経営者は先輩経営者や、友人経営者から経営者はマネジメント能力が問われると言われたことはありませんか?
私は創業時に、良く言われていました...
当時、「マネジメント」と言えば、ドラッカーの「7つの習慣」という本が話題でした。 本を読み、先輩の話を聞いたり、セミナーに行ったり色々してみましたが、正直よくわかりませんでした。 それはどこか、他人事のように感じていたのかも知れません。
「うちの会社、組織って言うほど人いないし...」
「役割決めるほど仕事ないし...」
こんな風に考えていた時がありました。これは大きな勘違い。
今思えば、社員1人の小さな会社でも、マネジメントは必要でした。
では、小さな会社でもマネジメントは必要なのでしょうか...
マネジメント(Management)とは、「経営」「管理」という意味があります。
「経営」とは、広辞苑によると
・力を尽くして物事を営むこと
・継続的、計画的に事業を遂行すること
つまり経営者自身が「自社の仕事をどのような方法で継続的に実施するか計画を立てる」という行動をしてないと、マネジメントは始まりません。多分、このことは経営者の頭の中にあります。でもその頭の中のものは、社員は覗くことが出来ません。
また、「行動から読み取れ」と思うかも知れませんが、部下は経営者の行動は思った通りに読み取ってはくれません。
これは、私自身の経験からも言えます。
私は創業間もない時、社員へ仕事を作り給与を支払わなければという責任感から、毎日客先周りをしていました。 いつ、どこで、誰と何をするか、スケジュールを書いていましたし、何のために行動しているかも社員に伝えていました。
でも、ある日社員から「いつもバタバタ、バタバタして私たちの話を全く聞かず、自分の言いたいことだけ言って、いなくなる。こんな状況では仕事が出来ません。」って...
私としては、「えぇぇぇ~」という気持ちでした。採用の時に、「私は事務所に居ない。自分で考えて行動して欲しい。社長の指示待ちでは仕事にならない会社です。」と説明して、了解の上で入社してきたのに...
入社の時も、毎朝、話していた「つもり」でも、全く伝わっていない。 この現象が、マネジメントのしにくさでもあるのです。
もし、あなたの会社でマネジメントに課題があると感じているのであれば、まずは経営者であるあなたの考えを誰にでも見えるように、可視化することが必要です。
早急に可視化するものは3つ
1. 目的
経営理念、Mission、Visionなど、会社が何を目的に事業をしているかわかるもの
2. 目標
社員に見せるのは短期的目標です。
最長でも1年間の目標
それを四半期、毎月に細分化されたものがあれば、なお良いです。
3. アクションプラン
これは、会社全体、経営者自身、社員個人個人が、取り組むことです。
ベクトルのゴールは、2の目標達成に繋がっていなければ、上手くいきません。
マネジメントに悩まれている方は、ここから取り組んでみてはいかがでしょうか。