以前のStepメールで、次社員をマネジメントするには、目的、目標、 方針、アクションプランという言葉が必要だと説明をしました。
それぞれの意味を広辞苑で調べると
- 目的:成し遂げようと目指す事柄。行為の目指すところ。
- 目標:見つけるためのしるし。
- 方針:進むべき路
これを経営で例えると
- 目的
お客様の困りごとを解決し、地域で愛される企業になる - 目標
悩みを抱えているお客様〇人から、相談を受ける
既存のお客様から〇人、悩みを抱えている方を紹介してもらう。
地域のボランティア活動に月〇回参加して、地域交流をする - 方針
様々な悩みをお持ちのお客様がいるが、病気の相談は受けない。
お客様ご自身の相談以外は受けない(隣の奥さんの話や、娘さん、息子さんの話が出たら、本人に来てもらうように言う)
と整理をすると、 方針には「判断」が伴う事がお分かりですね。この判断基準も、経営者がマネジメントをする前に決めておくものです。
目的と目標は、経営者が決めても方針を社員に任せる場合があります。
この様な場合、経営者が考える方針と、社員が考える方針では似ているようで差が生じますので、経営者と社員の食い違いがおきます。
お互いに「方針」という同じ言葉を見ていても 「判断基準」が異なっているので、行動の結果が異なります。
それゆえ、経営者からは指示したことと、 違ったことをしているように映ります。 これも、経営者のマネジメントを難しくしている要因です。
目的、目標を決めたのであれば、方針も経営者が決めます。もしくは、社員を交えて全社的に決めていきます。
もし、方針も経営者が明確に決めている状況でも、マネジメントがしにくいと感じているのであれば、社員の方が方針を判断するための認識が育っていない、身に付いていない事が想定されます。
方針を判断する基準を決めたのであれば、それを業務のどのような場面で活用しどのように判断するかを指導します。
この指導を省略してもマネジメントは上手くいきません。方針に関係する仕事の判断基準は、仕事をしながらでないと社員は理解ができません。それを定着させるための指導についても考えます。
ただし、その指導を実行するのは管理職の役割です。もし、あなたの会社が社員の人数が1人、2人の小さな会社でも、今は管理職となる社員がいなので、経営者が兼務しているだけで管理職となる社員が出てきたら、経営者は指導から離れることを念頭に入れておこなっています。
経営者がいつまでも指導を続けると、管理職の社員が、経営者に遠慮して指導をしなくなります。
このようになると、経営者は 本来すべき仕事ができなくなります。 経営者の仕事は方針の判断基準を決めるだけです。判断を定着させる指導は管理職の仕事です。
話がそれましたが、 方針については、どのように取り組むか判断する基準が必要です。 マネジメントを行う前に、判断基準も明確に決めておきましょう。