徳島県でIUJターン・移住・起業する方必見!押さえておくべき基礎知識

ポイント
  1. 徳島県の気候、観光・地域資源、交通情報
  2. 徳島県の主要産業、有名企業
  3. 徳島県で起業するために役立つ情報

目次 [非表示]

徳島県の概要

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四国東部に位置する徳島県は、約4150㎢の県土に73万7226人(2018年8月現在)が暮らす、瀬戸内海と太平洋に面する自然豊かな土地です。江戸時代には品質に優れた藍、塩、砂糖、タバコが栽培・製造され、古くから関西圏との交易が盛んに行われていました。

粟がよく採れた「粟の国」は、大化の改新以降「阿波国」と称されるようになり、400年の伝統を持つ「阿波踊り」もここから名付けられました。観光地は、四国八十八カ所の起点や、世界遺産登録を目指す鳴門の渦潮が人気スポットです。

県の政策として、全国屈指の光ブロードバンド環境を確立したことで、過疎化が進んでいた神山町、美波町を中心に、数多くのITベンチャーがサテライトオフィスを徳島県内に構えています。日本のシリコンバレーと呼ばれ、注目を集めています。お遍路文化が根付く徳島人の温かな人柄に惹かれた人々が、終の棲家として移住してくるケースも年々増加しています。

徳島県の気候

徳島県は四国山地を境に、大きく分けると北部は瀬戸内気候、南部は太平洋気候に属しています。全体的には温暖で、夏から秋にかけて降水量が多く、冬の降雪量は少ないというのが特徴です。県北東部は、海の影響を大きく受ける地域と、穏やかな瀬戸内気候である地域が共存しています。
 

県西部は内陸性の気候で、県北東部と比べると、朝晩の気温差が大きく冬季の降雪も多いです。県南部は太平洋気候に属していて年中温暖ですが、平地が少ないため朝晩の気温差が大きく年間の降水量が多い地域です。

徳島県の観光・地域資源

徳島県は県土の8割が森林で、瀬戸内海・紀伊水道・太平洋など多彩な水際にも恵まれています。阿波踊り、阿波人形浄瑠璃、四国八十八ヶ所霊場を始め、世界最大級の鳴門の渦潮、 「うだつが上がらない」の語源といわれる美馬市のうだつの町並み、日本三大秘境の一つ三好市の祖谷渓(いやけい)、日本一の激流吉野川でのラフティングも外せない観光スポットです。

また、ウミガメの産卵地としても知られています。美波町の大浜海岸には5〜8月にかけて、毎年平均70頭ほどのウミガメが産卵のために砂浜に現れます。神秘的な産卵の様子を一目見ようと観光客が訪れ、産卵を見守ります。

徳島県の名産は、すだちや鳴門のワカメ、阿波尾鶏に留まりません。鯛やハモなど海に囲まれた徳島では、美味しい海鮮が安く手に入るのも大きな魅力です。

徳島県の交通

空の玄関口は徳島阿波おどり空港です。国内線は東京線、福岡線、国際線は香港へのフライトがあります。1998年の神戸淡路鳴門自動車道の開通により本州との移動が飛躍的によくなり、陸路は徳島・岡山間を2時間で結ぶJR四国が主流です。その他、関西・四国の主要都市と徳島を結ぶ高速バスも充実しています。海路は和歌山、東京、北九州と徳島を結んでいます。県内の移動は、市営・町営のバス路線が便利です。

徳島県の主要産業

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平成27年徳島県県民経済計算によると、県内総生産に占める産業別の割合は製造業が一番多く、後に不動産業、卸売・小売業と続きます。医薬品製剤、発光ダイオードなどの出荷額が多いと同時に、ニッチな製品製造に力を入れる中小企業の存在も製造業を後押ししています。また、畜産業が盛んで阿波牛、阿波ポーク、阿波尾鶏は阿波畜産3ブランドとして親しまれています。
 

徳島県の有名企業・老舗企業

平成28年の経済サンセスによると、徳島県には3万7248事業所あり、そのうち卸売・小売業が9433事業所と最も多く、次いで建設業が3324事業所でした。
東京商工リサーチの2017年度四国地区年商100億円企業ランキングでは、徳島県の有力企業売り上げトップは、阿南市に本社を置く化学会社日亜化学工業。LEDのシェアで世界一位を誇り、世界的にも知られています。

続く大塚製薬工場は、鳴門市に本社を構える医薬品、食料品の製造・販売を行う大塚製薬の源流企業です。3位は徳島市のサービス業大手のノヴィルでした。

徳島県の起業・独立、起業支援情報

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平成28年の労働力調査によると、徳島県内の労働人口は約36万人で戦後最低の数値となりました。平成29年就業構造基本調査によると、徳島県内の収入を得ることを目的に働いている有業者36万1500人のうち、2万8800人が自営業もしくは会社役員などの起業家です。有業者のうち、約8.2%が起業家です。

補助金

徳島県では、中小企業に向けた融資制度が充実しています。創業から5年以内の創業者を対象とした「創業者無担保資金」や、小規模・零細事業者向け「小口資金」、LEDなど地域資源活用や情報通信関連事業向けの「あわの輝き産業育成資金」など独自の融資制度を取り揃えて、起業家をバックアップしています。

これ以外に市町村ごとの融資制度もありますので、興味のある方は各市町村のHPで確認してください。

起業支援団体

徳島県内には、窓口となる県や市町村に加え、徳島商工会議所、とくしま産業振興機構が創業のサポートをしてくれます。詳しくはこちらをご確認ください。

これ以外にも、サテライトオフィスが集まる神山町のNPO法人グリーンバレー、美波町、三好市など独自の支援体制も確立されています。

女性起業支援

帝国データバンクの2017年全国女性社長分析によると、徳島県の女性社長は、全体の10.19%で全国3位でした。
徳島市には、「阿波女あきんど塾」という女性起業家の支援や起業家創出を目指す団体があります。

1996年に女性起業家を対象にした助成金制度を設立し、全国でも先駆けて女性の起業を支援する体制が整っています。
徳島県でも、「女性起業塾」などを開催し、専門家による講演などを行っており、全県で女性の起業支援への体制が整っています。

セミナー・イベント

徳島商工会議所などが主催する「とくしま創業塾」、徳島市の「起業力養成講座」など起業家を育てるセミナーが随時開催されています。起業に関するイベント市町村ごとに起業支援体制が整っているので、気になる自治体のHPなどで詳細を確認してください。

徳島県のIUJターンなどの移住に関するサポート

助成金

徳島県内の各市町村では、移住者を対象にした助成金制度が充実しています。
例えば吉野川市では、新規新設等事業所への転勤等による転入世帯家賃補助事業があります。
これは、要件を満たした新規もしくは増設事業所へ就職するために徳島県に転勤した人を対象にした制度です。

民間の賃貸物件に入った場合、月1万円が2年間補助されます。他の市町村でも、お試し移住の人に格安で物件を貸し出すなどさまざまな助成金や制度が整っています。

子育て

徳島県は、全国有数の子育て支援制度が整った土地です。「子どもはぐくみ医療費助成制度」では、医療費の自己負担分を助成し実質無料にする制度です。
地域によって差はありますが、15〜18歳以下が対象になります。これ以外にも手厚い子育てサポートがありますので、詳しくは移住を考えている自治体の情報を確認してください。

移住体験事業

徳島県への移住を考え始めた方は、まずお試し移住やイベントへの参加を考えてみましょう。イベントの最新情報は以下のページで確認できます。

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