失敗の評価を変えることが、仕事ができる人になるポイント
- 仕事ができる人とできない人の違いは失敗の評価の仕方
- 正しい失敗の評価の仕方とは?
- 失敗を怖がらなくなる方法
ここでは仕事ができない人がどんどん仕事ができず、仕事ができる人がどんどん仕事ができるようによっていく理由をご紹介します。これは間違いなく、「失敗」の評価の仕方に違いがあるのです。
仕事における失敗をどのように評価をするのか、捉えるべきなのか、ここではご紹介します。
仕事ができるようになる、成果が出るようにするためにはマインドセットを変える必要があります。マインドセットを変えるためには、目的を変える必要があります。
最も大切な目的「自分の成長」に置くことで成果が出るようになります。
自分の成長に目的を置くことができると、起きること全てが成長に繋がるため、
行動をしやすくなります。
こちらをお読みください。
成果を出す人はPDCAサイクルの「累積回転数」を大切にしている
ものがうまくなる一番の方法は、やってみて、失敗して、何故失敗したのか原因を考えて、次がどうしたらできるようになるのかを考えて、再度やってみるということを繰り返すことにいきつくと思います。このいわゆるPDCAサイクルをいかに高速でたくさん回すことができるかが大切です。
大切になることとしては、やってみるということになるわけです。
やってみない限り、現在の状況(うまくできるのか、全然できないのか、ちょっとできるのかなど)がわかりませんし、何が原因でできないのかという問題解決の糸口すら掴むことはできません。
やってみたら意外とできてしまって、やる前に想定していた問題や困ると思っていたことが杞憂に終わるということもよくあります。
事前に計画すること、シュミレーションすること、準備することを否定しているわけではなくバランスの話です。
どんなことであってもやってみることに尽きてしまうわけです。
つまり、成果が出ていない人は、「まずやってみる」をやっていないのか、
このPDCAサイクルが全然回っていないということのどちらか、または両方が原因になります。
まずやってみるということに対しての腰が重い人がとても多くいます。
この原因の1番が「失敗への恐れ」だと思っています。
失敗したらどうしようと思ってしまうわけです。
それが転じて、1回目のまずやってみるで、どうしたらうまくできるか、失敗しないでできるかということを考えてしまうわけです。
そもそもはじめてやることや難しいことに対して、まず1回目からうまくできるなんてことはありえないわけです。でもそのように考えてしまうのです。
すると実際にはどのようになってしまうでしょうか。
失敗を恐れ、1回でうまくいかないといけないという考えになってしまうと、「まずやってみる」ことの着手がどんどん遅くなります。最悪のケースとしてはやることをしなくなります。つまり何もしないということです。
着手が遅れるのは、机上の上で、良く言えばシュミレーションや準備、学ぶことですが、これが結果として準備偏重になってしまいます。
シュミレーションや学ぶことは大切ですが、「まずやること」の優先順位を下げてはいけません。同時並行的に進めるべきものです。
起業の世界でも10人いて7,8人は「どうやったら失敗しないで綺麗に起業ができるか」を考えます。そのように実際は思っているわけではないのですが(失敗は絶対にするものだからそんなすぐにうまく綺麗にできるなんてないということはわかっているものの)、どうしても失敗が先に来てしまい臆病になってしまいます。結果として、事実上「どうやったら失敗しないで綺麗に起業ができるか」という前提になってしまっていて、そのため事前にものすごく準備をしたがります。この準備というのが的を得ていないことが多々あるので自体を悪化させます。
万全の準備をしようと、失敗しないようにと思うと、実質的には想定しえないことや、今この瞬間に気にすべきことでないことを気にするようになってしまいます。
たとえば、起業当初の一番の決定的な課題は売上が出ないことにつきてしまいます。
最初は個人事業主でスタートする人がいたとします。まず何よりも考えるべきはどうやったら安定して売上が上がるかです。この課題がとにかく重く、難しいわけなのでこの課題にのみ集中すべきです。
しかし、売上に対しての課題が解決していないタイミングで、何となく人を採用してマネジメントができるのかを不安視したり、税金のことを気にしたりします。これらは実際に最初の大きな壁である売上が出るということがクリアできた後に生じる問題なわけですが(実際に売上がなければこれらの問題は生じません)、売上が出てもいないタイミングで、そこが気になってしまい、マネジメントの勉強もしておいたほうがいいな、税金の勉強もしておいたほうがいいなという感じで、どんどん短期の一番優先高い問題を解決するための時間というのがなくなっていきます。
