経営
組織づくり/マネジメント
マーケティング/セールス
成功する経営者・起業家の考え方
独立・起業
会社設立/資金調達

経営者が孤独を感じるのは組織化ができていないことが原因

ポイント
  1. 経営者が感じる孤独の正体とは
  2. 経営者が感じる孤独は経営者自身のせい
  3. 孤独を必要以上に感じると失敗してしまう

目次 [非表示]

経営者は孤独だということがよく言われますが、それが実際にはどういう状況なのか?
そして、孤独であることによって経営者が陥る失敗、会社の失敗ということ、対処策についても合わせてご紹介します。

そもそも経営者が感じる孤独とは一体?

会社を経営している経営者、社長をしたことがある人なら誰もが感じたことがあるのではないでしょうか?

経営者や社長って「孤独」だなと。

経営者や社長が孤独を感じる最大の原因は経営者と社員の「責任」の違いにあります。
そのほかには、経営者が会社を愛しすぎていること、ワンマン状態で組織、仕組みがないことも原因です。これからをご説明します。

経営者と社員の責任の違いとは

経営者と社員が負っている責任というのは全く違うわけです。
経営者というのは会社に関するありとあらゆる責任を負っています。
会社がもし倒産した場合はもちろん(大抵の場合、借金の連帯保証などに入っています)、会社に何かトラブルがあって訴えられた、訴えたなどということから、社員とのトラブル、取引先とのトラブル、そのほか些細なことまで含めて全てです。

これらの責任というのはお金を払うとか、法律などによる責任という意味だけでなく、
会社を成功させるために圧倒的な責任を負っているということもあります。
この責任というのはもちろん誰かから無理に負わされているわけではなく、自らがやりたくてやっているわけです。しかしながら、会社がうまくいっていればよいですが、会社がうまくいっていない場合には、売上が全然上がらないこと、会社のお金がどんどんなくなっていくことなど心配で心配で大変ストレスを感じることがたくさんあります。

この点、社員の責任というのは経営者と比べるとほとんどないと言っても過言ではありません。これは社員の責任が少ない、経営者が可哀そうだという話ではなく、社員というのはそういうものなわけです。極端なことをいえば、仕事ができようができまいが、会社の業績(もちろん賞与に影響したり、あまりに悪いと減給、会社倒産もありますが)や経営者の苦労などは関係なく、決まった日に決まったお金をもらえるわけです。

社員が仕事上大きなミスをして取引先を失っても、社員が取る責任は大した事はありません。大したことがないといっているのは、感情的にはすごい失敗をしたなどと思うことや怒られるなどはあると思いますが、物理的に取る責任というのは実際問題としては小さな会社ではなかなかありません。しかし会社=経営者はとんでもなく大きなマイナスを背負わされるわけです。

この差が確実に経営者と社員の違いなのです。
この差が経営者が感じる孤独の根本原因にあります。

この差というのはある意味仕方のないことで、経営者とは、社員とはそういうものなので誰が悪いという話ではありませんが、この理解を正確にしておけるかがとても重要になります。

経営者は自分の子供と同じくらい会社が大切で誰よりも頑張る

次に経営者というのは自分の会社を子供と同じように思っています。
つまりとても愛しているのです。

会社をもっとよくしよう、成長させようと、24時間、365日、誰よりも頑張り、仕事をします。率先して身を粉にするわけです。会社が自分の人生であって会社の成功が自分の成功と思っています。

もちろん誰かに褒めてほしいわけではありません。自分がそうしたいから頑張るわけです。

ただ経営者というのも1人の人間であって完璧な人間ではありません。そのため感情的になったり、未熟が故に間違えて自分と社員とを比べてしまうこともあるわけです。

社員というのはほとんどの場合には、経営者のような前提(会社を自分の子供と思って、24時間、365日身を粉にして働こう、会社の成功が自分の成功など)は持っていません。
分かりやすく言えば(これが悪いという意味でなく)、社員は自分の成功を考えているわけです。会社の成功=自分の成功と考えている経営者とは違うのです。そのため社員は社員の立場からしたら当たり前に自己犠牲をしようというインセンティブは構造上あまり働かないわけです。構造に加えて、会社自体がまだまだ未熟で、給与も低く、評価の仕組みがなかったり、成長機会もうまくつくることや実感をさせることができない(=会社、経営者の責任なのですが)と会社への貢献心など持つことは一層できず、働かなくなるわけです。

経営者からみるとこのような状態がそもそも信じられないわけです。
経営者というのは多くが、社員も自分と同じ前提であってほしい、あるべきだと思ってしまっているので、ここで大きなギャップが生まれるわけです。

そこに拍車をかけるのが、経営者自身が未熟なことによって、会社がまだまだ未熟なことによって給与面、評価、成長実感をなかなか与えることができていないにもかかわらず、そのこともわからずに、「なぜ社員は頑張らないのか」と社員に対して不満だけを抱いていてしまうのです。両者がそれぞれに不満を持ってしまっている状態です。

経営者と社員の前提の差による、なぜ「社員は全然頑張らないのか」「自分の言うことがわからないのか」という経営者の勝手ながらの不満も経営者の孤独を生んでいる大きな原因です。
 

