起業する年齢別の問題やパターンについて10代-50代まで

更新日:2017.04.25

起業するリスクや問題などは、何歳であろうとも同じだと思われます。しかしながら、やはり年齢別で考えれば、それぞれ人生経験や、若さゆえの問題も出てくるでしょう。そこで、それぞれの10代~50代別に分けて、想定できる問題などを取り上げてみたいと思います。

 

10代で起業

10代と言えば、共通する事は、まだ、未成年だと言う事でしょう。

会社の設立自体には、未成年であろうがなかろうが、資格制限がありません。ですので、未成年の方が会社を設立する事は可能です。しかし、未成年が法律行為を行う際、どうしても親権者の同意が必要となる事が問題点です。また、その他にも、未成年が発起人となって会社の設立をする際に、親の同意が必要な事もあります。

親の同意が必要になるケース

例を上げてみますと、会社を作る時に必ず必要となるのが、会社の銀行口座を開設する事です。基本的に銀行で口座を開設するには、未成年の場合、必要書類を揃えていたとしても、親が子供と一緒に銀行に出向かなければ、原則的に口座を開設する事はできません。今では、ネット銀行などによって、15歳以上の年齢に達していれば、未成年であって親の同意なく口座開設ができる会社が存在しているのですが、こちらはあまりおすすめできません。やはり会社を経営していく中で使う銀行ですので、信頼度がある銀行を選ぶべきです。

また、起業する時には、会社の本店所在地というものを設定しなければなりません。この際、法律上未成年が単独で賃貸借契約を結ぶ事はできませんので、親の同意を得るか、親を代理人として立てて契約する必要があります。このように、自分で作る会社なので、自由に行いたい所ではありますが、未成年と言う事で多少の縛りがかかります。更に、もしも未成年が契約した内容で、親が保証している場合、払えなくなったら親が代わりにその責任を負う事になります。ですので、未成年での起業となれば、親の賛成が必要不可欠だと言えます。自分が起業したいと思っても、未成年である以上、親の同意がなければ全ての手続きが完了しないと言う事です。もし起業する子供が15歳以上でなかった場合、更に様々な制限がかかります。例えば、起業する際に必要となるのが、取締役が就任を承諾した事を証明する際に必要な書面に実印を押し、その実印の印鑑登録証明書を提出しなければなりません。その際も、印鑑登録証明書を取得できるのは15歳以上となります。ですので、15歳未満の方が単独で取締役になる事ができないのです。更に、15歳以上であったとしても、親(親権者)双方の同意書と、印鑑登録証明書は必至となります。

親は賛同してくれるのか?

上記で説明した通り、未成年の方が会社の設立をする際は、どうしても親権者である親御さんの協力を得なければなりません。ここで多く出る問題としては、未成年の場合、まだ学業に専念すべきだと親御さんが考えていたとします。すると、当然会社設立の話すら聞いて貰えない可能性もありますし、親を説得して同意を得てから設立に協力して貰う必要があります。各年代別でも、未成年であるから故の問題点と言えます。未成年の起業には、法律上の観点から見ても親権者が必ず登場します。ですので、自分が思い描いている会社像などをしっかり伝える事が起業への近道だと言えるでしょう。

 

未成年特有の問題点

また、法律上以外の事で問題として上げられやすいのが、まだ、未成年だからと言う事で、他の企業からすれば、子供に見られます。すると、まだまだ人生経験が足りないと言うイメージや、知識が足りないと言った印象を持たれる事が多くなり、信用を持ってもらう事ができず、契約に至れないケースもあることでしょう。つまり相手にされないと言うわけです。

本気で起業している10代側から見れば、大変失礼にも思われますが、現在若い世代がどんどん起業している中でも、やはり、「未成年」と言う印象は強いのが現状です。その為にも自分の会社のアピールを強くする事など、別世代に比べると課題も多くなると思われます。

さらに、10代であれば、まだ学校に行っている可能性が高いです。すると、学業との両立が困難になる事が予想される他、勉強をしながら起業する資金を用意すると言う事は、時間にも限りがあります。学校に行きながらアルバイトをして資金を貯めようとしても、時給で考えれば、かなりの時間がかかる事が予想されますし、準備できるとしても、社会人として勤務して給料を得ている人に比べれば、圧倒的に資金の準備不足となる可能性が高い事がわかります。そういった観点からすれば、大きな事業にいきなり取り組むことが出来ないと言う意味ではリスクと言えるのではないでしょうか。

