ファイナンシャル・プランナーで独立・開業するには!?

ポイント
  1. FP事務所の業務・ビジネスモデル
  2. FP事務所の設立を徹底解説
  3. FP事務所の売上と利益の仕組みを徹底解説

目次 [非表示]

「銀行に預けてもお金は増えない」、「生命保険って入った方がいい?」、「俺たち、年金もらえるの?」などなど、現役世代にとってお金の心配は尽きないものです。
そんなお悩みの人たちに適切なアドバイスを行うのが、FP(ファイナンシャル・プランナー)です。人気資格ランキングでも常に上位に入りますが、いざビジネスとして独立・開業した場合、果たして儲かるの?、競合は?、初期投資はいくら?、いろいろと調べてみました。

FP事務所の業務・ビジネスモデル

まず、そもそも「私はFPです」って名乗るのに何か特別な資格は必要なんでしょうか?
冒頭に人気資格の一つとお話をしましたが、実は資格が無くても全く問題ありません。ただし、当然知っておかなければならないことがありますし、信用・信頼という点では、有るに越したことはないということです。
実際、FP事務所を開業している方々は、国家資格である「1級ファイナンシャル・プランニング技能士」や民間資格のCFP、AFPといった資格取得者がほとんどです。

それでは、FPはどうやってお金を稼いでいるのでしょうか。それは、

顧客からの相談に応じて、料金をいただく

ということになります。

中には、これらの仕事から派生して名前が売れ、テレビに出たり、雑誌などに寄稿したり、講演会をする方もいらっしゃいますが、例外中の例外だと思ってください。

では、相談料っていくらなんでしょうか。

調べてみると、相談1時間につき〇〇円といった時間制が多いようです。ちなみに、1時間あたりの相談料については次のような調査結果が出ています。(日本FP協会:平成23年ファイナンシャル・プランナー業務調査より)

5,000円未満・・・・・25%
5,000~10,000円未満・・・・・41%
10,000~20,000円未満・・・・・28%
20,000円以上・・・・・2%

また、ライフプランの提案書作成など、何らかの成果物を提供する場合はプラスいくらといった料金設定をしているケースもあります。

FP事務所の設立資金

項目 初期投資額(円)
設備備品 パソコン・ソフト一式 200,000
インターネット等工事費 50,000
備品等 50,000
開業費 ホームページ制作費 200,000
運転資金 50,000
合計 550,000

※事務所およびオフィス機器・会社設立費用は除く

FP事務所の売上と利益(損益シミュレーション)

項目 初年度 2年目 3年目
売上 相談 2,400,000 2,520,000 2,646,000
成果物 480,000 504,000 529,200
    2,880,000 3,024,000 3,175,200
経費 事務用品費 0 0 0
販売促進費 240,000 120,000 120,000
通信費 240,000 240,000 240,000
消耗品費 60,000 63,000 66,150
営業利益 2,340,000 2,601,000 2,749,050

FP事務所の業種格付けチェック

項目 ランク
安定性 C
成長性 B
収益性 B
実現性 A
競合性 A

※業種ごとにAからCの3段階で助っ人編集部の格付担当(元信用調査会社出身)のランキング

  • 安定性・・・起業してすぐ安定して収益を出すことができるか。中長期維持発展の指標。
  • 成長性・・・事業がスケール(拡大)しやすいか。短期発展可否の指標。
  • 収益性・・・利益率は高く設定しやすいか。差別化可能か。一人あたりの売上、利益など。
  • 実現性・・・起業・開業・独立のハードルは低いか(資格・資金・その他条件)
  • 競合性・・・市場としての需要に対し、同業他社は多いか。

考察は最後に記載。

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