マネジメントは正しくやれてる?飲食店の事例でわかるマネジメントの本質
- ① マネジメントに関する基礎知識
- ② 飲食店員が見るマネジメントの問題点とリスクマネジメント
- ③ 本当に必要なマネジメントとは?
これまでの解説でも、多くの方がすでにご想像できている可能性があると思われるのですが、このマネジメントは、リスクを回避する為のマネジメントも同時に行う必要性があるという事になります。
これは、基本的にはとても単純な事であり、「これをすれば、このようにマイナスになるかもしれない」というリスクを考え、それを回避する方法を考える事なのです。
これはあくまでも一例となりますが、飲食店というのは、様々なお客様が、そのお客様の都合に合わせた日時や都合によって来店されます。
ですから、完全予約制ではない限り、いつ、どの時間、どのタイミングで営業時間内にお客様がやってくるのかは想像がつきません。
今日は暇だな・・・と言う日もあれば、いきなり混みだした!という日だってあるのです。
いつも営業を一人でやっていて、一日限定3組まで!と決めて営業をしてる場合は、さほど問題にはなりませんが、不特定多数の方々が来ても良いと言うお店の場合には、ある程度の従業員を用意しておく必要があります。
つまり、お店を経営すると言う事は、経営者だけがワンマンで運営できるわけではなく、従業員という方々の力を借りなければならないのです。
もしも、ここで横柄に「自分は経営者なんだから言う通りにしていればいいんだ」なんて態度をしていれば、その従業員達はいずれ消えてしまいます。
そうなると、どのような結果が訪れるでしょうか?答えは1つ、「臨時休業」若しくは「閉店」となってしまうのです。
飲食店の場合は、チームワークも非常に重要ですから、その従業員の存在を大事に扱う事ができない経営者のお店は、最悪の場合は、いずれ閉店に追い込まれる可能性が出てきます。
また、従業員は、お店の為に働いているわけではなく、それぞれの生活の為や、自分自身の為に働いています。
ですから、それぞれを尊重し合えるような関係性が必要となるのです。
更に、これは少し話がズレてしまいますが、従業員は家族だとか、親族・兄弟である等の、一種の洗脳のような事を掲げる経営者というのは実際に存在します。
しかし、これも大変危険な事であり、従業員は働く対価として給与を貰う為に勤務しているのです。
一時的に洗脳のような事ができたとしても、これが継続的に続くとは到底思えません。
従業員が何かしらの問題を、そのお店で抱えるのであれば、環境や金銭面等の考慮をする必要性が出てきます。
その事等をしっかりと分けて考える事ができれば、立派なマネジメントとも言えますし、リスクマネジメントが出来ているとも表現できるのではないでしょうか?
ここまで飲食店の従業員目線にて、マネジメントやリスクマネジメントを解説してきました。
これらと同様に、時代の流れに沿って、様々なサービス展開や、内容を考えて行く必要があります。
例えば、近年では、健康志向が高まっておりますし、様々なアレルギーを抱えた方や、食材へのこだわり、そして新しいサービス内容等、その他にも様々な流れに沿って対策を講じてマネジメントをしていく必要があります。
これは、例えば30年前に店を開店して、現在のお客様が同じように年代を重ねているわけではなく、もしかすると開店当時は生まれていない方や、まだ幼かった方もいらっしゃると言う事です。
その方々が、昔と同じ物を求めるのか?と言えば、絶対的にそうではないと言えるのではないでしょうか。
そう言った市場調査や、世の中の流れを入念にチェックし、変化に対する対策を常日ごろから考えなければなりません。
「自分の時はこうだった」「あの時代はこれで良かった」は、時代に完全に取り残されてしまいます。
お客様の事を考える、そして従業員の事も考える、それが飲食店におけるマネジメントの基礎中の基礎と言っても過言ではないと言えるでしょう。
いかがでしたでしょうか?今回は、飲食店の従業員を目線にした形で、マネジメントに関する内容に触れさせて頂きました。
勿論、マネジメントは飲食店のみならず、様々な業種にも該当し、それぞれに合わせた対策やリスク等を考慮しなければなりません。
重要な事は、まずマネジメントと言う基礎をしっかりと理解した上で、固定観念にとらわれる事なく、更に従来の「こうでなければ」や、「こうだった」と言う概念を捨て、新しく考えていく発想の転換をすると言う事も重要なのです。
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