 

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20代で起業

近年、20代で起業する方は、経済産業省のデータによると、男性よりも女性の方が多くなっている傾向にあります。これはあくまでも想像する範囲ですが、近年は女性側があまり結婚願望を持たない方が増えつつあるのが、1つの要因ではないかと思います。円グラフを確認してみて下さい。

 

101
30歳未満=12%

30~39歳=35.3%

40~49歳=31.8%

50~59歳=18.4%

60歳以上=2.6%

 

102

30歳未満=21%

30~39歳=34%

40~49歳=28.2%

50~59歳=6.4%

60歳以上=0.3%

 

このデータからわかるように、女性の起業は30歳未満が、男性に比べて約2倍近い事がわかります。若い内に結婚して、子供を持ちたいと言う人よりも、若い内に起業する人が多い事がわかって頂けるかと思います。

 

20代に共通する問題点

では、性別関係なく、20代に共通する起業の問題点としてはどのようなものがあげられるのでしょうか?

20代はまだ経験不足?

男女関係なく、起業する歳に関係する問題点として上げられるのは、やはり上記の未成年同様、経験不足ではないでしょうか。20代と言っても20代前半ではまだ学生の方もいらっしゃるでしょうし、20代後半となれば、ある程度社会経験を積んでいる状況だと考えられますので、一概に経験が不足しているとは言い切れないわけですが、はやり、各年代別で考えますと、30・40・50代の人に比べれば、経験が不足していると言う事が考えられます。その観点からすると、取引先の企業から信頼と言う意味では少し薄くなってしまう可能性がありますので、自身が起業する会社をしっかりとアピールできるような、強いイメージを相手に与えられるように対策を取る必要があると言えます。また、経験値が足りない分、事業計画を入念に練り、しっかりと勉強する必要性もあると言えます。

 

資金不足

こちらも未成年と同様の問題点となってきますが、20代と言えば、まだ学生で学業がある状態でアルバイトなどをして資金を調達する事は社会人に比べて困難と言えます。また、社会人であったとしても、よっぽど特殊な業務について収入が高かったり、早くに昇進したりした人などであれば、年収も高いと予想されますので、資金の調達にはあまり困らないかもしれませんが、一般的に見れば、20代はまだまだ年収が低いと推測されます。実家で家族と一緒に住んでいる人は資金を調達しやすいでしょうが、就職や移動などによって一人暮らしをしなければならない人は、親からの支援はなかなか受けにくいと考えられますし、家賃や光熱費を払ったり、食費や消耗品などの負担も大きい事が予想出来ます。すると、なかなか起業する為の資金を調達しにくい事から考えますと、起業時に融資を受けなければならないと言うリスクが発生します。融資はお金を借りるわけですから、当然の事ながら返済をしなければならない上に利子の支払いもしなければなりません。起業して会社が軌道に乗るまでには、ある程度の資金が必要不可欠です。この資金を自分で用意できずに融資を受ける事によって、軌道に乗らなかった時に借金だけが残ってしまっては大変な事態となります。この辺りが20代の起業の問題として上げられるのではないでしょうか。

 

30代で起業

30代に関しても10年と言う幅広い年齢層から考えると、人によっても立場が変わってくる事でしょう。しかし、上記の円グラフの統計から見て頂いてもわかるように、起業する年齢はダントツで30代が多い事がわかります。やはり、社会人となり、20代に比べればある程度資金も調達出来ている可能性が高い事から、この働き盛りの年齢で起業に踏み切る方が多いように想像する事が出来ます。

女性の方が不利?

男女別で比較しますと、経済産業省の年代別の起業家数から見ますと、30代の女性が10%~12%あたりなのに対し、男性は倍の20%~23%あたりを占めます。結婚をして子供を・・と考えている女性としては、30代は子育て世代とも言える為、男性よりも女性の方が起業家として活動しにくい年齢層と言えます。夫が働いている場合、小さいお子さんがいれば、おのずと妻側に子育ての比率が偏やすくなります。起業しようとしても、最初からうまく行くかわからない起業なわけですから、小さいお子さんとの時間を割いて、遅くまで見てもらえる託児所などに多額の保育料を支払い、起業しよう!と考える事は、かなり勇気のいる事だとも言えます。この統計から考えれば、男性よりも女性の方が圧倒的に不利な状況だと言えるのではないでしょうか。

