今更聞けない!けど知りたい!フランチャイズの仕組みと現状

ポイント
  1. そもそもフランチャイズとは何か?を知る
  2. フランチャイズを出しているのはどんな業種がある?
  3. フランチャイズのメリット、デメリットを知ろう
  4. フランチャイズ契約はロイヤリティと契約プランに気をつけよう

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 皆さんは普段フランチャイズ店を利用していますか?コンビニ、レンタルショップ、飲食店から塾にいたるまで、街中には様々なフランチャイズ店が立ち並んでいます。フランチャイズ店とは知らずに利用していることも多いでしょう。そもそも、フランチャイズとは何なのでしょうか。ここでは普通のお店と何がどう違うのか、何故フランチャイズ店が増えているのか、またフランチャイズの現状について説明したいと思います。

1.フランチャイズとは ~チェーンとの違い~

フランチャイズとは親である企業から商標や商号を借りて(親企業に加盟して)開業することを意味します。チェーン店と混同されがちですがフランチャイズは自己資本での開業、チェーンはあくまでも親企業が資本金を出しているという点で大きく異なります。直営店という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、この場合直営店は親企業が出資しているのでチェーン店、と言い換えることが可能です。 

2.フランチャイズの業種と特徴

現在どのようなフランチャイズ店が存在するのかご紹介します。

 

業種

店名

小売業

オートバックス、TSUTAYA、ブックオフ、リーガルシューズなど

コンビニ

セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップなど

飲食店

KFC、ドトール、サブウェイ、モス、壱番屋、ほっかほっか亭など

不動産

エイブル、アパンショップ、センチュリー21など

教育

明光義塾、公文、ECC、学研、トライなど

その他

ダスキン、タイトー、オリエンタルランドなど


 
飲食店、コンビニは特にその多くがフランチャイズ店となっています。これは日本の外食産業の活発さとコンビニの普及率の高さが原因と考えられます。

逆に日本全体ではなく、地域に密着していることを活かした業種が不動産、教育業です。ひとつの市町村だけでいくつもの物件を扱う不動産業や、自治体・学校によって教科書が異なる教育分野に関しては外部から新たに介入するよりも、もともとその地域に根ざしているオーナーの管理の方がサービスの満足度を高められるのでしょう。

この「地域性」はフランチャイズのキーワードです。大手企業が本部となっている飲食店やコンビニ、小売業では販売の見込める特定の地域に集中して出店するなどの施策がとられています。日本国内規模でのマーケティングだけではなく、フランチャイズ各店の地域特性を考えた経営(ストアレベルマーケティング)も重視されるのです。

セブンイレブンが行っているドミナント戦略がまさにその代表例。出店を集中させ、商品の配送や店の広報活動、本部からの指導を効率的に行うことが可能になっているそうです。 

3.フランチャイズとロイヤリティー

フランチャイズ店を開業する際多くの人が一番気にするのは年収・月収だと思います。いったいどのくらい稼げるのかを考察する上で重要になるのがロイヤリティーです。

 

店名

ロイヤリティー

セブンイレブン

売上の43~76%

ファミリーマート

売上の36~69%

ほっかほっか亭

月額9万円(固定)

壱番屋

なし(自社のブルームシステム導入)

ケンタッキー・フライド・チキン

売上の5%

明光義塾

売上の10%+システム費 生徒一人1,700円/月

センチュリー21

受取手数料の10%+広告費10万/月

 
上記の表はロイヤリティーの一例です。

コンビニは総じて高く設定されており、飲食店は親企業によって規定が様々です。また塾や不動産のようにロイヤリティーという名目とは別に毎月発生する費用を設けているところもあります。結局のところ親企業に支払う費用となるのでロイヤリティーと銘打っている科目だけでなく正確に毎月どれだけの費用が発生するのか、しっかり確認しましょう。

また、ここで注目して欲しいのがCoCo壱番屋(カレー屋)で知られている壱番屋のロイヤリティーです。壱番屋ではロイヤリティーを設けておらず独自のブルームシステムという制度を導入しています。独立を考えているオーナー候補者はまず、壱番屋に正社員として入社し店長候補として実際の運営店舗で働く中でノウハウを学んでいきます。ウェブサイトの公式情報によるとこの店舗での研修期間は最短でも2年、また独立したオーナーには8年かかった人もいるとのことでした。この研修期間は正社員として働いているのでもちろん給与が発生しますし規定による福利厚生が受けられます。お給料をもらいながら実践的な勉強ができるということです。研修終了後の独立に際しても自己資金0円をうたっておりかなりお財布にやさしいシステムのようです。

なお、もともとこのブルームシステムの背景には飲食店廃業率の早さや頻度に対する懸念があったそうです。この制度を利用して壱番屋でフランチャイズ契約を組んでいるオーナー経営店舗の継続率はこの十年、実に90%を誇っているとか。現在の飲食店は開業から3年間の継続率が30%程度という点から見てみるとブルームシステムは飲食店を開業し、継続的に売り上げをだして成功させている一つの要因であると言えるでしょう。

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