鹿児島県でIUJターン・移住・起業する方必見!押さえておくべき基礎知識
- 鹿児島県の気候、観光・地域資源、交通情報
- 鹿児島県の主要産業、有名企業
- 鹿児島県で起業するために役立つ情報
鹿児島県は九州の南端に位置している、9,132 km²の総面積を持つ県です。主に本土と呼ばれる九州島の薩摩・大隅地方と、離島と呼ばれる薩南諸島の種子島・屋久島地方・奄美地方などに分かれて形成されています。
島の数は605個あり、薩南諸島は種子島、屋久島を含む大隅諸島、トカラ列島、奄美群島。最北端は獅子島、最南端は与論島で、また有人島最大は奄美大島、有人島最小は新島です。
鹿児島のシンボルでもある活火山の桜島は、県庁所在地の鹿児島市の対岸に位置しており、周囲には古い溶岩流や温泉が見られます。
泉源数は約2,730もあり、大分県に次いで全国2位で県内の入浴施設のほとんどが温泉となっています。
幕末には大河ドラマにもなった薩摩藩の島津家の篤姫が、将軍である徳川家と姻戚を結び、政治に影響力を与えていきます。また、島津家は公家の近衛家との繋がりが強かったこともあり、朝廷からの信任も厚く、その後の討幕運動では旧幕府軍と対峙して、薩摩藩は官軍の戦闘主力となり、長州藩や土佐藩などとともに、明治維新を成功させました。
篤姫の他にも、2018年の大河ドラマの主人公で維新三傑の一人でもある「西郷隆盛」や、初代内務卿を務めるなど、内閣制度発足前の明治政界のリーダーであった「大久保利通」らも薩摩藩の出身です。
鹿児島県は南北の距離が600kmに及ぶことから、積雪地域もあれば、亜熱帯地域も存在するといった気候の地域差がとても大きな県です。一年間の平均温度は19.6℃と沖縄についで2位の暖かさですが、薩摩半島は東シナ海に面するため、大陸からの寒気の影響を受けやすく、冬は厳しい寒さとなることもあります。
鹿児島県本土は冬は温暖で、夏は日照時間も降水量も多い特徴があります。25℃以上の真夏日は長い期間続きますが、猛暑日は数える程です。1951年以降の台風上陸数が日本一であることからもわかるように、夏から秋にかけてはたびたび台風の被害を受けます。中でも奄美群島・トカラ列島・大隅諸島には多くの台風が接近しています。
東京から鹿児島へは、飛行機・新幹線・フェリーでの移動が可能です。羽田空港~鹿児島空港間では約2時間ほどで、ANA・JALの他に格安航空会社が運行を行なっています。
東京~鹿児島中央までは新幹線が開通していないので、直通便はありません。そのため、博多駅や小倉駅などで乗り換える必要があり、時間も約6時間30分ほどかかります。
有明埠頭~志布志間~奄美大島(名瀬)~沖縄那覇間の航路が運航しています。所要時間は志布志までが約30時間、奄美大島までは約40時間です。
鹿児島県の大隅半島佐多岬南南西約60kmの海上に位置する屋久島は、現在も豊かで美しい自然が残されており、神秘的な雰囲気を醸し出しています。1993年に世界遺産に登録されており、国内外から多くの観光客を集めています。
6世紀の欽明天皇の時代に社殿が造られたのが始まりとされる「霧島神宮」は、明治時代のの神仏分離令が発令されるまでは西御在所霧島権現と称し、霧島山を中心とした修験僧による霧島六所権現信仰の中心的役割を果たしていました。
また、活火山である桜島を有することから県内のいたるところに温泉が見られます。中でも西暦600年代半ば斉明天皇が入湯されたという伝説が残っている「湯之谷温泉」などが有名です。
鹿児島県の主要産業は農業です。温暖な気候を生かし様々な農作物が収穫されています。鹿児島県は国内有数のお茶の産地で、4月上旬から始まる新茶は、日本一収穫が早い「走り新茶」として有名です。
また、さまざまな柑橘類やトロピカルフルーツも生産されています。品目別作付面積は、タンカン・パッションフルーツは全国第1位で、キンカン・ビワが第2位、マンゴーが第3位です。(平成21年)
鹿児島といえば芋焼酎を思い浮かべる人も多いと思いますが、その原料となるサツマイモの生産量も日本一です。その他にも、全国でも有数の花の産地としても有名で、奄美や南薩地域を中心に、キク、ユリ、グラジオラスなどの花き生産も盛んに行われています。
