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あこがれ、なりゆき、強い意志。優秀な若者はなぜ起業へと向かうのか?

ポイント
  1. 「大人」が用意したレールを抜け出すことで、自分で舵取りができる人生になる。その手段として「起業」する若者が増えている。
  2. 昔からある社会のレールで走るのではなく自分にあったレールで走れる。
  3. 目には見えない身分の差を打破できる。

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ポイント:「大人」が用意したレールを抜け出すことで、自分で舵取りができる人生になる。その手段として「起業」する若者が増えている。

なぜ起業家に?

若くて優秀な人材が、なぜ、起業を目指すのか。ライターという客観的な立場から、さまざまな若手起業家にインタビューさせていただいているなかで思うのは、「なぜ起業家に?」ということです。通常、ほとんどの人は、起業家の道をとりません。

ただし、この質問を起業家本人にしてみると、「リスクをとるのはあたり前」「自分のやりたいことをやるのが人生」などと、平然と答えてしまいます。起業家にとってみれば、起業こそが日常であり、リアルだからこそ、「なぜ?」という根本的な疑念が希薄なのです。

そこで本稿では、ライターの視点から、優秀な若者が起業を目指す理由について考えてみたいと思います。その過程において、伝統的な職業選択の方法論への疑問、ひいては人生をどう決断していくべきなのかなどについても考察していきます。

日本における起業の現状

日本における起業の現状は、それほど芳しいものとは言えません。総務省の「就業構造基本調査」によると、起業希望者の数は1997年以降、減少傾向にあります。とくに2007年および2012年に激減しており、世間の流れが「安定志向」になっているのが見てとれます。

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年齢別に見てみると、60歳以上の起業希望者および起業家は増加傾向にありますが、若者の起業希望者および起業家は減少しています。その理由は、自己資金の有無や、定年退職などのタイミングが影響していると考えられます。

このように、日本においては、若手起業家が減少しています。しかし、私が取材させていただいている、いわゆるベンチャー企業の社長たちは、その多くが20代から30代。統計上は減っているのにも関わらず、挑戦する人は存在し続けているのです。

海外ではどうでしょうか。中小企業庁が発行している「中小企業白書(2014)」によると、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなどの欧米諸国の開業率は、日本の倍以上で推移しています。日本は諸外国と比較しても、起業の意欲が低いのです。

起業に向かうきっかけはさまざま

起業家を目指す人が減少しているなかで、それでも起業を志す若者の動機は何でしょうか。そのきっかけはさまざまです。親類が起業関係者であったこと、友人や知人が起業を目指していたこと、やむにやまれず理由から起業せざるを得なくなったこと。

なかには、気がついたら起業していたという人もいます。よくよく考えてみると、起業という目的を果たすために、後から理由付けしているように感じられる人もいる。いずれにしても、自分たちが特別なことをしているという認識はありません。

「起業は手段でしかない」と言う人もいます。これは、人生という長いスパンで考えた場合、このタイミングで起業することがひとつの選択肢としてあったために起業した、ということ。起業の動機もきっかけも、そして目的も、千差万別なのです。

「就職活動」という産業

学生時代から起業する人、あるいは職業経験を経ずに起業の道に進む人には「就職活動」がありません。就職活動は、大学生にとって、人生を決める一大イベントです。しかし、若くして起業を志している人のなかには、そこに参加することなく起業することもある。

これは、いわゆる「新卒」というチャンスを棒に振る行為であるとも考えられます。とくに大企業ともなると、新卒期を逃すと入社できない可能性が高い。それでも就職活動をしないのは、終身雇用や年功序列といった慣習が、過去の遺物となった証左かもしれません。

リーン・スタートアップ式の職業選択

若手起業家の生き方を目の当たりにしていると、それはまるで「リーン・スタートアップ」のようです。リーン・スタートアップとは、ご存知のとおり、「仮説の構築」「製品の実装」「軌道修正」を高速で回転させていくビジネス開発手法のこと。

起業の原則は「やってみなければ分からない」学校の授業のように、答えがある課題など皆無です。どんなに綿密に計画を立てても、そのほとんどは通用せず、状況に応じて変化していくしかない。それが若手起業家の生き方にも反映されているように感じます。

人生の舵取りを「大人」に任せない若者たち

「既得権益」という言葉があるとおり、少子高齢化の日本においては、お金も地位も名誉もある年配者が力を蓄え、多くの若者は搾り取られる可能性が高い。こうした現状において、閉塞感を感じない人は、よほどの楽天家か日和見主義者だと思います。

インドでは未だにカースト制度の影響が残っています。好きな職業に就きたくても、身分によってできる仕事が固定されている。だからこそ、優秀な人は新しい産業であるIT分野に進みます。新しい産業であれば、身分の違いによって仕事が固定されていないからです。

もしかしたら日本にも、目には見えない身分差があるのかもしれません。金持ちの子は金持ちに。政治家の子は政治家に。社長の子は社長に。そうした状況を打破する手段として起業をとらえているのであれば、起業はひとつのチャンスになります。

「大人」が用意したレールに乗ったままであれば、いつまで経っても自分で舵取りができない人生になる。であるのなら、自分のアタマで考え、自分でリスクをとり、自分で行動したい。優秀な若者が起業へと向かう背景には、そんな想いがあるのかもしれません。

(参考)
・総務省統計局
・中小企業庁「中小企業白書」

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