起業する年齢別の問題やパターンについて10代-50代まで
- 年代別に分けて起業の問題やパターンなどをまとめました!
- 10代や20代の時に分かる資金と経験の無さ
- 30〜50代にある培ってきたのをなくすリスク
30代に関しても10年と言う幅広い年齢層から考えると、人によっても立場が変わってくる事でしょう。しかし、上記の円グラフの統計から見て頂いてもわかるように、起業する年齢はダントツで30代が多い事がわかります。やはり、社会人となり、20代に比べればある程度資金も調達出来ている可能性が高い事から、この働き盛りの年齢で起業に踏み切る方が多いように想像する事が出来ます。
男女別で比較しますと、経済産業省の年代別の起業家数から見ますと、30代の女性が10%~12%あたりなのに対し、男性は倍の20%~23%あたりを占めます。
結婚をして子供を・・と考えている女性としては、30代は子育て世代とも言える為、男性よりも女性の方が起業家として活動しにくい年齢層と言えます。夫が働いている場合、小さいお子さんがいれば、おのずと妻側に子育ての比率が偏やすくなります。
起業しようとしても、最初からうまく行くかわからない起業なわけですから、小さいお子さんとの時間を割いて、遅くまで見てもらえる託児所などに多額の保育料を支払い、起業しよう!と考える事は、かなり勇気のいる事だとも言えます。この統計から考えれば、男性よりも女性の方が圧倒的に不利な状況だと言えるのではないでしょうか。
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30代の方で一般的に起業に関しての問題点として共通に起きてくるのは、結婚されている方の場合、お子さんがまだ小さいと言う事ではないでしょうか?
起業すれば、自分で会社を経営して行くわけですから、始めは仕事にあてる時間も多くなる可能性が高いです。
すると、もし共働きだった場合などを考えると、子供の面倒を見るのが全て夫婦のどちらかに偏る事が多くなる可能性が高いです。そこで家族としての問題が出て来る事が推測されます。
40代での起業も、30代とあまり変わらないと言えます。経験値としては20代~30代に比べれば圧倒的に高い事が推測されますし、資金面で見ても準備が十分出来ている年齢層とも言えます。しかし、他にはない40代で起業する際の問題点としてはどのような事が考えられるのでしょうか?
統計からすると、30代が圧倒的に起業する人が多いのに対し、次に多いのが40代での起業です。
また、起業する人は、こちらも女性より男性の方が高い事が円グラフから見てもわかるかと思います。この場合、予想される問題点としては、子供がある程度成長しており、手はかからないが、受験などの問題が出て来る可能性が高くなります。
高校受験や、大学受験など、受験をする学校によっても差はありますが、学費は小さい頃に比べると圧倒的に跳ね上がってきます。もし、これから大学入試を迎える子供がいる、もしくは現在大学生である、または将来的な事を考え、子供の学費を本格的に準備しておく世代と考えれば、いきなり起業すると言われても、家族からすれば不安定な状況下に置かれるわけですから、同意を得る事は相当難しいのではないかと予想されます。
ある程度成長した子供がいる家庭で考えますと、もし夫が起業すると言えば、妻が反対すると言うケースは多いのではないでしょうか。妻からすれば、会社員で勤務している夫の収入は基本的に安定しているわけですから、将来的にどのくらいの学費などが必要になるのかなどを見越して考えている事が多いと思います。そんな中、起業されてしまっては、その見通しが壊れる可能性があるわけですから、当然の事ながら反対されてしまうわけです。
家族の反対を押し切ってまで起業し、もし失敗してしまっては、起業どころの騒ぎではなく、家庭までもが崩壊しかねません。そうならない為にも、自身の事業プランや、考えを早めに伝えておく必要があると言えます。家族の支えがあってこそ、起業して事業を展開して行くにも力が注げるわけですから、家族の同意を早めに得て、しっかりと話し合っておく必要があると考えます。
50代で起業する場合に考えられる問題としてはどのようなものが上げられるのでしょうか。まずは、上記の円グラフを再度ご確認下さい。統計から見てわかる通り、起業する年齢層で50代以上は、こちらも女性に比べて3倍近く男性の方が上回っています。この事からどのような問題点が考えられるのでしょうか?
