飲食店で開業したい人必見!開業に必要なことまとめ

ポイント
  1. 飲食店で、開業、独立、起業するには
  2. 資格や書類、許可など、必要なものが分かる
  3. 飲食店開業について、具体的に何をすればよいか分かる

目次 [非表示]

飲食店開業に必要な手続き

飲食店開業にはこれらの資格の取得と併せて、必要な手続きがあります。主なものに保健所や消防署への届け出があります。ほかにも業種によって必要な手続きが異なってきます。きちんと確認をして漏れがないようにしましょう。

◆保健所への申請
食品営業許可申請が全店舗必要になります。店舗完成の10日ほど前までに申請を出す必要があります。申請はあなたが飲食店を開業する地域を管轄する保健所に行わなければいけません。保健所への申請をトラブルなく済ませるためには、開業前の段階から保健所へ訪問して担当者に随時相談を行っておくと実際に申請した場合に修正を求められることがなくなりますので、開業準備で大変だとは思いますが保健所への申請も開業準備の1つであると割り切って相談に行くようにしてください。

◆消防署への申請
防火管理者選任届は収容人数が30人を超える店舗の場合は出す必要があります。営業開始までに届け出を済ませなければいけません。防火対象設備使用開始届を建物や建物の一部を新たに使用し始める場合には出す必要があります。使用開始7日前までに届け出を済ませなければいけません。防火対象設備使用開始届は内装業者が届けてくれる場合がほとんどですが、場合によっては届け出ていない可能性もあるので、絶対に開業前に消防署に届け出が既になされているかを確認するようにしてください。もし届け出がまだの場合は、届け出が必要か否かを所轄の消防署に問い合わせて確認するようにしてください。

火を使用する設備等の設置届も火を使用する設備を設置する場合は必要になります。 設備設置前までに届け出が必要です。

◆警察署
深夜酒類提供飲食店営業開始届出書は深夜12時以降もお酒を提供する場合は提出する必要があります。営業開始の10日前までに届け出なければいけません。また、風俗営業許可申請もお客様に接待行為を行う場合には必要になってきます。(例としてスナック、キャバクラなど)営業開始の約2ヶ月前に届け出を出す必要がありますので早めに申請を行うようにしましょう。

◆税務署
個人事業の開廃業等届出書を個人で独立開業する場合は提出する必要があります。開業日から1ヶ月以内に税務署に届け出を行うようにしましょう。税務署に関しては開業してからの届け出で問題ないので、開業の準備としては後回しにしても問題がないものですので、開業前に行わなければ飲食店を開業することのできない優先度の高いものを忘れないように申請するようにしてください。

 

食品営業許可申請

飲食店を開業する地区を管轄する保健所に事前相談したのち、申請手続きを行います。このとき、営業設備の配置図・大要(2通)、食品衛生責任者資格証明書、水質検査成績証明書(コピー)と、申請手数料を提出します。提出後に保健所の担当職員が来て、店舗の状態をチェックし、問題がある場合のみ再検査となります。再検査を可能性を低くするためには、開業前に内装工事を行う段階から保健所に相談をしておくと問題が起こらないためのアドバイスを貰えるでしょうから早めに相談を行っておくといいでしょう。

深夜酒類提供飲食店営業届(深夜にバー営業する場合のみ)

深夜0時から日の出までの時間で、お酒を提供したい場合は個別に深夜酒類提供飲食店営業届というものが必要になります。これは居酒屋やバーなど、お酒をメインに提供する店舗のみに適用され、レストランやラーメン店など食事がメインの店舗の場合はお酒がメニューに含まれていたとしても対象外となっています。自分の開く飲食店が届け出をする必要があるかどうかが不明な場合には事前に相談しておくと安心です。

