前回の記事でも説明をしましたが、小さな会社のマネージャーは管理職と中間管理職の役割を兼務している状況です。
今日は、管理職の要素が強い仕事の生産性についてのお話をします。
仕事の生産性と書くと、モノづくり企業をイメージされるかもしれません。
しかし、仕事の生産性は、全ての仕事に当てはまります。
仕事の生産性を測るには、QCDという3つの要素があります。
・Quality:品質
・Cost:コスト
・Delivery:納期
これは、物づくりやサービス提供を行う上で、重視すべき3つ要素です。
仕事をする際は、この3要素のバランスを意識して取り組みます。
例えば
品質が良くて、価格が安くても納期が掛かりすぎると、商品は売れない。
価格が安くて作業が早くても品質が悪いと仕事が来ない。
時間が早く品質が良くても価格が高ければ商品は売れない。
このように、仕事をするには、QCDの3つのバランスがとても重要なのです。マネージャーはこの3つのバランスを考えながら後輩や部下の仕事を管理します。
特に士業や鍼灸師のような技術サービスは、作業時間=人件費=コストになるケースがあります。この作業時間の適正時間を見極めることが、仕事の生産性に繋がります。
入社間もない方は、仕事の段取りも良くありませんし、仕事の手順も覚えきれていないので、1時間で1個の仕事しかできないかも知れません。
しかし、貴社の業務効率を考えれば10分で1個の仕事を行い、ベテラン社員なら1時間で6個の仕事が処理できるのが当社の基準。
という、時間と作業量のバランスを把握しておきます。
それによって、時間を短縮するにはどのような仕事を覚えたらいいのか?
品質を高めるには、どのような仕事を覚えさせたらいいのか?
などの、教育することや指導することが見えてきます。
この様な事を、考えないで後輩や部下に仕事を任せておくと、会社としての売上も高まりませんし、社員のスキルも高まりません。
マネージャーとして後輩や部下の仕事の生産性を高めるには、アクションプランなどを作成し、その資料を基に、教育や指導を行うと関わりやすくなります。
アクションプランには社員が1ヵ月後や2か月後に、身に付けたい技術や知識について書いてもらいます。そのことを達成するのに、現在不足していることも書いてもらいます。
この、未来に得たいことと現状の課題を埋めるのに、どのように仕事に取り組んでいくか、一人一人にアクションプランを書いてもらうとマネージャーは管理がしやすいですね。
更に、先ほどのQCDも行動目標に記入してもらい、
作業時間を、〇分短縮するとか
完成度を、〇〇のように仕上げる
のように、時間や完成度や品質の向上になるもの。
コスト削減になる要素を含めると仕事の生産性が高まります。
この様な要素を使いながら、後輩や部下を指導していきましょう。