まずは、下記の某グラフをご覧下さい。(経済産業省の統計データ参考)
男性に比べて、女性の方が起業時の課題について「家事・育児・介護との両立」が圧倒的に多い事がわかります。
家事や育児などについては、男女差がなくなってきた時代とは言え、やはり女性側に比重がかかっている事がわかります。また、女性の50代と言えば、子育ても最終段階となった、もしくはもう子供は社会人となり、子育ては終わったと言う人が多いのではないでしょうか。すると、自分の仕事は終わったとなり、仕事よりも自由な時間を持ちたい方も多くなるのかもしれません。そんな一息ついた時に、いきなり夫が起業するとなれば、老後が不安となり、妻が反対するケースも予想されます。
もしかすれば、早期退職よりも定年まで勤務して退職金を貰いたいと老後の人生について計画を立てている家族もいるかもしれないのです。こちらでも、子供は関係なくなってはきますが、次は夫婦としての問題となってくるのではないでしょうか。この事から、50代の起業でも、しっかりとパートナーの同意を得て、起業する必要があると言えます。
次に50代で出やすい問題となるのが、親の介護問題です。
産んで育ててくれた親が、ずっと健康で元気でいれば幸いなのですが、中には健康状態が悪くなったり、介護が必要となるケースが発生します。この場合考えられる問題点としては、介護を委託したり、介護施設にお願いする事によって費用が大きくかさむと言う事です。起業すると言う事は、うまく軌道の乗せるまでには時間がかかる場合もありますし、事業に集中しなければいけません。そんな時に費用がかかる施設や介護を委託する費用を考えると、ご自身で介護をしなければならない方も多くいらっしゃいます。
また、介護される側の親御さんが、他人の介護を拒むケースもあるのです。そうなれば、おのずと自分の親なわけですから、自身で介護をしなければならない状況下となります。そうなると、起業どころか、身動きがとれません。このような問題を抱えやすくなるのが50代と言う年齢層特有の問題点と言えるのではないでしょうか。
50代と言えば、他の年代に比べてもかなりの社会経験があります。
資金もある程度は蓄えている可能性があるので、起業しやすいと考えられます。ただし、その長年の社会経験自体が、起業しても失敗するケースも存在します。例えば、ずっとある企業で社員として勤務し、ある程度の地位にまでなった方が起業する。この場合、経験の豊富さから、成功しやすいように考えてしまいますが、その長年の染み付いた事業に対する考え方が、柔軟性を欠けさせる場合があります。それまで働いていた会社は、自分が起業する会社とは別会社です。
ですので、今までと同じと言う事は絶対にありえません。自身の会社が成長し、継続しつづける上で、変化も必要となるわけです。更に、今まである程度の地位にいれば、人に頭を下げる事も少なくなってきていた事から考えますと、起業して1からスタートするわけですから、取引先にへりくだる事も必要となります。このような柔軟性を持ち合わせていなければ、失敗の道に進んでいきやすいのです。
いかがでしたでしょうか。10代~50代と言っても、人によって状況は様々な観点からすれば、一概に問題と言ってもそれぞれの環境などで課題は変わりますが、是非ご自身に合わせて参考にして頂ければと思います。
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まだまだ経験が全くない分、社会の仕組もわかっていません。ただそれが10代の強みだと思います。社会の仕組を壊すのが起業家ですし、恐れは往々にして起業家にとってのボトルネックになります。そのため恐れのない、怖い者知らずというのはとてもよい状態です。
そのため、スケールの大きなことを考え、どんどん発信するとよいと思います。ただ、全く経験、実績がないのが10-20代起業家だと思うので、相手の人に信用してもらうことは至難だと思います。そのため、一方では小さく小さく、確実な実績、結果、構想だけでなく、形にしていることが重要だと思います。
また、10代はじめ、若い人によくありがちなのが、人としての礼儀などがやはり弱いことによって、相手を傷つけてしまうことがあります。この点は要注意だと思います。変に遠慮したり、縮こまったりしては意味がないので、大きくやりながらも、周り的には本当にできるの?となっているのでその点をしっかりと形でみせられるとよいと思います。
社会人、ビジネス経験としても10年前後、体力・気力的にもかなりよい時期。
30代での起業は20代と異なり、やはりこれまで=過去の実績、やってきたことに焦点があたり、これからその経験から何をするのか?に焦点があたる可能性が高いです。経験、人脈、資金なども十分(10-20代に比べると)な人も多いので、しっかりとよい準備、スタートが切れるようにしたいです。
会社がつまらない、このままのキャリアでよいのか?ということへのネガティブな迷いから起業を考える人もいますが、そのような方はあまりおススメできません。大企業にいる方で、絶対にやるんだ、やれるんだという気持ちを持っている人はよいでしょう。しかし、そうでなく何となく起業をと考えている人は、一度転職などを挟むのもありかと思います。自分の強い分野を強化したり、仲間探し、ベンチャーを体感するなど目的を明確にして転職を手段として使うのもよいかと思います。
仕事で培ってきた問題意識や経験などを自分なりに展開したいというポジティブな起業と、会社での先が見えはじめてこのままではどうしようもないので起業と、定年後も働けるように起業の準備をしようという人とで分かれてきます。
会社で頑張っていなかった人=ただ漠然と過ごしていた方は起業してもマネタイズできる要素は少ないと思います。会社生活が長くなると、資本主義の論理とは違うところで仕事が成立しているケースも多く、役職についているとなおのことその感覚が起業家の感覚とは異なります。
そのため、中途半端な人脈などではマネタイズに苦しむと思います。安易な起業は控えたほうがよいと思います。またお金を他の世代の起業家よりも持っているため、起業時の初期コストに多くの予算をかけてしまいがちです。ケチケチ作戦を実行したいです。もちろん経験十分な方は、大きく結果を出しやすい年齢でもあります。
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