【第20回】シニア起業で勝ち組になる秘訣〜自分の“ウリ”の見つけ方と売り込み方法
- ウリを見つけ、磨くワークシート
- 人より優れているものを表す
- 一番準備した者が勝つ
最終学校卒業時から現在までの有職期間の業務(仕事経験)をもれなく記載する。転職経験のある者は他社の勤続期間中の業務も含む。
専門分野・期間・在籍年月数・経験内容/取得専門知識/取得資格等・実績/貢献度合(何を/何時迄に/どの程度)の5列。実績/貢献度合いの記述は「時系列業務経歴書」作成要領と同じ。専門分野は「時系列業務経歴書」に記載された仕事経験を子細に検討し、次の基準により五つの専門を確定する。
記述はつねに「○○を○○することによって○○を○○した」という定型文で作成する。数字を多用し、客観的にして説得力ある信ぴょう性の高い事実に絞り込むこと。顧問(コンサルタント)契約締結には五つの専門に加えて第18稿でシニア起業支援家 白根陸夫が顧問に必須のビジネススキルとして挙げているキャリア・カウンセリングとコーチングを専門とすればなお良い。
早めにこの二つのスキルを修得した上、定年退職までに現職場で実践し成果・業績を上げておくことが必要である。これによって経営者による厳しい経歴審査に勝ち抜くことができる。「一番力のある者ではなく、一番準備をした者が勝つ」のである。
過去5年間の仕事上の出来事を振り返り自分のキャリアビジョンを明確化するための作業。第10回「キャリアとキャリアビジョンについて考える」参照。この作成の過程で「人より優れているもの」「自分に足りなかったもの」を認識することができる。
成功体験二例:記述はつねに「○○を○○することによって○○を○○した」。設問に対し答えを記入する。・何をしたからうまくいったか。・成功の課程で何か失敗したか。・どういう知識/経験/スキル/態度/姿勢が役に立ったか。・もう少し異った行動をとっていればもっと良かったと反省する点は。注:姿勢とは心の中の有り様をいう。
失敗体験二例:記述例「○○がうまくいかなかった」。・何をしたから失敗したか。・何をどうやっておけばうまくいったと思うか。・どういう知識/経験/スキル/態度/姿勢が不足していたからと考えるか。このワークシートを完成させたあと概観すると成功/失敗の真因は等しく「姿勢(やる気の有無)」にあることが分かる。