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子供が小さい場合

30代の方で一般的に起業に関しての問題点として共通に起きてくるのは、結婚されている方の場合、お子さんがまだ小さいと言う事ではないでしょうか?起業すれば、自分で会社を経営して行くわけですから、始めは仕事にあてる時間も多くなる可能性が高いです。すると、もし共働きだった場合などを考えると、子供の面倒を見るのが全て夫婦のどちらかに偏る事が多くなる可能性が高いです。そこで家族としての問題が出て来る事が推測されます。

 

40代で起業

40代での起業も、30代とあまり変わらないと言えます。経験値としては20代~30代に比べれば圧倒的に高い事が推測されますし、資金面で見ても準備が十分出来ている年齢層とも言えます。しかし、他にはない40代で起業する際の問題点としてはどのような事が考えられるのでしょうか?

 

家族の同意を得られない

統計からすると、30代が圧倒的に起業する人が多いのに対し、次に多いのが40代での起業です。また、起業する人は、こちらも女性より男性の方が高い事が円グラフから見てもわかるかと思います。この場合、予想される問題点としては、子供がある程度成長しており、手はかからないが、受験などの問題が出て来る可能性が高くなります。高校受験や、大学受験など、受験をする学校によっても差はありますが、学費は小さい頃に比べると圧倒的に跳ね上がってきます。もし、これから大学入試を迎える子供がいる、もしくは現在大学生である、または将来的な事を考え、子供の学費を本格的に準備しておく世代と考えれば、いきなり起業すると言われても、家族からすれば不安定な状況下に置かれるわけですから、同意を得る事は相当難しいのではないかと予想されます。ある程度成長した子供がいる家庭で考えますと、もし夫が起業すると言えば、妻が反対すると言うケースは多いのではないでしょうか。妻からすれば、会社員で勤務している夫の収入は基本的に安定しているわけですから、将来的にどのくらいの学費などが必要になるのかなどを見越して考えている事が多いと思います。そんな中、起業されてしまっては、その見通しが壊れる可能性があるわけですから、当然の事ながら反対されてしまうわけです。家族の反対を押し切ってまで起業し、もし失敗してしまっては、起業どころの騒ぎではなく、家庭までもが崩壊しかねません。そうならない為にも、自身の事業プランや、考えを早めに伝えておく必要があると言えます。家族の支えがあってこそ、起業して事業を展開して行くにも力が注げるわけですから、家族の同意を早めに得て、しっかりと話し合っておく必要があると考えます。

 

50代で起業

50代で起業する場合に考えられる問題としてはどのようなものが上げられるのでしょうか。まずは、上記の円グラフを再度ご確認下さい。統計から見てわかる通り、起業する年齢層で50代以上は、こちらも女性に比べて3倍近く男性の方が上回っています。この事からどのような問題点が考えられるのでしょうか?

 

女性の子育ての卒業

まずは、下記の某グラフをご覧下さい。(経済産業省の統計データ参考)

103

 

男性に比べて、女性の方が起業時の課題について「家事・育児・介護との両立」が圧倒的に多い事がわかります。家事や育児などについては、男女差がなくなってきた時代とは言え、やはり女性側に比重がかかっている事がわかります。また、女性の50代と言えば、子育ても最終段階となった、もしくはもう子供は社会人となり、子育ては終わったと言う人が多いのではないでしょうか。すると、自分の仕事は終わったとなり、仕事よりも自由な時間を持ちたい方も多くなるのかもしれません。そんな一息ついた時に、いきなり夫が起業するとなれば、老後が不安となり、妻が反対するケースも予想されます。もしかすれば、早期退職よりも定年まで勤務して退職金を貰いたいと老後の人生について計画を立てている家族もいるかもしれないのです。こちらでも、子供は関係なくなってはきますが、次は夫婦としての問題となってくるのではないでしょうか。この事から、50代の起業でも、しっかりとパートナーの同意を得て、起業する必要があると言えます。

 

介護の問題

次に50代で出やすい問題となるのが、親の介護問題です。産んで育ててくれた親が、ずっと健康で元気でいれば幸いなのですが、中には健康状態が悪くなったり、介護が必要となるケースが発生します。この場合考えられる問題点としては、介護を委託したり、介護施設にお願いする事によって費用が大きくかさむと言う事です。起業すると言う事は、うまく軌道の乗せるまでには時間がかかる場合もありますし、事業に集中しなければいけません。そんな時に費用がかかる施設や介護を委託する費用を考えると、ご自身で介護をしなければならない方も多くいらっしゃいます。また、介護される側の親御さんが、他人の介護を拒むケースもあるのです。そうなれば、おのずと自分の親なわけですから、自身で介護をしなければならない状況下となります。そうなると、起業どころか、身動きがとれません。このような問題を抱えやすくなるのが50代と言う年齢層特有の問題点と言えるのではないでしょうか。