このような人は結構多くいて、どんどん枝葉に意識を向けてしまい、今このタイミングで考えることは必要ないことに目を向けてしまうのです。
そもそも完璧なんてことはありません。完璧になったらやろうということ=永遠にやらないということと同義です。完璧になったらやろうという発想では成果は出せません。
失敗できないと思っている人が良い仕事をできるか?といえば難しいです。
何故なら、仕事は、PDCAサイクルを回すことが最も大切で、仕事ができるようになるポイントだからです。失敗を恐れてPDCAサイクルを回すことができない人は成長できません。
失敗できないと思っている人がいる場合には、まず、失敗できる状態に変えなければいけません。
自転車に初めて補助輪無しで乗ろうとして、一回目から乗れてしまう人なんて世の中にいないはずです。自転車に補助輪無く乗る事がゴールだとして、それを達成するために転んだとします。これは失敗でしょうか。
失敗ではありません。
転ぶことは成功に紛れもなく繋がっています。
ファーストリテーリング(ユニクロ)を経営している柳井さんは、
「1勝9敗」という本を書かれています。
まさにタイトルの通りですが、1勝9敗くらいの感覚を持って動くべきという内容です。
この1勝9敗という中には、失敗を恐れず当たり前のものとしつつ、やってみることの大切さを含んでいます。もっといってしまえば、9回の失敗があるので成功すると書かれています。つまり失敗は成功の中に含まれていて、失敗がないと成功はないということです。
自転車の話と同じです。
感覚的には常にどうやったらうまくいくのかを当たり前に最大限考えつつも、結果としては全部がうまくいくことはないわけなので、10回やって1回当たれば十分だということです。
言われたら何となくそうだなと思うかもしれませんが、マインドレベルに刷り込まないとやはり実践はできません。そのため、ここから、自分の生きていることの目的は全て「自分の成長」だということに徹底的にフォーカスをあてましょう。これは訓練です。すぐにはそう思えなくとも、「自分の成長」が何よりも大切と思い続けることで、そのように本当に思えるようになっていきます。
全てを自分の成長が一番大切で目的だとできると、うまくいこうが失敗しようが、どんな結果であっても成長に必ず繋がるわけなので、失敗がなくなります。つまり何が生じても成功になるのです。
時間軸の中でこの瞬間が全てだと思ってしまうと、どうしてもこの瞬間にやることへのプレッシャー=失敗できないが強くなってしまい、臆病になり準備偏重になってしまいます。
そのため、時間軸を引き延ばして考えるわけです。何が起きても自分が成長していれば、時間軸の中(人生の中)では良いことだとすると、そうなります。
そうするとこの瞬間、瞬間の意味や位置づけが変わっていきます。見るべきをこの瞬間の出来事の成功・失敗でなく、この瞬間に自分はどれだけ成長できたのかに変えるのです。
この瞬間の失敗・成功、勝ち負けに一喜一憂することももちろんあります。
この瞬間にこだわりつづけなくてはいけません。
この瞬間の勝ち負けにこだわらないということを言っているわけではありません。
そこにもこだわるのです。欲張ってこの1つのことから、短期の成功も、長期の成功もどちらも掴みとるわけです。長期の成功はもう既にやっていることなので達成されますが、短期の成功ができるとやはり失敗のときよりも自信や社会的実績などというというボーナスにもなるのでこだわります。
また選択肢を複数持つということです。
1つしかないというのは弱い状況だったという話をしました。
今この瞬間で失敗しても、負けたとしても、その悔しさを以てして一層の成長に繋げたらよいだけですし、一生懸命やったことであればあなた自身の力というのは間違いなくついています。あなたの力が上がっていることが何よりも大切なのです。
成果を出す人というのは大小あると思いますがマインドセットとして、自分の成長にこだわっています。そのためマインドセットに基づく考え方として、「まずやってみる」の大切さを当たり前にわかり、結果、着手がとにかく早いのが圧倒的特徴です。「まずやってみる」ことへの躊躇が他の人より断然ないのは、それが一番うまくいく真理であることをこれまでの同じ経験から知っていることと、やってみることの中で学び=成長があることを知っているからできるわけです。