333円(=100円÷30%)の売上で初めて損を回収できたと言えます。同じ商品を3個以上追加で売って初めて損失が回収できたことになります。

このように、「万引き」被害などによる商品「ロス」は店舗経営に大きなダメージを与えます。「万引き」の真犯人が「店員」では、店員を採用したことがむしろマイナスになってしまいます。こうならないように、店員のシフトに関してはどの時間帯にも信頼できる人間を配置できるようにしたいところです。

また、店員によるお客様への声がけなどがきちんとできていると、来店客による「万引き」なども減るといわれています。

こうした、信頼できる人員を確保できることが店舗経営の大きな成功要因の一つであり、一番信頼できる人員である「家族」が最低1名常に入れるようにシフトを組めるようであれば最も安心できるところです。そう考えると一番の必要な成功要因は「家族の理解」になるかもしれません。

〇計数感覚を持っている(身につけた)人
フランチャイジーになるということは、ただの「店長」ではなく「経営者」になる訳ですから、店舗の営業数値をきちんと読みこなせなくてはいけません。こういうと複雑な会計理論の知識が必要になると身構えてしまうかもしれませんが、最低限、以下のことが理解できれば十分かと思います。(といっても、十分なボリュームかと思いますが…)

✔商品カテゴリー別の大まかな粗利率と売上高、回転率
✔1日あたりの客数(曜日別、時間帯別、客層別)
✔客単価
✔1ヵ月あたり固定費とその内訳
✔1ヵ月に産み出したキャッシュ
✔借入金残高と1ヵ月あたり返済額

ちなみに、上記の数字を隅々まで把握しておく必要はないかと思います。特に、「商品カテゴリー別の大まかな粗利率と売上高、回転率」については、全体の売上上位2割を占める商品カテゴリーについて把握すれば十分でしょう。

なぜなら、全体の売上上位2割を占めるアイテムであなたのお店の売上高の8割を占めている可能性が高いからです。

俗に、パレートの法則(全体の8割は上位2割で占めるという法則。ニッパチの法則ともいう)と呼ばれる経営法則です。何事にもあてはまる原則ですので、覚えておいて損はないでしょう。

1.2 向いていない人

〇フランチャイザーの指示を地道に、確実にこなしていくことができない人
向いている人の裏返しです。時には、フランチャイザーの指示に疑問を持つこともあるかもしれません。

また、「自分だったらこうするのに」と思うこともあるかもしれません。

しかし、そうしたスタンスではせっかくのフランチャイズのノウハウを活かしきることができません。

そもそも、経営の独自性を追求したいのであれば、自分で一からビジネスを起こすべきなのです。

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