フランチャイズの失敗談〜2つの業種でのフランチャイズでの失敗の理由を探る!〜

ポイント
  1. フランチャイズに加盟するには情報を集めよう
  2. 赤字のお店に固執するのでは労力が多くかかる

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全くの0からの起業より、リスクが少ないと言われているフランチャイズでの起業。

しかし、フランチャイズに加盟すれば、誰しもが必ず成功できるというわけではない。
法人として2つの業種のフランチャイズに加盟するも、短い期間で閉店することになってしまった企業がある。

その企業は失敗した2業種の他にも加盟店を運営していたため、フランチャイズの仕組みや制度については熟知していたはずだった。

にも関わらず、なぜ2業種のフランチャイズ店舗を閉店することになってしまったのか。

担当役員であるS氏に、フランチャイズ加盟から閉店までのお話をうかがった。

情報収集を怠ったために起きた悲劇…リペア系フランチャイズでの失敗


ー2つの業種の失敗をされたということなのですが、それはどういった業種でしたか?

S氏)リペア系と美容系ですね。

まず、リペア系の失敗からお伺いしたいと思います。店舗は何店舗運営されていたんですか?

1店舗ですね。なかなか黒字展開しなかったのと、スケールする可能性も低かったので、早めに見切りをつけて、1年間で閉じましたね。

そもそも、こちらはどういう経緯でフランチャイズへ加盟をしたんですか?

フランチャイズショーでその企業を知って、うちの社長といいんじゃない?やってみます?みたいな感じです(笑)その時すでに他のフランチャイズにも加盟していたので、それなりに仕組みはわかっているし、大丈夫だろうと思い始めました。
あまりその本部について深く調べることをせずに、本部の話とビジネスモデル見て、いけるかなーと思って決めました。今思うとすごく安直でしたね。

行ける!と思った決め手ってなんだったんですか?

決め手はないですよ。どちらかというとノリでいっちゃったっていうのが正直なところですね。
個人でもできるフランチャイズビジネスって、法人でやっている僕らからすると、とりあえずやってみて、まあ失敗しても、どうにかなるかなぐらいの気持ちだったんですよ。
個人で加盟する場合は、そうはいかないと思うんですけどね。

なので、少し気軽に始めてしまいました。例えばこれが、1億かかるよ!って話だったら、もっと必死に考えるし、調べると思いますよ。

確かにそうですよね。それで、お店を持ってみて一年ぐらいで見切りをつけられたっていうことですが、一番の理由はなんでしたか?

一番の理由はやっぱり売上ですね。あと、僕自身が上手くマネージメントできてなかったな、という部分もあります。

本部側への不満はありますか?

基本的にビジネスの失敗は、僕たちの失敗なので、本部のせいだなんて思ってませんけど、本部のサポートはもう少しあっても良かったのかなって気持ちはありますね…。
加盟していたフランチャイズ本部はルールが厳しくて、自由がきかなかったんですよ。それだけ厳しくするなら、売り上げが落ちている時の対処や集客面でのサポートとかがあってもよかったかなとは思いますが、その辺があまり良くなかったかなとは思います。

具体的にどういったサポートがあったら閉店は避けられたと思いますか?

一番はやっぱり集客面でのサポートですね。
本部から集客ツールを買って集客をするのですが、その手段に関しては、基本的に全て加盟店任せなんですよね。本当は、地域によって宣伝する媒体や方法も違うじゃないですか。その中で、新たな切り口の宣伝や店舗ごとにあったチラシとかを作って集客ができればよかったんですけど、集客ツールが選べなかったんですよね。

もう少し、各店で工夫とかさせてもらえればまた少し違ったのかもしれないなとは思いましたね

そうですよね…。どこまで自由にできるのかっていう部分はすごくバランスが難しいですよね。本部も守らなければならないブランドイメージがありますしね。でも、1年で閉店って言うのは決断が早い気がするのですが。

