地方で生活したいフリーランサーのための田舎暮らしあるある
- 田舎暮らしでの気になること10個
- 一見はネガティブに見えるがそこにチャンスはあるかもしれない
- 想像とは全く変わってくるかもしれないがやる価値はある。
5.住環境はどのように確保するか
地方では賃貸物件を確保することがまず難しいです。みなさん、地域から出ていく一方で入ってくる人は滅多にいないですからね。なので、家を買わなきゃいけないということになりますが、どこの自治体でも地方から都会に出て行った方の「空き家」問題の解消が課題になっています。
「空き家」を壊すのもお金がかかるので、だったら、タダ同然でも引き取ってくれる人がいれば引き取ってもらいたいというのが、元家主の本音です。ですので、多くの自治体で「空き家」の売買を斡旋してくれる取り組みをしています。
なお、状態の良し悪しは、普通に不動産投資するのと同じで、物件によってはリフォーム代が相当かかる場合もありますので、色々見まわってみましょう。
掘り出し物が見つかるかも知れませんよ!観光地だったら、「民泊」ビジネスもいいかも知れませんね。もともと2世帯住宅だったような物件であれば、意外にコストをかけずに民泊の要件に合うような物件にリフォームできるかも知れません。
6.買い物はどうするの?
基本田舎の人は、ある程度の都会まで車を飛ばして買い物をします。食料品についてはまとめ買いをして家に保存します。ですので、家に大きな冷蔵庫が必要になってきます。
アメリカのホームドラマでの田舎暮らしの人を想像してみるとイメージが湧くと思います。
また、どんな田舎でもAmazonさんは商品を届けてくれます。(ただし、注文してから実際に届くまで日数がかかるので「プライム便」は無意味です。)
ところで、急にアイスやデザートなどが食べたくなったらどうしましょう。実は本当にド田舎でも主要な国道沿いには意外にコンビニはあったりします。なので、ちょっとした買い物だったら、コンビニに行きましょう。
7.田舎の人はシャイ。
田舎の人は基本的にシャイです。
小さなころから、ずっと同じ顔触れで生活してきていますから、そこに突然都会から貴方が現れると明らかに「異質」なものが飛び込んできたと扱われます。
それを、最初は「排他的」だと思われるかもしれませんが、ただ単に、自分たちの知らない人と付き合うことに慣れていないだけです。最初は戸惑うかもしれませんが、そのうち必ず仲良くなれるはずなので、気にしないで。逆に貴方の都会での経験が地元の方に重宝されることがあるかもしれません。
8.田舎の人は噂好き
本当にド田舎だと、お互い、家族構成から、〇〇さんが、今日はどこどこに出かけて、XXをしたというところまで見られているものです。なので、悪い噂が立つような「非行」は止めときましょう。コンビニでエロ本を買うと、近所の人にバレちゃうかも…
9.お試しで住んでみる
「移住 お試し」でググってみてください。相当数、お試し住宅がヒットすると思います。移住者確保に積極的な自治体もあり、自治体主導でこうした住宅を提供してくれたりしています。お目当ての地域が見つかったら、試しに1シーズン試しに住んでみましょう。
なぜ、1シーズンかというと、夏は本当に過ごしやすいところに来てよかった!と思っても、例えば北海道なんかの積雪地帯だと「こんなはずじゃなかった…」と思うことも多いからです。また、普段から誰とも会わずに仕事しているから、地方で「一人っきりで仕事してもどうってことないさ」と思っても、案外「孤独さ」に耐えられなくなってしまったりする人が出てくるのも事実です。
「孤独さ」に関しては早いタイミングでその地域に順応できれば解消できますが、「自然環境」はどうにもなりません。ですので、1シーズン住むか、一番気候的にコンディションが悪いと考えられる時期に「お試し移住」するのがオススメです。
10.最後に「地方消滅」は本当か
このまま人口流出が続けば、消滅する自治体がたくさん出てくるのではというのが話題になっているのを聞いたことはありませんか?ただ、消滅するのはあくまで「自治体=役所」であって、人口密度が極端に薄まるだけで、一定数の居住者はどんなに田舎でも残るはずです。冒頭に「日本の常識は、海外の非常識」という話をしましたが、外国を見てみるとどんなに田舎でも人が住んでいるでしょ。
実際に、私もアメリカのナッシュビルに出張で行ったことがあるのですが、森林地帯の中に突然大都市が現れるというイメージでした。地方の人口流出が止まらないのは明らかだとは思いますが、意外に地元の人はその土地に愛着があるので、どんなにさびれても、収入さえあれば田舎に残りたいという人は一定数残るはずです。
そう考えれば、すぐに電気や水道などの生活インフラが全くなくなるとは到底思えません。2017年現在、特に水道に関しては、全国的に将来的な取替更新コストの確保が問題になっていますが、飲み水は土壌汚染さえなければ地下水で確保できます。(地下水は水道水の比ではないほど美味しいです。コンビニで売られている水が毎日タダで確保できるようなものです。)
下水道に関しても、「簡易下水」といって汚染せずに河川に流せる仕組みがあります。また、電気だってその気になれば小型発電機と燃料があれば、自家発電が理論的には可能です。(実際にやっている人はあまり聞いたことはありませんが…)
「地方創生」なんてことも掲げられていますが、筆者はあまり肯定的ではありません。都会に出て行きたい人がいれば出て行けばいいし、田舎暮らしがしたい人は田舎暮らしをすればいいと思っています。
要は、地元で「雇用」が確保できないので若者は都会に出て行く訳ですが、場所を選ばずに仕事ができるとしたら、地方暮らしは十分にあり得ます。ただし、皆さんが想像する田舎暮らしと、実態は異なるかも知れません。そんな、「地方暮らしがしたい人」のための田舎あるあるでした。
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