深夜酒類提供飲食店営業届は店内の詳細図面や求積図など、自力で作成するのは困難な提出資料が多いため、専門家に依頼して作成してもらうことをおすすめします。

こちらも参考にしてください➡飲食店の開業に係る届けや手続きに関する事等のまとめ

手順を紹介!飲食店開業までの道のり

フランチャイズでの開業

飲食店は、未経験の方や経験が不足している人にとっては、まずフランチャイズチェーンへの加入から業界に入るのがいずれは自分の飲食店を開業するにしてもおすすめだと思いますので、最初に、フランチャイズチェーンでの飲食店から紹介して行きます。フランチャイズチェーンの飲食店には多くのメリットがあります。以下にフランチャイズチェーンに加入するメリットを紹介していきます。

◆人件費や人材育成でのメリット
もし、あなたが「飲食店をはじめたいけれど自分自身では調理ができない。だから料理人を雇う必要があるかな」と考えているのであればそれはNGです。とくに、はじめて飲食店を開業しようとしている場合は、大きなリスクを伴う行為なので、避けたほうがいいでしょう。だからといって調理技術を身につけようと、他の飲食店で修行をするのは時間の無駄と断言できます。断言できる理由は飲食店を成功させたいならば、調理技術を身につけるよりも、経営戦略を学んだほうが、ずっと役に立つからです。あなたはあくまでも飲食店を開業するオーナーであり、飲食店で働く従業員ではないことを忘れないようにしてください。フランチャイズチェーンであれば、自分ひとりで調理から提供できる形態のものもありますし、人材育成のノウハウやマニュアルが用意されているので、調理の修行を他の飲食店で行うよりも時間も手間も遥かに省くことが可能になります。

◆メニュー作りやサービスにおけるメリット
メニュー作りはやりがいのある作業ではありますが、周辺店舗や客層などの綿密なリサーチが必要になってきます。また、出店場所を間違ってしまうと、成功させるのも難しくなります。フランチャイズチェーン本部で十分にリサーチされて考案・開発されたメニューを提供できれば、そのブランド力によって、安定した集客が見込める可能性は高くなります。また、出店場所についても、より効果的な場所はどこかについても相談に乗ってくれる場合も多いので未経験者の方には安心して始められる環境と言えますし、いずれ個人で独立開業して飲食店を出店する際の参考にもできるでしょう。

◆資金面でのメリット
個人の独立開業と比較して、少ない資金で開業することができるのがフランチャイズチェーンに加入する1番の利点になるでしょう。開業資金が少なければ少ないほど、早い時期に投資した資金を全回収することができますし、その分リスクも低くなります。資金の調達が難しい場合にも、フランチャイズ本部が援助してくれたり、金融機関との提携ローンを設置しているところもあるようですから個人経営の飲食店が最終的な夢ではあるものの、資金が現在は足りないといった場合には経験を積むためにもフランチャイズチェーンに加入してみることも1つの手法としてはいいかもしれませんので検討してみてください。

◆経営ノウハウを享受できるメリット
飲食店の開業に欠かせないのは経営ノウハウやアイディアです。これについても、フランチャイズチェーンであれば事前講習を受けるなどして、本部から指導してもらうことができます。そのため、知識や経験が少なくても、飲食店を始めることができるのです。開業後も、経営についての相談や、さまざまなサポートを受けることができるのもフランチャイズチェーンならではの魅力だと言えるでしょう。

◆すぐに開業・すぐに資金が回収できるメリット
出店準備のためのマニュアルもあるので、個人での独立開業と比べて、開業までの時間が短いのも、フランチャイズチェーンの特徴です。時間や手間のかかる作業の多くは、本部のマニュアルによってスムーズに進められるので、その分、店のオペレーションに専念することができます。

◆時間が節約できるメリット
また、少ない初期費用で始められるので、その投資額を早期に回収することができるなど、時間の面でも大きなメリットがあるのです。初期投資が高額になり、なかなか投資額を回収できないことは、それ自体がストレスになりますので短い時間で回収できることは精神面でも安定した経営を支えることになるでしょう。

飲食店オーナーとして独立開業するために

リスクは高いけれども、独立して自分の飲食店を開業したいという方であれば、夢を実現するためには、まずどんな飲食店を作りたいのか? という目的を正しく持ち、目的達成のための基礎的な知識を身につけたうえで事業計画を立て、物件を探しだすことから始まります。

現在飲食店は全国に約55万件ほどあるといわれています。そのうちの約1割は3年以内に廃業、5年のスパンで見ても3割もの飲食店が入れ替わっているといわれています。実際にあなたも住んでいる周辺の飲食店を観察してみれば思い当たるところもあるのではないでしょうか。独立開業する場合では決して安くない投資であるはずの飲食店開業・飲食店経営が、なぜそんなにも短期間で開廃業を繰り返すのでしょうか?

