起業するリスクについて真剣に考えてみた。
- 起業する時に考えるリスクは?
- 意外とある起業リスクの種類
- 起業最大のリスク借金のリスクヘッジ
多分、起業のリスクとして一番イメージしやすいのが、借入つまり借金を抱え込んでしまうということになると思います。
まず、個人の負債と会社の負債は違うということです。特に金融機関からの債務では大きく差が出ると思います。
「会社が倒産して、社長も自己破産」みたいなタイプが多いですが、日本では会社で借入をする際の保全を効かせるのが通例で、会社で借金するお金を社長が個人保証(連帯保証)するため、会社が借金を返せない場合、本人に借金が降り掛かってきてしまうのです。
このリスクを回避するには、
の3つがポイントになります。
自己資金で事業を行うのがベストですよね。ただ、事業を大きくスケールさせたいとか、事業内容によっては仕入れなど先に資金が必要になる業種などはどうしても資金が必要になってきます。自己資金だけで事業を大きくさせていきたい場合は無理のない時間をかけた経営計画や業種や仕入先、クライアントの支払いサイトを確認しておく必要があるでしょう。(または、とんでもなく売上があがる事業を考えることです。)
投資を受けれ入れる場合ですが、投資家が何を目的に投資をするのかをハッキリする必要があります。
「お金をもらえるのだから、それに越したことはない」と安易に考えるとこちらも違うリスクになります。
VCや事業会社などは事業をスケールさせ、上場というゴールに持っていきたいという狙いから、あなたのビジネスモデルが面白ければ投資をしてくるかもしれません。個人投資家やエンジェルたちもあなたの事業に興味を持って出資を持ちかけるかもしれません。気をつけておきたいのは、会社の最高意思決定機関は株主総会であり、主要株主の意見がまかり通ります。VCが出資した会社で上場しないと諦められれば、資金の引き上げや倒産させる判断もなされます。他の投資家もしかりです。また、代表取締役の選任も株主総会で行われるので、退任させられてクビということも十分にありうるので、安易な投資は別の意味で気をつけなくてはなりません。
また、個人保証が要らない借入というものも存在します。これは他の保有資産が潤沢で借入に見合ったものがあれば保証なしで貸してくれる場合があるのです。(プロパー貸しと言われます。)
起業して最初はこういったバックグラウンドがない人が多いと思うので、「創業融資」を使うのが良いと思われます。
創業融資や制度融資について詳しくは
創業融資・制度融資の面談対策からQ&Aまで
起業時の創業融資・制度融資の基本~全体像まとめ
に記載されていますので、参考にしてみてください。個人保証を付けずに借入をすることが可能です。
ここまで、事業の大小や業種などによって借入が必要であったり、個人保証のないお金の集め方もあると記載しました。一番大事なのは、借入を返せるアテはあるのか。このお金が足りない要因はそもそも慢性的で借入で賄ってよいのかなどの判断を間違えないことが重要だと思われます。
そして、起業は当然続けることも大事ですが、このような大きなリスクを表面化させ、借金を背負って死にそうになりながら無理やり続けるものではありません。
「ここまで、落ち込んだら事業を撤退しよう」
と撤退戦略もリスクヘッジする重要な戦略の一つです。
今回は少しでも多くの方が起業してもらいたい意味でも正しく、リスクを理解してそれをただしく起業のリスクマネジメントしてもらうためにこのような紹介をさせていただきました。このようなリスクを吸収できるように様々なアイデアやナレッジを共有させていただき、起業を失敗させないためにこれからもいろいろと学んでいただきたいと思います。
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