様々な契約書の実務や書式、英語の契約書と作成に関するアプリを解説!
- 契約書を実際に作る機会はビジネスの上で多い
- 業務と実務の違いを理解して実務経験を活かそう
- 実際にどういう書式を作れば良い?
世の中には、実に様々な契約書が存在しており、契約書を交わす理由についても、個人や企業など目的に応じてそれぞれでバラバラです。
ですから、実際に契約書を作成する実務に関しては、1つの契約書が作れるだけでは足らず、様々な契約書としての書式を把握し、実際に実務をこなさなければなりません。
また、現代の日本社会においては、契約書が日本語だけと言うわけではなく、海外の方との取引等も盛り込まれる為、英語の契約書に関する実務をこなせるようになっておく必要性が出てきています。
これも、時代の流れと共に、仕事等をする上では海外の方との取引等は今後も増えていく傾向にありますので、相手側とこちら側がわかりやすいような英文を含めた契約書の作成が求められる事になるでしょう。
更に、契約書に関するアプリと言うのも、考えても良い時代となりました。現在では、世界中でAIが活躍する時代でもあります。AIの導入により、人間が行うよりも間違いを起こす可能性は断然低くなり、人員の削減や、時間の効率化に繋げる事が可能となってまいりました。
ですから、契約書アプリと言う視点についても、これからどんどんと普及する可能性が高く、人がやっていたら時間もかかり、挙句に間違いを起こしてしまう可能性がある一方、アプリであれば、ある程度の事はアプリの開発段階で盛り込んでしまう事ができますから、作る際は大変かもしれませんが、完成してしまえば、契約書を作成する者にとっては、大変ありがたい物となります。
今回は、これらの事について、解説をさせて頂きたいと思います。
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士業等の資格を有していなかったり、士業事務所等の業務に携わった事がない方にとっては、実務や書式と一言で言われても、何の事かが、いまいち想像できないなと言う方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
ここでは実務に関する事と、書式について解説をさせて頂きたいと思います。
皆さんは、そもそも業務と実務が実際には違う事をご存知でしょうか?
一見、業務も実務も一緒じゃないの?と思われると思いますが、そこには違いがあります。
業務と言うのは、自身が遂行しなければならない目標となるものを意味しており、その業務を遂行する為の手段として行われるのが仕事です。一方、実務と言うのは、実際に行う具体的な仕事の事を意味しており、皆さんも良く耳にされると思いますが「実務経験」等も実務に該当します。ですから、契約書の作成をする場合の実務については、契約書の作成をする方等を意味しているのです。
ですから、これまでに契約書を作成した事がない方は、実務の経験がないと言う事になります。
契約書と言うのは、一定のひな型は存在するものの、その内容は契約者同士の間で様々であり、その実務をこなして行く上で、契約書が作成できるプロとなっていくのです。
これは士業側ではなく、依頼をする側の方目線になりますが、何かの契約書が必要であり、ご自身で作成出来ない為、専門家に依頼をかけるとします。
しかし、その方が、契約書に関する実際の実務経験がない場合には、契約書の完成度に不安が生じてしまいます。
誰でも始めは、何もわからない事から始めるわけですから、そこに努力は必要ですが、ある程度の実務をこなしてくれば、作成にかかる速度も加速させる事ができますし、依頼者の間でも話がスムーズとなってきます。
士業の方は、一定数の実務経験を経たのであれば、十分なアピールポイントとなりますから、積極的に事務所のホームページ等でも、その旨の詳細について説明をしてみると良いでしょう。
ひな型があるとお伝えしたように、契約書にはある程度、何の事から書いていくか?と言う流れがあります。
しかし、それも依頼される内容によっては、わかりやすく、尚且つ確実な書式にしなければなりません。ですから、書式についても、実際の実務をこなして行く上で身に着ける努力が必要だと言う事が言えるでしょう。
士業の仕事をする上で、契約書の作成に関する依頼を受ける場合があります。
この時に、一方は日本語で、相手方が英語と言う契約書の作成が必要となるケースが存在します。
契約書と言うのは、そもそも重要な何かの契約を書面にする物であり、大変重要な書類です。
では、英語の契約書を作成する事については、どのような事が起きるのでしょうか?
