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どんな企業に就職するのが、自分が起業するときの強みになるのか知りたいです。
将来起業を考えている人が一度就職をする場合にどのような企業を選択するべきなのか
回答者:伊藤健太
2019/01/18 17:09:45
一度、企業へ就職するのなら、将来の起業に役立つ就職をすることが望ましいです。
就職する時点で興味のある領域や分野が決まっているのであれば、その領域で優れている会社やトップシェアを持っている会社などに就職する事は良いことだと思います。
その会社にしかない強みや価値を有している会社に入ると、働く時間の中でその会社ならではの強みや価値を身に付けることができると思います。
会社の規模感で言えば、大企業や中小企業、スタートアップベンチャーなどいろいろな会社がありますが、それぞれにメリットやデメリットがあるので、どの会社に入るのがいいのかは人によって異なります。
大企業のメリットは、既にできあがっている組織なので、その組織で働いたことのある経験が、いざ自分が大きな組織を作ろうと思ったときに役立ちます。
また、大企業の意思決定のプロセスの流れなどを体感することによって、将来あなたが大企業と取引をするときに大企業側の考え方がわかるようになります。
デメリットとなるのは、大企業は組織で仕事をしているため、個人の裁量や役割が小さいものになってしまうことです。
大企業での経験は、仕事のスキルは向上するかもしれませんが、起業家としてのマインド形成や起業家としてのメンタルが培われるわけではありません。
中小企業に就職をする場合には、会社の規模によって全く異なってきます。 大企業と比較をした場合、一人当たりの裁量や、業務量とは大企業よりは多いと思います。 さらに、ベンチャースタートアップと異なり、長く経営している会社が多いので、ある程度の仕組みができあがっています。
この点では、大企業で仕事をすることと同じ良い効果が得られると思います。
しかし、中小企業大企業とは異なり、仕事を辞めた後に「大企業を卒業しました」と言うようなバリューを得ることはできません。
また、給与体系も大企業に比べると少ないので、資金を貯めながら独立を考えている人は他の資金調達の方法を考える日強があるかもしれません。
ただ、社長や事業責任者と近い距離で仕事ができるので、個人にかかる責任というのは大企業よりも中小企業の方が大きい思います。
ベンチャー企業やスタートアップ企業の場合も、従業員が10人以下のスタートアップがある一方で、100人を超えるベンチャー起業もあるので、会社のステージによって全く得られるものが変わってきます。
ベンチャーやスタートアップを想像して入社したら、すでに組織が出来上がっていて中小企業と同じような仕組みを持っている会社もあったりします。
逆に開業して1年目や2年目の小さなスターアップやベンチャーであれば、全く仕組みができていない中で、新人でも大きな仕事を任される機会もあります。 将来必ず起業をしたいと言うことであれば、個人的には社長に近いところで働くことができる会社がとてもいいと思います。
または、自分の意思で大きな仕事を任せてもらえる会社で仕事をすることがとても大切だと思います。
就職してすぐに独立をするわけではなく、30代〜40代で起業しようとしている場合には、スキルを習得していくために必要な会社を選んでいくと言う選択もあると思います。 少し長めの準備期間を想定している人は、専門性を身につけるなど、自分のパワーアップをはかってっていくというやり方もあると思います。
2 〜3年で独立しようと思っている場合には、スキルというよりも、起業家としての意思決定や、起業家としてのマインド形成につながるような会社、すなわち自分が責任を持って仕事をするということを体感できる会社が1番の近道だと思います。
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