フランチャイズ経営を始めるためのステップ~開店準備編~
- 研修では積極的にノウハウを吸収
- 採用にあたっては労務の知識を最低限キャッチアップしておく
- 本当に困ったときの相談場所は
店も整い、人も揃い、商材も取りそろえたらいざ開店です。といってもすぐには、開店には移れません。オープニングスタッフを集めて研修を行うことが必要になってきます。
必要な研修期間は業種・業態によって異なってくるかと思いますが、1週間~10日ぐらいが標準的な目安になるかと思います。新規開店時こそ一番お店が混むことも予想されるため、客捌きの悪さで評判を落とすことがないよう、しっかりと開店準備に励みましょう。
日常のお困りごとに対応してくれるのが、フランチャイザーから派遣されてくるスーパーバイザーです。スーパーバイザーを通じて、皆様は経営ノウハウの指導を受けることになります。
では、スーパーバイザーがダメだったらどうしましょうか。そんな時は、その上司に訴えかけることになりますが、そもそもフランチャイザー自体が「ダメ」な場合もあるでしょう。事前に交わしていた契約や、聞いていた話と実際のサポート体制がまるで違うというケースです。
そんな時には、まずは最寄りの商工会議所や商工会、経済産業局、公正取引委員会地方事務所など、思いつく限りの公的機関に相談するのが良いかと思います。
それでもどうしても埒が明かず、明らかに契約違反と認められる場合には、弁護士といった法律専門家に相談することになります。
弁護士に相談するにもお金がかかるのではないかと思われますが、「法テラス」(正式名称「日本司法支援センター 法テラス」http://www.houterasu.or.jp/)といった無料相談機関もあります。こうした機関をまずは利用してみるもよいかと思います。
また、前述の「一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会」は大手フランチャイザーが加入している団体であるのに対し、フランチャイジーを保護する観点から結成された団体があります。
それが、全国FC加盟店協会(http://www.fcajapan.gr.jp/)です。フランチャイズの加盟店が横つながりで組織している互助団体ですので、困った時には知恵を与えてくれるかもしれません。
フランチャイズ経営は商品や運営手法がパッケージ化されているものの、「経営」を行うことには変わりありません。
フランチャイジーとなってフランチャイズ店舗のオーナーになることは「ヒト」、「モノ」、「カネ」、「情報」といった資源をフランチャイザーを最大限有効活用して、いかに上手く回していくか考えていかなければならないことになります。
せっかく起業する訳ですから、長く続けていけることを願って止みません。