第二創業で成功を勝ち取れるフランチャイズ・ビジネスの魅力
- フランチャイズ加盟店経験をその後の独自ビジネス構築に役立てたという起業家は多い
- 理念の必要性や従業員教育の実際を実地に学べるのは大きい
- マーケティング施策の実施―顧客の反応―フィードバックという一連の流れが体感できる
みなさんは第二創業という言葉を聞いたことがありますか?この言葉自体は正式なビジネス用語というよりは、一つの表現に過ぎないのですが、かつて実に多くの会社、企業がこの言葉を使ってきました。
今までの業態から異なる業態に展開を図る場合。これまでの事業分野にプラスして新規の事業分野に進出を図る場合。創業者である親から、後継者である子に経営が移譲された場合。会社設立以来の念願であった株式上場を達成した場合。
このように第二創業と表現される経営上のケースは実にたくさんあり、どれもポジティブな推進力で会社が変革される時、あるいは変革したい時に、この言葉は使われてきました。第二創業期なくして成長した会社が存在しないくらい、第二創業は企業が大きく発展するシーンでは不可欠なものなのです。
実はフランチャイズ・ビジネスと第二創業は昔から深い関係がありました。というのも、フランチャイズ・ビジネスで成功した起業家の多くが、その成功を資産にして、新たなビジネスを展開していったからです。そして多くの場合この新たなビジネスは成功していきました。なぜならば彼らは第二創業(新たなビジネス)が成功する重要なエッセンスをフランチャイズ・ビジネスから学ぶことが出来たからです。
ワタミの渡邉美樹さんも第二創業前は居酒屋のフランチャイジー(フランチャイズ加盟者)でしたし、ワンズレンタカーの島一徳さんも第二創業前は車買取りのフランチャイジーでした。そのほかにも有名なITコンサルタントがペットブリーダーのフランチャイジーであったり、著名な作家が学習塾のフランチャイジーであったりします。
このように多くの元フランチャイジーが第二創業(新たなビジネス)でも成功者になっているのです。
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それではなぜフランチャイズ・ビジネスの成功者が第二創業(新たなビジネス)においても勝者になれるのでしょうか?それはフランチャイズにはビジネスオーナーが学ぶべきことが全てあるからです。第二創業の成功者たちは、フランチャイズの中にあるすべてを自分の資産にして勝つことが出来たのです。
以下にフランチャイズで学べること、第二創業でも勝ち続ける要素で、特に重要なものを五つ列挙しました。ぜひ自らの大いなる資産にしてビジネス勝者への道を歩んでください。
・理念経営
・ビジネスモデル開発
・マーケティング
・従業員教育
・ブラッシュアップ力
フランチャイズと加盟店は現実的には契約という実務レベルで結ばれていますが、見えない精神的な部分では経営理念で結ばれているといえます。なぜならばFC本部の掲げた経営理念に共感したフランチャイズ起業家が加盟店としてFC本部と連携するからです。このFC本部と加盟店をつなげている経営理念はとても重要なものです。
経営理念に一本筋が通り社会合理性があるものだけが世の中に広くに認知されるからです。消費者の価値観がモノからコトへと移管している現在では特に、消費者(エンドユーザー)に強い共感を与える理念経営が必要になってきます。フランチャイズ・ビジネスでは、この重要な経営理念を第一の消費者ともいうべき加盟店になることによりその価値を認識出来ます。そしてこの認識の上に、第二の消費者(エンドユーザー)にこの価値を発信することによって、経営理念を軸とするビジネスを学ぶことが出来るのです。
起業家が経営資源(ヒト モノ カネ 情報)を活用し、最初に作る必要があるのがビジネスモデルです。ビジネスモデルを作るということは、マーケットに対して新しい価値観を提案することなのですが、この新しい価値の創造がとても難しいのです。世の中では日々、新たな価値観が新たなビジネスモデルとしてたくさん創造されていますが、これを消費者として一方的に受信しているだけでは、ビジネスモデルを創造していくスキームを理解することは出来ません。ビジネスモデルを供給する立場になることにより初めて、0から1を創造するビジネスモデルを作るスキームを理解出来るのです。
その理由は、消費者からビジネスモデルを通じて提供する商品やサービスに対するリスポンスがあるからです。このリスポンスを受けて供給者は、もっとこうすれば、もっとここを変えれば、もっと差別からすれば……そんな「もっと、もっと」から、新しいビジネスモデルを作り出していきます。フランチャイズ・ビジネスの加盟店は本部の作ったビジネスモデルの供給者ですから、まさしくこのプロセスを通じて価値あるビジネスモデルを作り出すクリエイターの卵と言えます。
どのように素晴らしいビジネスモデル(マーケットにおける素晴らしい価値観)を作っても提供する商品やサービスが売れなければ意味がありません。そのためにもマーケティングが重要になってきます。この価値を売るために重要なマーケティングも、フランチャイズ・ビジネスで学ぶことが出来ます。
その理由は、マーケティングで最も大切な発想(マーケティング思考)が消費者との最前線にいる加盟店だからこそ体感できるからです。もともとマーケティングは学問としての経営学サイド(マーケティング戦略)と、広告や営業などの現場サイド(マーケティング戦術)の二つのサイドから派生してできたものですが、マーケティング戦略はビジネスの主幹であるFC本部が構築し、マーケティング戦術はビジネスパートナーである加盟店が展開していきます。この両サイドを体感できるフランチャイズ・ビジネスだからこそ第二創業の際に強みを発揮するのです。
企業が大きくなるためには自分以外のスタッフをいかに戦力にするかが重要になるため、従業員教育の成否はビジネス成功の欠かせないポイントです。フランチャイズ・ビジネスではフランチャイズ起業家は加盟店として教育される立場になります。その教育を行うのは、フランチャイズ本部に所属する教育のスペシャリスト、スーパーバイザー(SV)です。
SVの主な役割は、マニュアルに基づく教育のほか、理念の共有化浸透、ビジネスルールの確認 セールス活動の徹底、メンタリング活動と多岐にわたり、加盟店たちの戦力化を総合的に図るものです。加盟店になったなら、自ら教育される者として現状の課題を見える化し、SVによってどのようなプロセスでどのように成長していったのか克明に体感していきます。(この体感を時系列に記録簿としてシート化しておいてください)
この成長曲線のストーリーシートを自らが第二創業(新たなビジネス)の経営者になった時の資産とし、今度は自分自身が従業員教育をするときの指針とするのです。
ビジネスの最大の敵は環境変化です。消費者の価値観の変化はその最たるもので、フランチャイズ本部は、全国の加盟店からの現場の課題情報をSVがくみ上げて、それをブラッシュアップしていきます。ブラッシュアップすることがフランチャイズ本部の最大の仕事だといっても過言ではありません。ブラッシュアップの成果は毎月のようにSVを通じて報告されます。
加盟店はブラシュアップを戦術として実行する人ですが、自らの商品、サービス内容の変更を通じて、ブラッシュアップの本質を理解していくのです。ブラッシュアップなくして企業は生き残れない、未来永劫として生き続けるビジネスモデルもマーケティング術もありません。ブラッシュアップを学べることがフランチャイズの最大の魅力でもあります。
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