副業では「著作権侵害」に注意しよう
- 著作権侵害にならないのはどんなケースか?
- 副業で著作権を侵害しやすいのはどのような場合か?
- 著作権侵害はデリケートで難しい問題
パソコンとインターネットの普及で様々なことが簡単に行えるようになりましたが、その反面「著作権侵害」に値する行為が増加しています。
悪質な事件も増える中知らず知らずのうちに、著作権を侵害してしまっていると言うトラブルも多いのが現状です。特に副業をしていて知らずに著作権侵害をしてしまうというのは厄介です。
著作権侵害は親告罪になるため訴えられない限り罪には問われません。あえて見逃されているケースも多いですが、商用利用していると対応が厳しくなりますので十分に注意が必要です。まず、著作権とは何かを説明していきます。
著作権とは著作物の作者の権利のことです。
著作物は大昔から存在すると考えられていて、最も古いものは洞窟の壁画と考えられています。コピーが難しかった時代には著作権な意識される事はほとんどありませんでした。
しかし、大航海時代に活版印刷が発明されると本を大量に印刷することが可能になりました。本の内容をコピーした物が無断で出回り作者やその関係者はかなりの損害を受け、事業を断念せざるを得ないケースもあったそうです。著作者の利益が損なわれることで、ようやく著作権が意識されるようになりました。日本は長い間著作権の意識が薄かったわけですが、明治には著作権法が整備され始めたわけです。
著作権というのはいくつか種類があると考えられていますが、著作権侵害と言うのは主に著作者の利益を奪う行為と考えておけば、大筋で問題ありません。現在は様々なものがデータ化されているため、簡単にコピーすることができインターネット上で配布すれば世界中に広まってしまいます。
現代ほど著作権侵害が簡単に行われる時代はないと言えるでしょう。著作権ではありませんが、芸能人の写真などは扱いを誤ると肖像権やパブリシティ権侵害になるということで、著作権侵害に準ずる扱いになります。
著作権侵害とは無断でコピーを行う事ですから、著作権者に了承を取っているのならばコピーをとったとしても問題はありません。
また、家族などごく少数の身内の間で利用する私的使用ならば著作者に許可を取っていなくてもコピーを行うことが認められています。
ただし、コピーが出来ないように作られている物をコピーするには私的使用であっても許可が必要です。
著作権侵害は厳密に言うと、信じられないほど小さなことにまで適用されます。
取るに足らないことでも、著作権法上は問題になることも多いです。あくまで、法律の上ではということなので、気にする必要がないことがほとんどですが、ネット時代に著作権侵害を行っていない人の方が少ないのかもしれません。
著作権侵害は黙認されていることが非常に多いですが、お金が絡んでくると対処が厳しくなるので副業をしているなら、著作権侵害にならないように対策が必要です。これから一つ一つ著作権を侵害しやすいケースを紹介します。
ネットで文章を書く人は多いと思いますが、著作権侵害をしてしまいがちです。
副業と言うとブログでアフィリエイトのイメージが強いかもしれませんが、依頼された文章を書いて納品するだけで収入になる仕事もあります。文章を書くことは最も簡単に収入につながる副業の一つだと思いますが、その分著作権侵害にならないように注意が必要です
著作権侵害になる一番単純な行為としては、人が書いた文章を自分が書いたかのように公開してしまうことが考えられます。誰が書いたか、何処に書かれているかにかかわらず、無断でその文章をコピーしてしまうと著作権侵害になります。
引用として人の書いた文章を使用する場合は問題ありませんが、引用と認められるかどうかの線引きも曖昧な部分が多いです。引用と認められたケースを参考にして自己判断で行うしかありませんが、できるだけ著作権者に配慮した扱いをする必要があるでしょう。
また、人の文章を書き直すリライトが問題になることもあります。リライト自体が著作権侵害だという意見もありますが、そもそもリライトという言葉の意味自体が曖昧になっていることが多いです。
元の文章の語尾を少し変えただけの文章など、ほとんど元の文章と変わらないような文章を無許可で公開しては、著作権侵害と言われても仕方ありません。しかし、人が書いた文章を参考にして文章を書くこと自体は本来、何の問題もありません。
これが認められないようでは、世の中の文章はほとんど著作権侵害と言うことになりかねません。要はほとんど内容が変わらない文章を自分の物としてしまうのが問題なのですから、誰かの文章を参考にした場合は、出来るだけ独自の視点で文章を書いていくことが大切です。
また本の感想をブログなどで公開している人は多いですが、読むと内容がほとんど分かってしまうような感想を書いてしまうと著作権侵害になる可能性があります。
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