資格起業家になるために取得しておくと有利な資格を紹介!!

ポイント
  1. 資格を取得して起業する資格起業家の形
  2. 資格起業家になるために気を付けること
  3. 資格起業家として役に立つ資格

目次 [非表示]

宅地建物取引士事務所を開業する!

宅地建物取引士になるメリット

宅地建物取引士は不動産取引の専門家になります。

宅地建物取引士を取得していると不動産業界で起業して活躍するためには大きな力になることでしょう。

その理由は、宅地建物取引士は不動産を売買するときや賃貸をする場合には、売り主と買い主(賃貸の場合には貸し主と借り主)との契約を許されている唯一の国家資格になっているからです。

あなたも賃貸物件を契約したなどの経験があれば、物件の契約時に必ず宅地建物取引士から説明を受けたことの記憶があるのではないでしょうか。

不動産仲介業で新たなビジネスを始めたいのであれば宅地建物取引士と資金を準備できればいきなり不動産仲介業として事業展開することができます。

宅地建物取引士になるには?

宅地建物取引士には受験資格はありませんので、誰でも受験することが可能です。

試験はマークシート方式で行われ全て4択式の全問で50問が出題されます。

試験に合格した時点で実務経験が2年以上ない方は登録実務講習を受講することで宅地建物取引士として登録することが可能になります。

試験に関する詳細は以下に試験を管轄する一般財団法人・不動産適正取引推進機構のページのリンクがありますので確認してみてください。

参考リンク➡http://www.retio.or.jp/

(一般財団法人・不動産適正取引推進機構)

試験の合格率

最後に直近5年間の宅地建物取引士の合格率を紹介しておきます。

年度

合格率

2014年

17.5%

2015年

15.4%

2016年

15.4%

2017年

15.6%

2018年

15.6%

今年(2018年)の合格率は15.6%で直近5年間の平均合格率は15.9%となっています。

法律系資格の入門的なイメージで見られることの多い宅地建物取引士ですが、平均的な合格率は16%程度と決して高くないことを理解して試験に臨むようにしましょう。

国家資格である以上、入門的な資格と世間では言われていても決して甘くはないのです。

日商簿記・全経簿記を利用して事務所を開業する!

日商簿記(日本商工会議所主催)・全経簿記(全国経理協会主催)は商業高校であれば高校生の段階で取得している方もおられるとは思います。

基礎的な知識ではありますが、基礎だからこそいろんなことに応用ができるスキルであるといえるでしょう。

起業に役に立つ簿記の知識となると日商簿記であれば2級または1級、全経簿記であれば上級を取得しておくといいでしょう。

日商簿記・全経簿記を取得するメリット

日商簿記2級以上を取得していれば、会社で必要となる毎日の帳簿の記載が非常に楽になることでしょう。

帳簿をつけるには複式簿記がどのような意味になっているのかを理解していなければいけないので、簿記知識を身につけていることで、仕事の速さは大きく変わってくるでしょう。

また帳簿から会社の現在の状況を理解できるだけに、資金面での判断が的確に行うことはできますので事業がスムーズに進んでいく可能性が高くなります。

日商簿記・全経簿記を取得するには?

日商簿記検定の受験

日商簿記検定の2級・1級の受験資格はありませんので、誰でも受験することができます。

日商簿記2級は毎年2月・6月・11月の3回おこなわれており、科目は商業簿記と工業簿記に分かれています。

日商簿記1級は毎年6月・11月の2回おこなわれており、科目は商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算に分かれています。

1級は合格することで税理士試験の受験資格をクリアすることにもなります。

参考リンク(商工会議所の検定試験)➡https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping

全経簿記検定の受験

全経簿記検定の上級に受験資格はありませんので、誰でも受験することができます。

上級は毎年7月と2月の2回おこなわれており、科目は商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算となっています。

