上司が部下のやる気を一気になくさせる鉄板のセリフ

ポイント
  1. 上司は感情的になって部下と話すとマイナスしかない
  2. 上司が部下に言ってはいけないセリフのまとめ
  3. 上司は上司の役割をしっかりと認識しましょう。

目次 [非表示]

上司がこれを言ってしまったら部下のやる気が瞬間にしてなくなってしまうという悪い意味でのキラーワードをまとめてみました。上司と部下とでは目線も違いますのでとても難しい話ですが、上司と部下いずれにしても人間同士で信頼関係がなくなっては仕事には一切なりませんので、言葉1つで簡単に信頼関係は壊れてしまいますので上司サイドの人は使わないようにしましょう。

やる気あるの?

仕事の経過報告や成果物などを見せたときなどに上司が言ってしまうことがよくあります。「やる気あるの?」と言ってしまう場合、上司としては、この出来事はきっかけに過ぎず、前々から部下に対してどこか不信感などやる気のなさを募らせていたことが、何かをきっかけとして出てしまったということが多くあります。もう1つは、本当に部下の成果物があまりに期待とズレていたときや、何度も同じミスを繰り返しているときなどに出てきます。

言っている意味わかる?

何度も何度も言ってもできない部下に対して業を煮やして上司が言ってしまうセリフです。部下としては意味はわかっていても実際にうまくできていないだけで、それだけなのに、理解力すら疑われてしまい上司への不信感に繋がっていきます。

上司としては、感情的に言っているケースもあれば、わからないことがあれば聞いてほしいという意味で言っていることもあるので、伝わり方が間違えてしまうと本当に勿体ない結果になるセリフです。

成長したくないの?

成長をやたら押してくる上司は多くいます。具体的な指示はなく、バカの一つ覚えのように、やる気を引き出す呪文のように「成長したくないの?」と使うわけです。こういう上司に限って、成長とは何かをわかっておらず、精神論、感情論的な対応をしがちです。部下にはもちろん「成長したいので、頑張ります」という回答を上司は期待しているのです。

何でできないの?

「何でできないの?」もあるあるですね。上司としてはこんなことできて当たり前でしょ?簡単でしょ、誰でもできるでしょという前提を持っていたりします。本当に誰でもできることにもかかわらず、この人だけができていないということがあまりにもひどい状況であれば出てしまう気持ちもわかりますが、大抵の場合には、上司の説明不足だったり、期待値が高いということが原因だったりします。

使えないな

大小の仕事の成果に対して、あまりにも上司の期待とズレていたときに上司が言うセリフです。「使えないな」というのは本当に言ってはいけません。なぜなら、その人の否定そのものだからです。人格の否定というのは犯罪です。部下としても「使えないな」と言われてしまうと、どうしたらいいかわかりませんし、周囲の人からも哀れみの目で見られることが更なる痛手となります。

考えたよね?

経過報告のときなどによく出てくるセリフです。またはアイデアを考えておいてなどと指示して回答をした部下に上司が言います。部下としては当たり前に考えているわけです。何故このように言われるのか?というと、上司から考えて言われたことの理解が曖昧だったり、上司がそもそも答えあり気で、部下の話を聞こうとしないなど原因があります。

言われたことだけやっておいて

2つの場合があります。1つは、上司が部下にお願いしていたことがあって進捗が悪いときに上司が言う場合です。もう1つは、部下が良かれと思って上司に言われていない+のことをやったときや、上司からすると優先順位の低いことを部下が自らの判断でやっていたときなどに上司が言うことが多いです。

何度も言っているよね、前にも言ったよね

部下が仕事の抜けもれしたときや、同じミスを繰り返したときなどに上司が使う定番セリフです。上司からすれば1回でちゃんとやってくれよと思っているので、1回できなかっただけであっても言ってしまうわけです。このような上司は、部下ができるようになるためにどうしたらいいかという目線よりも、部下は自分の言われたことをしていればよいと思っているわけです。

お前のために言っている

あたかも部下のことを考えての如く、上司が言うセリフです。本当に上司からしたら、部下のことを考えて言っているのかもしれませんが、そもそもの大前提の関係性がないとすると、お前のために言っているということをただ盾にして上司が言いたいことを言っているだけになってしまっているかもしれません。

それでいいの?