経営者のワンマン状態で組織、仕組みがないこと

経営者のワンマン状態=仕事が経営者に属人化してしまっている状態にあると、
ありとあらゆること、仕事の大小、重要性問わず、経営者が関与しなくてはいけなくなります。経営者としては、そんな大したことでないのにいちいち自分に聞くなと思っていたり、言ってしまうわけです。しかし、これは本来的には組織、仕組みづくりをしていない経営者の責任なのですが。

社長がいなくてもまわる強い組織、仕組みづくりの話も合わせてお読みください。

組織、仕組みがないことによって、経営者のワンマン状態が続きます。その結果、社員は仕事ができるようにはなかなかなりません。経営者としては社員がなかなか仕事ができるようにならないことに腹を立てたり、努力していないように見えたりして、なぜ自分はこんなに頑張っているのに、社員は、、、、と思うわけです。まさにこのギャップが孤独を生んでいる原因なのです。
 

経営者が感じる孤独の多くは会社、経営者の未熟さが問題

経営者が孤独を感じる原因として

「責任の違い」
「前提の違い」
「組織、仕組み化ができていない」

ことを書きました。

これらというのはほとんどが会社、経営者が未熟で捉え方を間違えていたり、
組織化、仕組み化を怠っていることが原因になります。

経営者が孤独を感じるというのは、もちろん責任の違いなどあるのでそれが正しいことである意味健全、当たり前でありつつも、孤独を感じている原因の中には経営者自身の問題=会社としてとてもよくない状態であることが原因のこともしばしばあるのです。

経営者が孤独を必要以上に感じる弊害

経営者が経営者は孤独だと必要以上に感じる弊害は大きいです。
1番はメンタルに悪い影響を及ぼしてしまいます。孤独を感じる経営者ほど会社が組織化、仕組み化されていないことが原因だったりします。つまりワンマン経営者であることが多いのです。このワンマンの状態で経営者がメンタルを病んでしまうと、会社が一気に傾いてしまいかねません。

また、社員を信じることをしなくなり組織化、仕組み化がどんどんできなくなってしまいます。組織化、仕組み化ができないというのは、結果として望まないはずのワンマン状態が加速してしまうということになります。

経営者が孤独を必要以上に感じてしまうと完全な悪循環に入ってしまうのです。

経営者の孤独を解決する方法

ここでは経営者が必要以上に孤独を感じることがないように(必要以上の孤独は経営者、会社にとってとても悪いことでした)するためにはどうしたらいいのか?ということをご説明します。最も本質的なことは「会社を成長させる、経営者の仕事を理解する」ことにつきます。

会社を成長させる、経営者の仕事を理解する

経営者が感じる孤独の原因として、経営者ワンマン状態であることがありました。

ワンマン状態から抜け出すためには、会社を成長させる必要があります。会社を成長させるためには、まずは、経営者が経営者の仕事を理解することからスタートする必要があります。

会社の成長、経営者の仕事については詳しくはこちらをお読みください

また合わせて、そもそも経営者と社員の違いということが、誰のせいでもなくあること、その構造を理解しておくことも大切です。経営者が責任を誰よりも負うこと、経営者が会社を愛して誰よりも努力すること、ただ、社員という役割はそうでないということ、この理解ができるだけでも誰のせいでもないなんとなくの孤独から抜けることができるはずです。

メンターを持つ

経営者の孤独解決ということに限らずですが、経営者がメンターを持つことの意味はとても大きいです。経営者も人間ですので自分1人ではできること、知っていることには限界がありますし、どうしても自分の見方で状況をみてしまいがちです。その点、メンターを持つことで、経験がしっかりとあるメンターであればあるほど、状況を客観的に説明してくれたり、いろいろな建設的な考え方、見方を教えてくれたりします。メンターの存在によって、経営者が自分の考えを言うことで整理されたり、自分の状況を分かってくれている人がいるということだけで少し安心することもできます。

心身健康な状態を作り上げる

会社経営自体はとても長期戦ですので、経営者のメンタル面をはじめ、健康であることはとても重要なテーマです。心身に何か問題があるとどうしても考えや捉え方がネガティブになったり、冷静に捉えることができず、感情的になってしまうことがあります。そのことによって状況を悪化させてしまうこともあります。そのためメンターを持つこともそうですし、健康であるためのその他の対処策ということも詳しく書きましたので、是非合わせてお読みください。

関連記事

著者プロフィール

伊藤 健太

伊藤 健太

1986年生まれ、横浜出身、慶應義塾大学法学部卒業。

23歳の時、病気をきっかけに、小学校親友4名、資本金5万円で株式会社ウェイビーを創業。

10年間で10,000人を超える経営者、起業家の「組織づくり」「売上アップ」に携わる。

社長がいなくても回る強い組織、仕組みをつくる「01組織クラウド

小さな会社、個人事業主のビジネス成長を実現する「01クラウド

の01シリーズを展開中。

2016年10月より、世界経済フォーラム(ダボス会議)の日本代表選抜
2018年9月より、徳島大学客員教授就任
2020年4月より、iU 情報経営イノベーション専門職大学客員教授就任

「行動の品質」「自分の力で稼ぐ力を身につける本」など著書7冊。
日経新聞、エコノミスト、NHKなどメディア掲載も多数。