50代で起業を決意!あるシニア起業者の夢と不安

ポイント
  1. 自分にたりないことで、ある程度知っておかなければならないこと
  2. 新規ビジネス立ち上げに関する事前調査など
  3. チャレンジャーズの活用

目次 [非表示]

7、中国関係を含む人的ネットワークの構築・強化

軽いタッチの交流でツイッター、フェイスブックやWeChat(微信)を使うのは今ではあたりまえになりましたが、多くのシニア世代の人はハードルが高いと勝手に思い込んでいる傾向があります。これらのツールは、使えばなれます。もし苦手であっても、基本的な機能さえ覚えれば、多くのことができるようになります。

中国とのコミュニケーションの場合、今やWeChatは必需品となりました。中国国内では、Facebookなどは使われておらず、代わりにWeChatが普及しているからです。無料でかつ非常に便利。社会や友人接点を持つ意味で、最低限持っていなければならないツールです。

Face to Faceでビジネス相手との信頼を得た上でなければ、PCだけのネットワークは非常にもろい側面があります。自分は、PCはあくまでも利便性向上のツールとして使うことに限定するようにしています。

8、雑感&まとめ

日本における大手企業の会社名がついている名刺、例えば「●●証券」がついている名刺の「威力」(半分は錯覚)がある日、突如にしてなくなりました。しかし今でも、初対面の人と名刺交換する際に、なぜか直近まで働いていた会社のことを口にしながら自己紹介している自分がいます。なぜでしょうか?(笑)

最近、外出するときにノートパソコンを持ち歩くことが増えました。時には、WAVE市ヶ谷(※2)を利用させていただくこともあります。特にアポの合間には、WAVE市ヶ谷に気楽な気持ちで寄って、ノートパソコンで作業することもあったりします。

※2 株式会社ウェイビーが運営するコワーキングスペース。市ヶ谷駅から徒歩3分。

サラリーマン時代にもっといろいろ詳細にわたって調べておくべきだったことが多くあり、詰めが甘かったことに改めて気づきました。

例えば、東京都のなかでも区によって創業優遇策が異なる部分もあり、もっと事前に時間をかけて調べておくべきでした。また、政策融資制度を使う場合、「3~4回の研修」(最低1か月の期間が必要)を受ける必要があります。

特に、複数の会社を設立する場合、入念に調べ、複数ケースのシミュレーションをじっくりする必要性を感じました。また、国家資格である必要はまったくありませんが、各種関連資格を事前に調べておき、創業までに取得できればよりよいかと思われます。

起業は「戦闘モード」を維持しなければ成功しないような気が自分にはします。調べものや何かの作業をしていますと、つい夜遅くなり、ふと孤独感を感じ、いろいろな不安が頭をよぎります。そういうときは、寝て休むのが一番でした。

チャレンジャーズに加入して気づいたこと

早稲田大学大学院の入山先生とご一緒に
早稲田大学大学院の入山先生

まだ完全に使いこなしているわけではありませんので、ウェブサイトにアップしているコンテンツを充分活用することはもちろんのこと、もっとチャレンジャーズのメンバーとの接点を増やしたいと思います。

起業するにあたり、会社は誰にその商品やサービスを提供するのか、会社の方向性、協力者、タイミング、ビジョン、ミッション、バリュー、経営方針、戦略、戦術などを固め、実際に起業をしなければ始まりません。

起業してある程度の形が見えてくれば、自社に投資したい投資家は必ず現れると信じています。また、不安があるからこそ細心な計算と大胆なかじ取りが必要になってきます。

すべてのステークホルダーに気を配り、社会にとって、地域にとって、消費者にとって、自社にとって、成功を収めるには、やることは本当にたくさんあって、常にチャレンジです。

みなさんのご健闘を祈っております。

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著者プロフィール

鈴木 響

鈴木 響

父親の仕事の関係で、上海生まれの上海育ち。小さい時から日中2つの異なるカルチャーの中で育ち、大学に入ってからは英語研究会で「欧米」カルチャーに触れ、マルチカルチャー人間となる。その後34年間、証券会社に勤める。外資含め計5社の証券会社で、多くの当社初、業界初、日本初の商品開発やサービス提供に携わる。2018年6月退職。 2018年9月〜上海復旦大学へ入学予定。起業準備中。日本の色々な良いものやサービスのコンテンツを活用及び加工しつつ、中国の中間層や富裕層の中で急速に高まっている「本物志向ニーズ」とのマッチングビジネスをやろうと着実に準備を進めている。