 

経験が逆に邪魔をする

50代と言えば、他の年代に比べてもかなりの社会経験があります。資金もある程度は蓄えている可能性があるので、起業しやすいと考えられます。ただし、その長年の社会経験自体が、起業しても失敗するケースも存在します。例えば、ずっとある企業で社員として勤務し、ある程度の地位にまでなった方が起業する。この場合、経験の豊富さから、成功しやすいように考えてしまいますが、その長年の染み付いた事業に対する考え方が、柔軟性を欠けさせる場合があります。それまで働いていた会社は、自分が起業する会社とは別会社です。ですので、今までと同じと言う事は絶対にありえません。自身の会社が成長し、継続しつづける上で、変化も必要となるわけです。更に、今まである程度の地位にいれば、人に頭を下げる事も少なくなってきていた事から考えますと、起業して1からスタートするわけですから、取引先にへりくだる事も必要となります。このような柔軟性を持ち合わせていなければ、失敗の道に進んでいきやすいのです。

 

いかがでしたでしょうか。10代~50代と言っても、人によって状況は様々な観点からすれば、一概に問題と言ってもそれぞれの環境などで課題は変わりますが、是非ご自身に合わせて参考にして頂ければと思います。

 

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2017年4/23追記

10-20代

まだまだ経験が全くない分、社会の仕組もわかっていません。ただそれが10代の強みだと思います。社会の仕組を壊すのが起業家ですし、恐れは往々にして起業家にとってのボトルネックになります。そのため恐れのない、怖い者知らずというのはとてもよい状態です。


そのため、スケールの大きなことを考え、どんどん発信するとよいと思います。ただ、全く経験、実績がないのが10-20代起業家だと思うので、相手の人に信用してもらうことは至難だと思います。そのため、一方では小さく小さく、確実な実績、結果、構想だけでなく、形にしていることが重要だと思います。また、10代はじめ、若い人によくありがちなのが、人としての礼儀などがやはり弱いことによって、相手を傷つけてしまうことがあります。この点は要注意だと思います。変に遠慮したり、縮こまったりしては意味がないので、大きくやりながらも、周り的には本当にできるの?となっているのでその点をしっかりと形でみせられるとよいと思います。

30代


社会人、ビジネス経験としても10年前後、体力・気力的にもかなりよい時期。


30代での起業は20代と異なり、やはりこれまで=過去の実績、やってきたことに焦点があたり、これからその経験から何をするのか?に焦点があたる可能性が高いです。経験、人脈、資金なども十分(10-20代に比べると)な人も多いので、しっかりとよい準備、スタートが切れるようにしたいです。会社がつまらない、このままのキャリアでよいのか?ということへのネガティブな迷いから起業を考える人もいますが、そのような方はあまりおススメできません。大企業にいる方で、絶対にやるんだ、やれるんだという気持ちを持っている人はよいでしょう。しかし、そうでなく何となく起業をと考えている人は、一度転職などを挟むのもありかと思います。自分の強い分野を強化したり、仲間探し、ベンチャーを体感するなど目的を明確にして転職を手段として使うのもよいかと思います。

40代-50代

仕事で培ってきた問題意識や経験などを自分なりに展開したいというポジティブな起業と、会社での先が見えはじめてこのままではどうしようもないので起業と、
定年後も働けるように起業の準備をしようという人とで分かれてきます。

会社で頑張っていなかった人=ただ漠然と過ごしていた方は起業してもマネタイズできる要素は少ないと思います。会社生活が長くなると、資本主義の論理とは違うところで仕事が成立しているケースも多く、役職についているとなおのことその感覚が起業家の感覚とは異なります。そのため、中途半端な人脈などではマネタイズに苦しむと思います。安易な起業は控えたほうがよいと思います。またお金を他の世代の起業家よりも持っているため、起業時の初期コストに多くの予算をかけてしまいがちです。ケチケチ作戦を実行したいです。もちろん経験十分な方は、大きく結果を出しやすい年齢でもあります。

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