農業の他にも鹿児島県は畜産や水産業も盛んに行われています。畜産業では、鹿児島県の畜産産出額は全国第2位(平成22年)で、鹿児島県の農業産出額の約6割を占めています。水産業ではブリ養殖生産量は全国シェアの23%を占めており(平成21年)います。カンパチ養殖生産量も全国シェアの55%を占めて日本一です。
鹿児島県には 人の起業家が活躍しています。県では起業家の支援にも力を入れています。
鹿児島県で新規に事業を開始する方を支援する資金です。特徴としては一定期間,元金の返済を据え置くことができ、女性や青年(30歳未満)の創業者の場合は,料率の引保証き下げ措置があります。
融資対象者
1.新規に中小企業者として県内で事業を開始しようとする個人及び会社または企業組合として県内で事業を開始しようとするもの(開業して6月未満の者を含む。)で次の要件のいずれにも該当するもの
ア 適切で確実な事業計画及び経営能力を有する者
イ この融資を受けて開業することにより,地域経済の活性化に寄与する者として,商工団体の長が推薦した者
2.国が認定した市町村等の特定創業支援事業による支援(注)を受けて,新規に中小企業者として県内で事業を開始しようとする個人及び会社(開業して5年未満の者を含む。)(国の創業関連保証制度に対応しています。)
なお,1,2ともに県内に居住しているものに限る。
(鹿児島県HPより抜粋)
独自の技術・特許等を生かして事業展開したり,経営革新計画の承認を受けて事業展開しようとする中小企業者のための資金です。融資限度額5,000万円で融資期間は運転資金7年、設備資金10年まで利用が可能です。さらに保証料が割安になるのが特徴です。
融資対象者県内で現に営む事業を1年以上継続して営んでいる中小企業者及び組合で,次の要件のいずれかに該当するもの
(1)知的財産権(特許権,実用新案権,意匠権または回路配置利用権(第三者から技術移転を受けた者を含む。))に係る技術等を生かして事業を営む者
(2)中小企業等経営強化法に基づく承認を受けた経営革新計画(注1)に基づいて事業を営む者
(3)(公財)かごしま産業支援センターが行う事業(注2)の採択を受けた者で,その技術等を生かして事業を営むもの
(4)県が行うトライアル発注制度(注3)に基づく製品等の選定を受けた者で,その技術等を生かして事業を営むもの
(5)知事が特に新規性があるとして認めた技術等を生かして事業を営む者
(鹿児島県HPより抜粋)
観光,自動車,電子,食品,環境・新エネルギー,健康・医療,バイオ,航空機関連産業における中小企業者の取り組みを支援する資金です。融資限度額は1億5,000万円、融資期間最長15年と長期で大規模な投資にご利用いただけます。
県の新かごしま「“食”と“職”」の魅力向上・加速化プロジェクトに参加する場合は,保証料率の引き下げ措置があります。
融資対象者
県内で現に営む事業を1年以上継続して営んでいる中小企業者及び組合で,次の要件のいずれかに該当するもの
(1)観光産業,自動車関連産業,電子関連産業,食品関連産業,環境・新エネルギー関連産業,健康・医療関連産業,バイオ関連産業又は航空機関連産業(以下,「観光・ものづくり産業」という)における取引の拡大又はこれらの産業への参入を図ろうとするもの
(2)観光・ものづくり産業において,国の認定を受けた経営力向上計画に基づいて事業を営むもの
(3)観光・ものづくり産業において,県の承認を受けた地域経済牽引事業計画に基づいて事業を営むもの
(鹿児島県HPより抜粋)
鹿児島県では市町村ごとに様々な移住者に対する支援を行なっています。
鹿児島市で新たに創業しようとする方または、創業間もない方を対象に創業予定者等への支援(相談対応・助言等)や創業やビジネススキル向上に関するセミナー等の開催、ビジネスマッチング機会の提供や販路拡大支援、創業や事業拡大など資金面での制度の案内などの支援を受けることができます。
詳しくは鹿児島移住・交流ウェブサイトかごしまで暮らすをご覧ください。
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