【第20回】シニア起業で勝ち組になる秘訣〜自分の“ウリ”の見つけ方と売り込み方法

ポイント
  1. ウリを見つけ、磨くワークシート
  2. 人より優れているものを表す
  3. 一番準備した者が勝つ

目次 [非表示]

人脈リスト(WS⑤)

顧問契約締結の50%は人脈で決まるといっても過言ではない!そこで、自分の人脈を整理してみる必要がある。人脈は財産である。再就職の際にも有利に働く。今後の人脈づくりの計画のためにも今までの人脈を整理しておこう。

①年賀状を「仕事関係」「学友、同窓関係」「親族関係」などの各項目に分類。
~このとき、「趣味関係で人脈不足」「地域社会関係の人脈をさらに充実させる」など、印象を簡単にメモさせておくとよい。人脈拡大を図る際に役立つ。※さらに「暑中見舞いはがき」や受け取った名刺、卒業生名簿、同窓会名簿、団体名簿等も活用する。

②人脈リストを作成。
横軸の職業欄には「会社経営者 オーナー・自営業」「以前の会社の同僚・先輩・後輩」「以前の会社の関係者・取引先他」「家族・親類」「同窓生・恩師」「友人・知人」「地域・ボランティア」「趣味」「その他(有資格者・議員・宗教関係者)を記入(9列)。

縦軸は年齢で、自分の年齢を「0」として、その人物が自分よりいくつ年上か年下かを「+」「-」で表し( )内に実年齢を記入。「家族・親類」欄の年齢「0」の欄に「自分」と記入。

③マトリックス表上に年賀状差出人の名前を記入。

④各職業別に縦計を出して下の欄外に記入、同時に総合計を右隅に合計○○と記入。

⑤完成後の感想をマトリックス表の上部に記入する(年齢や業界の拡がり、今後の可能性など)
このリストを作成すると、人脈が一目瞭然になる。そしてここには再就職に向けての様々なヒントが潜んでいる。たとえば、人脈がある部分に非常にかたよっている場合、そこにビジネスチャンスがあるという指標になる。あるいは今後何をやりたいかという目標が定まったときその分野に人脈が不足しているなら、積極的に拡大しなければならないとの指摘になる。

シニア起業支援家白根陸夫の大手企業管理職の転職・再就職支援23年の経験から、対象の管理職に毎度この人脈リストを書かせているが「以前の会社の同僚・先輩・後輩」欄に10名ほど残りの列は白紙という例がほとんどである。これではシニア起業など思っても実現できない。

定年退職時までに9列バランスよく、自分の年齢を中心に±10歳の幅でバランスよく、少なくとも120名欲しい。今自分の年齢が50歳とすれば残り10年、毎年10名づつ信頼できる人をつくればいいことであり、意識して行動すればだれでも可能である。今、そのことを意識するか否かが重要である。

「一番力のある者ではなく、一番準備をした者が勝つ」を実践するとは、今すぐ「人脈リスト」を作成し、今すぐ人脈拡大の活動をスタートさせることである。

自己啓発目標設定/自己開発計画策定ワークシート(WS⑥)

ワークシート①~⑤をもとに集大成として「自己啓発目標設定/自己開発計画策定ワークシート」を作成する。

ワークシート①「ビジネス基礎能力診断表」
ワークシート②「時系列業務経歴書」
ワークシート③「専門分野別職務経歴書」
ワークシート④「成功体験/失敗体験キャリアシート」
ワークシート⑤「人脈リスト」

作成した上記5つのワークシートを参照して、現状の自分を整理・把握し、これからの自分の目標計画を具体的に立てていく。「現状の把握」欄は、ワークシート①~⑤を確認しながら記入。

「将来イメージ図(キャリア・ビジョン設定)」は、いつまでにどうなりたいか/したいかを絵でも図でもよい。自由に記入する。「これからの私」欄では、能力開発計画(自己啓発/自己研鑚)、人脈開発計画、資格取得計画、そして経済計画を年度別にたてる。この際、考慮しなければならないのは、自分の年齢もさることながら、配偶者と末子の年齢である。各々を考慮に入れ無理のない着実な計画を設定することが大切。「フリースペース」は、目標を実現するためのスローガンなどを記入させる。

■将来イメージ図(キャリアビジョン設定)作成において、なかなかイメージが捉えられない人が多い(殆んどといってよい)ので、次ステップである「天職探索ワークシート」を作成してから、本ワークシート「自己啓発目標設定/自己開発計画策定ワークシート」作成に着手するとよい。

天職探索ワークシート(WS⑦)

何ができて、何をやりたいかを「自己能力分析」や「人脈棚卸」の結果をもって確実につかみ、これをベースとして、自分の価値観、人生観から発した使命感から適職に出会うことが理想。「天職探索ワークシート」は、これらの要件を一覧してみることによって適職をあぶり出そうと試みるものである。「やってみたいこと」、「人の役に立つこと」、「できること」を整理して適職を探す。

3つの円のそれぞれに①自分にできることは何か、②自分のやりたいことは何か、③社会のためになることは何かを記入する。

このシートに真剣に対峙する。

抽象的な「天職」を見出す。

具体的な「天職」を見出す。

顧問(コンサルタント)が「生涯現役」の適職・天職であることを自覚・納得する。

以上が、シニア起業支援家白根陸夫が指導するセールスツールづくりのプロセスです。

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著者プロフィール

白根陸夫

白根陸夫

自分らしく働き生涯現役で活躍するための「顧問塾」主宰 株式会社キャリア・ブレーン 代表取締役 プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー® エイジング・アドバイザー®/認定エグゼクティブ・コーチ 人材能力開発・雇用創造支援(業)日本におけるキャリア形成のパイオニア。 「生涯現役」を全うするための、独創的で最強のノウハウを提供しています。 日系・外資系企業数社を経験し、人事・総務並びに関連業務に関する豊かな経験と知識を蓄積。その間、社会保険労務士、産業カウンセラー、行政書士等多数の資格を取得。株式会社キャリア・ブレーン設立後、再就職支援サービスとキャリア・カウンセリングを数多く実施。アウトプレースメントビジネス立ち上げのコンサルティングの実績も豊富。 就職・転職ノウハウを確立した本邦における第一人者である。(外資系アウトプレースメント会社の日本での立ち上げ6社にノウハウを提供) 1996(平成8)年8月、株式会社キャリア・ブレーン設立、代表取締役に就任。2000(平成12)年8月、NPO/特定非営利活動法人 日本プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー協会を設立。理事長に就任。 2008(平成20)年11月、NPO/特定非営利活動法人日本エイジング・アドバイザー協会を設立。理事長に就任。