こんなケースがあるので、ご紹介しておきましょう。
士業の資格を有した方が、士業事務所に就職され、面接時の段階で得意な分野が、英語だとアピールしたとします。その方は、嘘をついているわけではなく、実際に学生時代、留学を経験しており、英語が堪能でした。そして実際に入社後に配属された部署が英文の契約書を作成しなければならない業務を管轄している部署や、その担当にならされたと言うケースです。
皆さんも想像してみたらお分かり頂けると思いますが、日本人の場合、学校教育において「英語の文法」の基礎を学びます。この段階では、英語をスラスラ話せるようになるのは非常に難しいのは、ご想像の通りです。
しかし、その方は実際に留学を経験しているわけですから、話す事は得意です。
このような方もいれば、逆に、英語はスラスラと話す事が出来ないけれども、英語のテストでは毎回高得点を取っていて、文法としては得意と言う方もいらっしゃると思います。
ここで問題となるのが、どちらの方にとっても、英文としての契約書を作成した事がないと言う事です。
つまり、いくら英語をスラスラと話せたとしても、文法として英語と言う教科が堪能であったとしても、実際の実務として、英語の契約書の作成をするには、一から勉強をする必要があると考えるべきだと言う事になります。
例えば、日本語を勉強する外国人の方が、「日本語は難しい」と言う言葉を聞いた事がありませんか?これは、覚える量だけではなく、発音の仕方もありますが、一番難しいと考えられるのは、その国特有の表現方法には違いがあると言う点を考えてみましょう。と、言う事は、日本人がいくら英語が堪能であったとしても、英語を話したり使う方にとっては、その国独自の表現方法があると言う事になるのです。
ですから、言い回しや、表現の仕方等についても、一から勉強をしなければならないと言う事になります。
もしも、日本語の契約書を、そのまま翻訳したとしても、英語を話す方にとっては理解が出来なかったり、場合によっては回りくどい表現で、いまいち内容がはっきりしない。
また、外国の方に多いのが、曖昧な表現を苦手とする方が多いと言う点です。
例えば、日本人が「検討します」と言うとします。しかし、外国の方に多いのが、この「検討する」と言う事に違和感を覚えられる方がいらっしゃると言う事です。検討すると言う言葉は、その時に決定するのではなく、後に決定すると言う意味合いを含ませている為、即決するわけではありません。この場合「やるのか?やらないのか?」とせかされる可能性が出てきます。
このように、いくら英語がペラペラだったり、英文を書くことが得意であったとしても、契約書を作成する上では、少し話が変わってくるのです。
その事をよく踏まえた上で、英語の契約書を作成できるようになる必要があります。
現在では、英語の契約書作成に関する様々な書籍が販売されておりますから、まずは実際に何冊か読み込んでみて、どのような表現や、言葉を使用した方が外国の方が納得が行き、スムーズな実務がこなせるのか?を検討する努力を怠らないようにしましょう。
前書きでも少し触れさせて頂きましたが、今の時代は、世界中でAIに関する注目度が高まってきています。
皆さんも、日々スマートフォン等で、様々なアプリを利用されていると思いますし、とても便利な物でもあります。アプリと言えば、ゲームアプリや、地図のアプリ等、様々なものが存在していますが、このアプリを契約書に活用できないか?と言う点で考えて頂きたいのです。
アプリにする事によるメリットとしては、従来のように契約書を一から作成するのではなく、ある程度のひな型を挿入しておく事によって、どのような案件で、どのような内容を盛り込むと入れると、アプリが自動的に契約書を作成してくれる・・・そんな時代がやってくるのは近い将来の話だと推測されます。
勿論、人と人との間に交わされる契約書ですから、アプリが全ての事を完璧に行えるとは想定しにくいですが、ある程度の書面を完成させてくれるのであれば、その分の時間は削減されますし、効率も劇的に良くなる事でしょう。
そうなる事によって、実際に実務に費やす時間が相当数減らす事が出来る可能性を秘めています。契約書の書き方には、ある一定のひな型が存在する事と同様に、これをアプリにしてしまう事で、時間の無駄を省き、余計な人的経費の削減を達成できる可能性が高くなります。
どんな文章にしてもそうですが、文章を一から作成すると言うのは、大変重労働な事でもあります。
それらの事を、アプリを開発する事によって、将来的に少しでも労力を削減できるのであれば、開発には多少の費用はかかりますが、未来を見据えると結果的にはプラスになったと言う事になるのです。
昔ながらの方にとっては、契約書をアプリで作るなんて言語道断だと言う方もいらっしゃるかもしれませんが、アプリを使っても、自分で一から作成したとしても、結果的に変わりがない契約書の作成が出来るのであれば、時間も労力も削減できる方が非常に効率的です。
また、時代は、契約書だけに留まる事なく、様々な場面でアプリやAIの導入を検討する時代となっています。
是非、効率化を図る為にも、一度検討されてみてはいかがでしょうか?
いかがでしょうか?今回は、契約書に関する実務から、英文の契約書、アプリの検討について解説をさせて頂きました。
新しい思考を取り入れながら、実際の実務をこなしていく上で、様々な問題点を考える部分は多いと思われます。
こうでなければならないと言う事に固執するのではなく、依頼者の希望を最大限に叶えながら、安心を提供し、柔軟な発想ができるように努力して行けるよう努めなければなりません。
日々のこのような努力等は、やがて実を結ぶ結果に繋げる事ができるでしょう。
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