【第21回】シニア起業で勝ち組になる秘訣〜シニア起業支援家白根陸夫が添削指導したレジメ見本を公開

ポイント
  1. ホワイトカラーの「売り」は業績のみ
  2. 三つの禁句
  3. 業績を強調する言葉

目次 [非表示]

「キャリア式職務経歴書」のつくり方

顧問契約獲得にあたり職務遂行能力があなたのウリです。「職務遂行能力が単にあります」といっても経営者は信用しません。「キャリア式職務経歴書」において、あなたがウリとする職務遂行能力を活用してこれまでの業務遂行において上げた業績・成果を、手段やプロセスをもって具体的に説明することによってのみ経営者を納得させることができます。タイトルは「主たる経験及び達成事項」とします。自己分析の集大成とも言える「キャリア式職務経歴書」制作にあたりこれまで作成したワークシートから必要に応じ次の情報源を使います。

1 時系列業務経歴書(WS②)・・・・・実績/貢献度合<何を、何時迄に、どの程度>
2 専門分野別職務経歴書(WS③)・・・専門分野/在籍年数/経験内容/専門知識/資格/実績/貢献度合
3 成功体験/失敗体験キャリアシート(WS④)・・・成功体験/成功の五要因
4 天職探索ワークシート(WS⑥)・・・天職5職種

「キャリア式職務経歴書」制作に取り掛かるにあたり、あなたが顧問先契約締結先として目指す、業種と専門分野を特定してください。これによってアピールすべき職務遂行能力の種類がおのずと決まります。

「キャリア式職務経歴書」では、あなたが有する職務遂行能力のうち「これだけは誰よりも優れる=余人をもって代えがたい」と信ずる職務遂行能力上位五位までを選び、上位から順に、能力名・通算経験年数・サブタイトル・職務遂行能力の定義・業績/実績具体例(複数以上)を記述するものです。必ずA-4判2枚でつくります(注)

「キャリア式職務経歴書」は職務経歴と職務遂行能力の関係が不明確なことが難点です。職務遂行能力の伸長は職務経歴と密接な関係にあります。どんな仕事をしていて、その能力を修得し向上させたかは経営者が知りたいところです。そこで、履歴書の職歴欄はできるだけ詳細に記述することが大切です。

履歴書の職歴と「キャリア式職務経歴書」でウリとする五つの職務遂行能力の関係が、どこでどう醸成されたかを明確にしておく必要があります。

注:顧問(コンサルタント)契約締結には五つの専門に加えて第18稿でシニア起業支援家白根陸夫が顧問に必須のビジネススキルとして挙げているキャリア・カウンセリングとコーチングを専門として売り込みます。早めにこの二つのスキルを修得した上、定年退職までに現職場で実践し成果・業績を上げておくことが必要です。

この成果・業績は付属資料としてA-4判1枚に要領よく編纂し添付します。これによって経営者による厳しい経歴審査に勝ち抜くことができます。「一番力のある者ではなく、一番準備をした者が勝つ」のです。

「売れる履歴書・職務経歴書」の見本

上記を踏まえシニア起業支援家白根陸夫が指導し制作されたレジメ見本を参照してください。

 

続いて添え状の見本です。

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著者プロフィール

白根陸夫

白根陸夫

自分らしく働き生涯現役で活躍するための「顧問塾」主宰 株式会社キャリア・ブレーン 代表取締役 プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー® エイジング・アドバイザー®/認定エグゼクティブ・コーチ 人材能力開発・雇用創造支援(業)日本におけるキャリア形成のパイオニア。 「生涯現役」を全うするための、独創的で最強のノウハウを提供しています。 日系・外資系企業数社を経験し、人事・総務並びに関連業務に関する豊かな経験と知識を蓄積。その間、社会保険労務士、産業カウンセラー、行政書士等多数の資格を取得。株式会社キャリア・ブレーン設立後、再就職支援サービスとキャリア・カウンセリングを数多く実施。アウトプレースメントビジネス立ち上げのコンサルティングの実績も豊富。 就職・転職ノウハウを確立した本邦における第一人者である。(外資系アウトプレースメント会社の日本での立ち上げ6社にノウハウを提供) 1996(平成8)年8月、株式会社キャリア・ブレーン設立、代表取締役に就任。2000(平成12)年8月、NPO/特定非営利活動法人 日本プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー協会を設立。理事長に就任。 2008(平成20)年11月、NPO/特定非営利活動法人日本エイジング・アドバイザー協会を設立。理事長に就任。