目次 [非表示]
年配ベテラン税理士と若手税理士の境目は?
若い税理士というが、いったいどの年齢が若いとされるのでしょうか。だいたい一般の会社で言えば、20~30代前半くらいまでが若手、30代後半~40代半ばくらいが中堅、40代後半から50代くらいまでがベテラン、60代以上が大御所といった感じです。
ところが税理士業界は非常に年齢層が高いのです。一般企業の平均年齢がだいたい40歳くらいだとするならば、税理士の平均年齢は65歳前後なのです。40~50歳代でも税理士業界で言うと「若手」ということになってしまうのです。どこかで分けなければならないとすれば、「65歳」というところが一つの区切りとなるのかもしれません。
年配の税理士の特徴とは?
他の年代と比較して料金設定は高いが、経験や知識は豊富である
→ 経験が長いので、自分自身が体験した節税方法や経営関係へのアドバイスをすることが出来る。ただ、過去の経験にとらわれすぎてしまい、新しいものへの柔軟な対応ができない。
税務調査のときにも、存在感を発揮する
税務調査官に同じことを言っても、年配税理士の方が、発言に重みがあると受け止められて主張が通りやすくなることもあります。また、税務署の方も年上の人には厳しい態度はとりずらいものです。さらに、国税庁出身の税理士であれば、税務調査官の目線でアドバイスしてもらえるのも強みです。
最新のIT技術やSNSなどの技術には対応できない
→ やはり新しいものへの対応力は低い。いまだにメールができない人もいるようです。ウェブ対策?SNS?何それ?という感じです。
税理士本人ではなく所員が対応していることが多い
→ 直接相談できる機会が少ないという話をよく聞きます。多くの顧客を抱えていると、あまり自分自身で対応することは少なくなります。日々の処理を補助の事務員に任せていることが多いため、税理士本人と話をする機会が少なくなってしまいます。
若手の税理士の特徴とは?
比較的料金が安く、熱心に対応してくれる
→ 年配の税理士に比べて、お客様の信頼を勝ちとりたいという気持ちが強いですので、お客様の期待に応えるため、フットワークが軽いということもあります。
経験が浅く、ここぞという場面で頼れない
→ 年配の税理士と比較すると、どうしても実績や経験では見劣りしてしまいます。知識は勉強で身につきますが、経験に裏打ちされたものでないことが多いので説得力に欠けることもあります。
最新技術には強い
→ 新しい技術や知識に強いというメリットは若手税理士の方が多いでしょう。e-taxや電子納税など、最新のものを取り入れていることが多いようです。最近は、税理士側だけではなく、会社側にも会計ソフトを入れて、日々の記帳は会社側で行ってもらい、本当に税理士に頼らなくてはならない専門的な部分だけを利用することが多くなってきたため、最新技術を当たり前に使いこなすことは必須といえます。
今まで上げた特徴のようなものは「一般的に良く言われている特徴」のようなものです。年配税理士にしても若手税理士にしても、今まで上げたポイントがすべての人にあてはまるわけではありません。年配の方でもパソコンや最新のITノウハウをバリバリ活用している人もいますし、若手と言われる人だってメチャクチャ経験をもっている人もいます。
相談内容と自身の会社の方針、つまり、会計関係をすべて税理士事務所におまかせしたほうが良いと判断されるのか、本当の専門知識だけを活用するために税理士事務所を利用するのかにより変わってきます。若い税理士の方、年配税理士の方の特徴を考えて、相談してみてはいかがでしょうか。
もちろん相性も大事になってくるので、実際に会って判断することも大事だと思います。
もちろん相性も大事になってくるので、実際に会って判断することも大事だと思います。