参考リンク(公益社団法人・全国経理教育協会)➡http://www.zenkei.or.jp/

試験の合格率

最後に日商簿記・全経簿記のそれぞれに直近3回の合格率を紹介しておきます。

☆日商簿記2級の合格率

時期

合格率

2018年6月

15.6%

2018年2月

29.6%

2017年11月

21.2%

 

☆日商簿記1級の合格率

時期

合格率

2018年6月

13.4%

2017年11月

5.9%

2017年6月

8.8%

 

☆全経上級の合格率

時期

合格率

2018年7月

16.59%

2018年2月

15.16%

2017年7月

15.89%

中小企業診断士事務所を開業する!

中小企業診断士はコンサルタント資格で唯一の国家資格となります。

経営コンサルタントを含めた〇〇コンサルタントはいろいろと社会には存在していますが、国家が認めているコンサルタント資格は中小企業診断士だけということになります。

中小企業診断士になるメリット

コンサルタント資格ということで、起業に直接関係する知識を多く勉強することで、起業前から実際に起業した後までビジネス上で役に立つ場面は数多くあるでしょう。

あなた自身がコンサルタントなのですから、会社を客観的にみることであなたの会社をコンサルティングすることで、会社をよりより方向へ導いていくこともできます。

試験で身に着けたコンサルティングの知識を主観的・客観的に利用することで、様々な事業で役に立つ内容であることは間違いありません。

中小企業診断士になるには?

中小企業診断士試験には受験資格はありませんので、誰でも受験することが可能になっています。

ただ試験は1次試験と2次試験に分かれています。

1次試験はマークシート方式での出題になり、出題される科目で満点の4割未満の科目があると足切りで総得点が合格点でも不合格となります。

2次試験は筆記試験と口述試験に分かれています。

筆記試験の基準は1次試験と同じですが、口述試験は面接官との会話になりますので、2次試験の内容を言葉で喋ることができないと合格とはなりません。

試験の詳細については、以下に一般社団法人・中小企業診断協会のリンクがありますので、確認してみてください。

参考リンク(一般社団法人・中小企業診断協会)➡https://www.j-smeca.jp/

試験の合格率

最後に直近5年間の中小企業診断士の合格率を紹介しておきます。

中小企業診断士試験は1次試験・2次試験・口述試験と別れていますので、試験ごとに分解して紹介しておきます。

各試験ごとの合格率で見ると高いと思われるかもしれませんが、全ての試験を1発で合格する確率は4%程度とかなり難関な資格であることは知っておいてください。

☆1次試験の合格率

年度

合格率

2013年

21.7%

2014年

23.2%

2015年

26.0%

2016年

17.7%

2017年

21.7%

☆2次試験の合格率

年度

合格率

2013年

18.5%

2014年

24.3%

2015年

19.1%

2016年

19.2%

2017年

19.4%

2次試験は1次試験を合格した人しか受けることはできません。

☆口述試験の合格率

年度

合格率

2013年

99.5%

2014年

99.6%

2015年

100%

2016年

100%

2017年

99.8%

口述試験の内容はほぼ2次試験と同じもので、その内容を言葉でしゃべることができるかどうかがポイントになりますので、2次試験を合格していれば不合格になる可能性は極めて少ないといえます。

そのためには緊張して頭が真っ白にならないかどうかが口述試験の対策といえるのではないでしょうか。

資格を取れば事業が成功するわけではないが

起業に役に立つ資格起業家になるために取得しておくと有効な資格について紹介をさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。

難易度は様々ですが、必ずしも難しい資格に合格すれば資格起業家として成功する確率が高くなるというわけではありません。

あなた自身がどのような事業で起業しようかという計画に最適だと考えられる資格を判断して時間を有効に使用するようにしてください。

資格が起業の成功を保証してくれるわけではありませんが、スキルがあることでスキルがない場合よりも有利に事業が進められることは確かです。

スタートを有利に進めたい場合には資格起業を考えてみることをオススメします。

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