飲食店を開業するという事は、高価な買い物であり自分が生きていくための生業ですから、しっかりとした計画を立て、飲食店開業のポイントを押さえ計画をスケジュール通り実行することが重要となっていきます。

開業計画から実際の運営までの流れを理解しよう

飲食店開業のコンセプト作り

あなたが開業しようとしているその飲食店は、どのような店ですか?レストランですか?居酒屋ですか?ラーメン店ですか?それとも・・・。開店した場合にはどのようなお客様に来ていただきたいと考えていますか?客層は?客単価はどのくらい?お店のイメージはどのような感じですか?外観、客席、内装・・・。より具体的にお店のコンセプトを明確化するためにも、

whereどこで?(出店エリア)

what何を?(業態)

who誰に?(ターゲット客層)

whenいつ?(営業時間・定休日)

why何のために?(利用動機)

howどのように?(売り方やスタイル)

howmuchいくらで?(価格帯)

を明確に紙に書き出していくと自身が開店しようと考えているお店のコンセプトが整理されていきますので効果的であると言えるでしょう。飲食店開業のイメージがある程度固まってきたところで、基本コンセプトを作成します。

◆基本コンセプトつくり
基本コンセプトとは、お店の骨子にあたるものであり、このコンセプトに沿ってオペレーション、メニュー、内装デザインが決定しますので、独立開業前に考えなければいけない非常に重要な仕事であると言えるでしょう。コンセプトがないお店は目的がないお店と同じで高い確率でいろいろな方向に迷走してしまう可能性が高くなりますから、「お店づくりはコンセプトから」と認識しましょう! コンセプトを作るには、どのような立地、建物か。お客様の設定(男性、女性、学生、子供、ファミリー、カップル、就業者、単身、接待客、年令層など)をしっかりと思い描けるようにしましょう。

◆目的の想定
次に、ターゲットとなるお客様を設定したら、このお客様がどのような目的でこのお店を利用するかを想定しましょう。例えば、近所の主婦の友達と一緒にランチパーティーをしたいなどのようにリアリティーのある目的を考えるようにしましょう。想定を実際の飲食店の運営に落とし込めることが重要になるのです。

◆消費動向・消費性向の把握
ランチやディナーでのメニューの単価設定と想定の客単価を決めましょう。コンセプトの設定は、上記4つを考慮してどのようなお店にするのかを明確にしたものを立案していきます。コンセプトに基づいてメニューコンセプトを作ります。ランチ、ディナー、アイドルタイム、モーニング、ナイトといった時間帯に応じたメニューの考え方を整理します。例えば ランチはバイキング、ディナーは創作料理メニューを販売、というように具体的につくるようにします。また、調理のオペレーションシステムを考え食器やテーブルウェア−のイメージ、例えば、和風陶器を使う、箸は使い捨てを使用しないなどを把握することです。

他に、ドリンクとして、生ビール、ワイン、カクテルなど売りたいであるとか、店舗のイメージが例えば イタリア・ナポリにあるカフェのイメージであるとか。構造はオープンキッチン、カウンターのみなどを決めることです。

個人で独立開業するには、緻密な調査と資金力、そして経営能力、また、何よりも料理への自信が強烈に強くある状況でなければ難しいのが現在の飲食業界を取り巻く環境から考えられるでしょう。当然、フランチャイズチェーンで開業する場合に比べて大幅に準備の時間が掛かるため、開業までの準備期間は大幅に増えます。

せっかく独立開業したのであれば、成功させないと夢を実現したことにはなりませんので、あなたの理想をどのような方法で実現させるかを、じっくりと考えて開業準備をスタートさせるようにしてください。

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