【第27回】シニア起業で勝ち組になる秘訣〜人脈拡大の秘訣

ポイント
  1. 人脈はつくるものではなく”できる”もの
  2. 暑中見舞いはがきの威力
  3. 付き合いたいと思われる人間になれ

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人脈拡大の秘訣

第20回で解説した「自分の“ウリ”の見つけ方と売り込み方法」の第3段階は「人脈棚卸」でした。現有人脈の実態解明は「人脈リスト(WS⑤)」によって行います。人脈棚卸によって自分自身の社会的存在を客観的に認識することができます。人脈リストの左右・上下の拡がりを概観することによってこれからの人生の協力者となるべき人脈の方向性も見えてきたはずです。

そこで、次の作業として人脈を拡げるための方策や配慮を「シニア起業支援家 白根陸夫」が伝授します。顧問契約のほとんどは人脈で決まります。顧問(将来の顧問希望者も含む)は人脈拡大に不断に努力を傾注するとともに必ず成果を上げ続けることが要請されます。人脈拡大の勢いが鈍ることは、即受注減、競合に後れをとることに繋がります。地道な努力の積み重ねこそが繁盛する顧問への途なのです。

人脈はつくるものでなく”できる”ものである!

人脈づくりの第一歩は、「あの人は顔が広い」といわれている人たちの行動をじっくり観察すること。そういう人は決して人脈づくりにあくせくしていないものです。そもそも人脈とはつくるものではなく”できる”ものなのです。自分の能力や魅力を高め、他人から「この人と付き合いたい」と思われるようになったうえで、積極的に行動することによって人脈はいくらでも増やすことができるのです。

●誰と何のために付き合うのか予め自分の目標を明確にする。
⇒闇雲に人に会っては、お互いに時間の無駄。

●情報を一方的にとる態度は長続きしない。
⇒お互いがそれぞれ相手の人脈となれるかどうかがポイント。
⇒ギブ、ギブだけでは何も生まれない。

●時間泥棒とはだれも付き合わない。
⇒「何をしに来たのか結局わからなかった」と思われては、次からは会ってもらえない。
⇒相手の貴重な時間をいただいているんだと考えよ。

相手から何を得られるかではなく、相手に何を提供できるかを考える。
「この人と会っていると貴重な情報が得られる」と相手に考えられればよし。
⇒自分の貴重な時間を割こうということになる。

●専門性をもて。
⇒人脈を拡大するうえで、非常に重要。ある仕事を一定期間続けていれば誰でも専門性は身についている。
 その専門性にどれだけの肉付けができるかポイント。たとえば、仕事の関係でしばしば東南アジアに出張するとする。
 ベトナムに現地法人を持ち、その関連でハノイやホーチミンを訪れていれば、いやが応でも現地の政治・経済事情に詳しくなっているはず。
 しかも、その情報は生の情報。相手にとっては非常に貴重な情報であり「利用価値のある人」ということになる。

●人に利用されよう・・・利用価値のある人になろう。
利用価値のない者に人は付き合わない

●情けは人のためならず。
⇒困った人を助けておくと、いつの日か自分が困っているとき、必ず誰かが助けてくれるものであるという古来よりの諺(ことわざ)。本当です。私のことを世間の誰かが必ず見てくれているものです。

●礼状は、これは、という相手にはすぐに必ず出す。
⇒いい結論にならなかった場合は、特に礼状を忘れないようにすべきである。
⇒相手に「申し訳なかった」と考えさせれば、次回のチャンスが生まれる。

●暑中見舞いはがきは効果あり(見本例参照)。
⇒なぜ、暑中見舞いはがきなのか?年賀状でもいいのではないか?と思われがちだが、その効果には歴然とした差がある。年賀状は、当然のこととして誰もが出すので、もらったほうとしても印象が薄い。ところが、暑中見舞いというのは、絶対量が断然少ない。そのうえ、自分をアピールする情報、「相手に何を提供できるか」をびっしり記載すれば売り込み効果抜群。

●資格取得は重要・・・無資格者は有資格者団体への入会資格がない。
⇒同じものを目指している人の考えを盗む(指導していただく)ことも大切。

●経歴書・事業案内をいつも常備し、これはという相手には事前に送っておく。
⇒今回作る履歴書、職務経歴書の情報を応用展開して魅力あふれる自己案内パンフレットを作成しよう。

●得意分野の企画書を作り積極的に提案する。
⇒スピードが大切、同じことを考えている者が10人は、いると考えよ。
⇒無報酬でかまいません。土・日曜日・平日の夜が空いています。どうぞ事業・仕事のお手伝いをさせてください、といって無償奉仕を願い出なさい。

●忙しい人には電話よりFAXやメールが有効。
⇒残る形にて連絡を取ることが重要、電話メモは無くなると心得よ。

●会った瞬間の直感が大事。

●パーティーなどで相手が一人になっているときが近づくチャンス。

●異業種交流会などはこれはと思う集まりだけでれば十分。
⇒創業したての人や、物やサービスを買ってもらいたい人が集まるところ。自分も自分の開発した商品やサービスを相手に売ろうと参加する。はたして買ってくれる人は来ていますか?
 ■買ってくれる人はいません。儲けるのは主催者だけです。
 ■私達が相手にすべき人は「お金持ちで困っている人」です。

「暑中見舞いはがき」の書き方

・・・過去6ヶ月間志をもって如何に充実した毎日を積み重ねてきたかを、具体的な実績を交えて記述すること(起業して6年目)。

 ■「ものごとは忙しい人に頼め」が鉄則。「私は情報を沢山持っている/私は沢山の人を知っている」と言うことがおのずから相手にわかる仕掛けになっている。この「はがき」を読めば、誰でも困ったときは「まず白根陸夫に相談してみよう」となるのである。※年賀状もこの要領で作成すること。

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著者プロフィール

白根陸夫

白根陸夫

自分らしく働き生涯現役で活躍するための「顧問塾」主宰 株式会社キャリア・ブレーン 代表取締役 プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー® エイジング・アドバイザー®/認定エグゼクティブ・コーチ 人材能力開発・雇用創造支援(業)日本におけるキャリア形成のパイオニア。 「生涯現役」を全うするための、独創的で最強のノウハウを提供しています。 日系・外資系企業数社を経験し、人事・総務並びに関連業務に関する豊かな経験と知識を蓄積。その間、社会保険労務士、産業カウンセラー、行政書士等多数の資格を取得。株式会社キャリア・ブレーン設立後、再就職支援サービスとキャリア・カウンセリングを数多く実施。アウトプレースメントビジネス立ち上げのコンサルティングの実績も豊富。 就職・転職ノウハウを確立した本邦における第一人者である。(外資系アウトプレースメント会社の日本での立ち上げ6社にノウハウを提供) 1996(平成8)年8月、株式会社キャリア・ブレーン設立、代表取締役に就任。2000(平成12)年8月、NPO/特定非営利活動法人 日本プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー協会を設立。理事長に就任。 2008(平成20)年11月、NPO/特定非営利活動法人日本エイジング・アドバイザー協会を設立。理事長に就任。