部下の結果や仕事の成果物に対して、上司が冷たく「それでいいの?」と投げかけることがあります。このセリフの背後には、それでは全くダメだという上司の思いが入り込んでいて、実質的に完全な否定のニュアンスを部下は感じてしまうでしょう。

結果を出してから言って

結果を出していない限り、発言すら許されないというような異常な関係があったりします。部下としては、ベターなやり方や提案、アイデアのつもりが、上司からしたら自分の指示通りやらないことが面白くなく聞く耳を持とうとしないことがあります。

結果を出すことに集中させたいのであれば別の言い方があるでしょう。聞く耳を持っていないと思われてしまいます。

何でホウレンソウしないの?できないの?

マイクロマネジメントをしがちな上司の典型的なセリフです。ホウレンソウは手段のはずが目的化してしまっているのです。もちろん部下のホウレンソウが出来ていないという事実もこの場合あるのですが、何故ホウレンソウできていないの?の理由が上司にあることが多いことを上司はわかっていないので辛い状況なわけです。

とにかく動こう

動きの悪い部下に対して上司が言う定番セリフです。部下としては動いたつもりにもかかわらず、上司にはとにかく動こうと言われるという繰り返しです。とても根性論的な上司に多いセリフで、何をどのくらいすればいいのかということを具体的に示さないと問題は解決しませんよね。

もういいや

上司として部下を見捨てた瞬間に出てくるセリフです。もうお前ではできない、時間がもったいない、できない奴だという烙印が押された瞬間に出てくるセリフです。

昔だったら当たり前だよ

パフォーマンスが良くない人に対して、できていないことを煽るためのセリフです。

本当に昔は当たり前だったのか真偽不明ですし、上司はそもそもできていたのかも真偽不明。また「昔だったら当たり前だよ」と言われても問題は全く解決しないわけです。何をどうしたらよいのか?を示すことがないといけません。

言い訳はいいから

何かできていないことがあった場合、部下としては言いたいこと=理由がもちろんあるわけです。そのため、理由を説明しようとします。しかし、理由を説明しようと思った瞬間に被せ気味に「言い訳はいいから」と上司から言われてしまったりします。

話が長いから結論だけ

部下としては丁寧に何故このような状況になったのかを説明しようとしているわけです。正確に状況を理解してもらうためには必要なことなわけです。ただ話を聞くことをしない上司の場合には、最初から決めつけていることが多く、部下の話を聞いても仕方ない、話をそもそも聞かないとなっているので、また、結論ありき=自分の考えがとにかく正しいとなっていますので、このように言うわけです。

 


マネジメントについて詳しく書きましたのでこちらも合わせてお読みください。

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著者プロフィール

伊藤 健太

伊藤 健太

1986年生まれ、横浜出身、慶應義塾大学法学部卒業。

23歳の時、病気をきっかけに、小学校親友4名、資本金5万円で株式会社ウェイビーを創業。

10年間で10,000人を超える経営者、起業家の「組織づくり」「売上アップ」に携わる。

社長がいなくても回る強い組織、仕組みをつくる「01組織クラウド

小さな会社、個人事業主のビジネス成長を実現する「01クラウド

の01シリーズを展開中。

2016年10月より、世界経済フォーラム(ダボス会議)の日本代表選抜
2018年9月より、徳島大学客員教授就任
2020年4月より、iU 情報経営イノベーション専門職大学客員教授就任

「行動の品質」「自分の力で稼ぐ力を身につける本」など著書7冊。
日経新聞、エコノミスト、NHKなどメディア掲載も多数。