フランチャイズ経営を始めるためのステップ~開業前編~

ポイント
  1. 人と直接話して情報を得る
  2. 気をつけるべきなのは「マイナス情報が出ない」「強引な加盟勧誘」
  3. 「法定開示書面」のチェックポイント

フランチャイズ経営を始めるためには具体的にどのようなアクションを起こせばよいのでしょうか。一般的には以下のような流れになるかと思います。

情報収集ステージ
(1)募集用パンフレットの入手
(2)事業説明会の参加
(3)フランチャイザー訪問
(4)既存店舗訪問
(5)法定開示書面の入手
(6)フランチャイザーのトップまたは部門責任者との面談

事業計画策定ステージ
(7)事業計画の策定
(8)店舗物件の確保
(9)資金調達
(10)フランチャイザーとの契約

開店準備ステージ
(11)研修参加
(12)店舗改装の開始
(13)採用活動
(14)開店

上記の流れに沿って一つ一つ順を追って説明していきたいと思います。

1.情報収集ステージ

(1)募集用パンフレットの入手

前述のフランチャイズの比較サイトなどで、ある程度関心のあるフランチャイズを絞り込んだら、フランチャイザーに対して直接資料請求してみましょう。フランチャイジーになりたい人向けの説明会への参加を勧められることになろうかと思います。

(2)事業説明会の参加

事業説明会に参加すると、経営理念や事業の内容及び将来構想について数時間かけて説明がなされるかと思います。

基本的には、成功事例を中心にした説明になるかと思いますが、しっかりとマイナス面に関しても質問してみましょう。マイナス面やリスク面があることを認めた上で、きちんと理路整然とした回答があれば安心ですが、「とにかく当社に任せていただければ大丈夫です」「すべての加盟店が確実に利益を出しています」ですという言葉が続くようなら疑って聞いた方がよいかと思います。

また、強引にその場で加盟を勧めてくるようなフランチャイザーも要注意です。特に業歴が浅いフランチャイザーだと、目先の加盟金狙いのフランチャイザーである可能性もあります。さらに、少なからず開業したいという思いを持った方々が集まっている会ですので、フランチャイザーがバラ色な説明をすると、全体的に、加入に対して「前のめり」な熱気につつまれることも考えられます。

その中でも、説明会の事前に確認したいことを明確にしておいて当日は冷静な気持ちで質問を行うことが重要です。だし、不特定多数の方々を相手にしている説明会ですから、全体にとって有益な質問にとどめ、あまり個別的な質問は別途フランチャイザーと対面で質問するようにしましょう。

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(3)フランチャイザー訪問

事業説明会である程度の「確信」が得られたら、フランチャイザーに訪問しておおまかな契約条件に関して質問をします。質問すべき事項としては以下があげられます。

①フランチャイジーの収支状況 → 実際の売上高・利益
②フランチャイジーの支援体制 → 特に不振店対策の内容
③フランチャイジーに求める資質
④複数店展開オーナーの有無
⑤フランチャイザーの財務の健全性 → 成長期か安定期か
⑥フランチャイザーの今後のフランチャイズチェーン展開方針
⑦フランチャイジーリスト

(出典:「一般社団法人フランチャイズチェーン協会」ウェブサイト)

上記を質問する際も、できるだけ自分が開業したい店舗のイメージを事前に明確に持つことにより、一般論的な回答ではなく、個別具体的な話を引き出すことが重要です。できれば、失敗事例なども引き出したいところですね。
 
また、担当者の態度や話し方に関しても気を配りたいところです。個人差はあるものの、フランチャイザーの会社全体の営業方針は担当者の態度や話し方に滲み出るものです。基本的には、フランチャイジーとなるべきあなたはフランチャイザーにとって「お客様」にあたる立場ですから、変に卑下することはありません。(といって高圧的でも、フランチャイザーの協力は得られませんw。)

(4)既存店舗訪問

フランチャイザー訪問によってますます「確信」が高まったら、既存店を訪問します。店舗訪問に関しては、フランチャイザー自ら運営している「直営店」、フランチャイジーが運営している「FC店」両方を視察することが必要です。

まずは「直営店」を視察します。直営店はフライチャイズチェーンの模範店となるべき店舗ですから、ここが「ダメ」なようだとフランチャイジーになってもロクなことはないでしょう。

そもそも、フランチャイズの本来の趣旨は、自前で運営した店舗の成功ノウハウを第三者に「販売」することですから、「直営店がダメ」なようであれば、フランチャイズとして売るべきノウハウが確立されていないということになります。

「直営店」の視察が終わったら、フランチャイジーが運営する「FC店」を視察に行きます。その際、自分が出店したい形態にできるだけ近い業態のお店を訪ねることが重要です。

FC店に訪問したら、店舗の経営者に質問をします。質問すべき事項としては以下のようなことがあげられます。

①現実の売上高・収支状況 → フランチャイザーの事前予測の正確さ
②黒字化するまでの期間
③フランチャイザーの研修・支援体制への満足度
④フランチャイザーへの率直な感想
⑤開業後の苦労・失敗
⑥仕事のやり甲斐
⑦成功の秘訣
⑧今後の事業見通し

(出典:「一般社団法人フランチャイズチェーン協会」ウェブサイト)

ここでのポイントは、店主のいうことを100%額面通りに捉えないこと。

フランチャイジー候補が訪問することは事前にフランチャイザーから連絡が入っているため、フランチャイザーに不利益になるようなことは、よほどフランチャイザーに対して不満がない限り、あなたに話してくるはずがないからです。

逆に言うと不満がたくさん出てくるようであれば、相当程度「ヤバい」フランチャイズである可能性が高いと言えます。

また、良かった点、悪かった点、成功点、失敗点に関しても、店主独自の個人的な背景によってもたらされたものか、それともフランチャイザーの指導が良かった・悪かったことによるものか分析しながら聞くことが必要です。

店主がたまたま個人の事情で良い条件で開店できたことが成功要因なのであれば、それはあなたにとって「再現性のない話」になります。店主の個人的な事情を聴くのは憚れる部分はあるかもしれませんが、成功していれば成功しているほど、経営者としては自慢げに話したくなるものです。その辺はしっかり意識しながら聞き取ることが重要となります。

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