多店舗もやってて思うのが、本当にうまくいかない時って、売り上げの回復を待つよりも、早々に閉店しちゃった方が良い場合が多いんですよ。
極端な話ですけど、例えば3店舗のお店を経営していて、そのうちの1店舗が赤字だとします。そうなると、売り上げ的には、1店舗経営しているのと大差なくなってしまうんですよ。なのに、労力はが3倍かかるわけです。なら赤字店舗は早めに閉めてしまった方が良かったりするんですよね。赤字の店舗に固執して、いつかは回復すると思っていると、なかなかそこから抜け出せないんです。

なるほど、労力の無駄ですよね…。お店を閉店させる決断ってどのタイミングでされるんですか。

最終的に判断するのはうちの社長です。社長が閉店という決断を下す前に、とにかく現場はやれることを考え尽くすんですよ。
もう改善は見込めませんって社長に伝える時は、自分達としてはやるべきことはすべてやり尽くした状態なんです。

なので、もう打つ手がないと判断した時が決断のタイミングですかね。
ただ、逆も然りで、もしかしたらなんとかなるかもしれない!と思う時は、時間をかけて売り上げを伸ばす方に舵をきるので。

基本は現場での温度感などを見て社長が判断すると言うかたちなんですね。

美容系のフランチャイズでの失敗の敗因は立地にあり!?


※イメージ

今度は美容系のフランチャイズについてお話をお聞きしたいのですが、こちらは、2店舗運営していたのに、半年で閉店されたんですよね?

ここは、2016年に2店舗を一気にオープンしたんですよ。新百合ヶ丘と自由が丘に同時に出店しました。

ーここはどういうきっかけで始められたんですか?

ここもご縁があって、本部の社長からビジネスモデル聞いてみると、面白い話だったのが一番の決め手ですね。
ちょっと詳しくは言えないんですけど、日本にない新しいマーケティングだったので、一回試してみたいっていうことになりまして。

フランチャイズの本部を探すのにも、いろんな視点があると思うんですけど、僕はどちらかというと、今あるものよりもちょっと新しくて、これからどんどんやっていこうよ!ってものに対して夢や可能性を感じるんですよね。それで始めましたね。

ーロイヤリティなども気にされたりしますか?

グッドウェーブ)そうですね。気にはしました。特にここは開業資金も結構な額で数千万とかだったので


なかなかの大金ですね…それなのに、短期間で閉店したんですね。

実は、結構頑張ったんですよ。半年で閉めたのは自由が丘店のほうですね。家賃があまりに高すぎたんです。
僕も介入して改善を図りましたが、流石にどうにもならなくて…。家賃がもう渋谷のセンター街と変わんないくらいで、異常に高いんですよ…。どうして、こんな場所借りたの!?って感じですよね。

それ本部側が準備をしたんですか?

いえ。こちらで準備はしました。知らないところで担当者と社長が盛り上がっちゃったみたいで(笑)行けると思ったんでしょうけど、全然行けませんでしたね…。

業種的にも自由が丘っていう土地にはあってそうですが、家賃が高いと売り上げがっても消えちゃいますもんね。

新百合ヶ丘店のほうは、地下にあったんです。ある程度のところまで行ったんですけど、二年間頑張ったんですけど難しかったですね。

こちらもやめようと思ったのは売上の問題ですか?

売上の問題と、あとは他の事業の調子がよかったので、いつまでも運営を続けるよりも、そちらを伸ばしていく方が良いと言う判断をして閉店しました。

この失敗で学んだことや、今後フランチャイズやる人にここを気を付けたほうがいいよ!と伝えたいことはありますか?

加盟する前に、ちゃんと調べよう!ですかね(笑)答えになんないですかね?

いや、でもここ大事ですよね!

僕が思うのは、特に加盟店側のリアルな話を聞くことが一番大事なんじゃないかと思います。本部の話を聞くのは、説明会などに参加することもできるし、割と簡単なのですが、加盟店側の話を聞くのは難しいんですけどね。

そうですよね。なかなか、そのあたりのリアルな情報を集めるのって苦労しますよね…。今後も他のフランチャイズへの加盟は考えていますか?

もちろん!ただ、積極的にフランチャイズに入ります!って言うよりも、基本的には縁の部分が大きいと思っているので、また機会があれば挑戦していきたいとは思っています。

本日は、貴重なお話をありがとうございました!

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