急増するシニア起業!成功事例と失敗事例、業種、考え方をわかりやすく解説

ポイント
  1. よくあるシニア起業の成功の例
  2. 働き方の変化自体をしっかりとキャッチアップすること
  3. シニア起業成功のために仕事レベルの棚卸を行ってみる

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シニア起業成功のために仕事レベルの棚卸を行ってみる

さて、実際にご自身が商品やサービスとして考える前段階として、商品・サービスをつくりやすくし、かつ、しっかりとお客さんに喜ばれるために、ご自身の強みの棚卸を是非してみましょう。客観的に、事実に基づいて棚卸することが大切です。観点としては、大きくは仕事になるだけの質や価値が誰からみても明白であることです。その経験やお力があればすぐに仕事になるという観点でそのような経験や仕事内容を棚卸なさってみてください。

例えば、銀行員としてずっと中小経営者の資金繰りに対して30年超、1,000社以上取り組んできました。社長と一緒に資金繰りについての最適な方法を泥臭く一緒に考え、関与した会社を高確率で資金繰りのよい会社に変えてきたというような経験があったとします。この経験を欲している会社は世の中にたくさんありそうですよね。恐らくこの方は、独立して早々に引っ張りだこな人気コンサルタントになると思います。

逆によくあることですが、質や価値として怪しいものがあります。怪しいというのは、ご自身の力といえるのか?という点と、お金を支払う側=マーケット的にあまりニーズがなさそうという点です。ご自身の力かどうかというのは、よくよく話を聞いてみるとその結果を出した因果関係が、多数の人が関わっていたり、そもそもの部下が大半は企画をし、実行をしていたりということがあります。

そうすると、この人に果たして再現性が高い形で独立後に、同じような結果を出すことができるのか?となってしまいます。起業家によくあることなのですが、仕事を取ることも難しいことなのですが、意外とクローズアップされませんが、納品=お客さんの期待通り、期待以上の仕事をすることができないことが多々あります。シニア起業組は比較的経験も長いので、仕事の基本をわかっていらっしゃると思いますが、この点には十分注意が必要になります。

特に、自分の経験などにはないもののやってみたかったという仕事に、この納品のレベルが低いということがよくあります。そのレベルではお客さんは来てくれませんよね?というレベルで商品・サービスを提供してしまっているシニア起業を多くお見受けします。そのため、できることと、やりたいことの選別の仕方として、1つは時間軸で考えてみるということがあると思います。

まず当面の目標=短期目標としては、自分のできることでお客さんをしっかりと喜ばすことができることで売上を立たせることが大切だと思います。売上が実際に立つと、精神的にもとても安心、落ち着きます。売上をベースにしながら、安定したり、軌道に乗ってきたあたりから、起業の手ごたえもつかみ始めたあたりから、自分のやりたいことに少しずつシフトしていくという両輪で考えることができるとよいと思います。

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【第8回】シニア起業で勝ち組になる秘訣〜自分に箔をつける~定年後に活躍する考え方~

シニア起業の失敗の大半の原因について

スモールスタートの徹底を

再三お話していますが、初期投資はもちろんそうですし、実際のスタートの仕方など、まずは小さくはじめることです。大きな構想があったとしても、まずは一歩目です。特に資金はかけないで、できることはたくさんあります。準備期間が非常に大切ですが、意味のある準備でなければいけません。机上でアイデアばかり考えても意味は薄いかもしれません。お客さんに話を聞きに行く、簡単に(完璧でなくとも、お金をかけず)試作品をつくってみて、お客さんに使ってもらう、意見をいただくなど、実際の求める結果=商品・サービスを買ってもらって、お客さんが喜ぶことですよね、ここから逆算をして必要なステップを準備として進めていきましょう。まずはできることから、すぐにスタートすること、やりながらどんどんGOALに近づけることがとても大切です。GOALから遠ざかったり、GOALとは大して関係のないアクションもしないようにしましょう。無駄な家賃、人件費、オフィス機器、広告宣伝費には要注意です。広告宣伝費関係でよくあるものとして、ホームページ制作や有名人を活用したりのインタビュー系の取材があります。

ホームページは今や無料で制作できるものが多数ありますので、基本的にはそちらで十分だと思います。インタビュー系の取材というのが、〇〇さんのお話をインタビューさせていただきながら、記事広告のような形にするというものです。大抵の場合にはほとんど反響なく終わりますので、しっかりと効果を見極めることが大切になります。

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独立・起業の典型的な失敗のパターンを書きました

退職金など通常の起業家よりもお金があること

若手の起業家は会社として使える自己資金は限られています。そのため、資本金数万円などというのもよくある話です。シニア起業家は、比較的、退職金などもあるため、お金に余裕があります。そのため、退職金をつぎ込んでしまうこともよくあります。少し余裕があるため、余裕がないときにはしないお金の使い方をしてしまうこともあります。コスト意識を持つことが何より大切です。お金はすぐになくなります。

具体的には、今の時代様々なサービスがあります。昔であればオフィスを借りてというのが当たり前でしたが、現在では、コワーキングオフィスなども多数あります。また、ホームページも無料でかなりの品質のものをつくることもできます。そのように考えると初期にかかるお金はほとんどないと思います。実際にかかるものもあると思いますが、是非プロに意見を一度聞かれてみてください。適切な仕分けをしてくれるはずです。もう1つは、事業の範囲のお金と私生活のお金をしっかりとわけることです。ここまでのお金なら最悪なくなっても問題ないというお金を事業資金として決めましょう。その資金がなくなったら撤退ということもまたルールとして決めておいたほうがいいと思います。事業というのは、ほとんどの場合には、失敗するのが常です。そのことも理解をしてルールを設定しておきましょうルールがないと、最初はわかっていたとしても、あと少しやったらうまくいくと思い、私生活のお金を引っ張り出して事業に投資してしまいます。ギャンブルに近い感覚になってしまうので要注意です。

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過去の経験が役立たない可能性がありそこにぶら下がってしまう、固執してしまう

シニア起業家の良い点だった経験や知識などが足を引っ張ることももちろんあります。特に現代は、圧倒的な技術革新が起きています。少し前の当たり前が、一気に非常識になっていたり、次々に新しい技術や方法、商品・サービスが出てきます。そのような時代にあっては、昔の経験が全く役立たないということも出てきます。ただ、そのことを認めたくない、そもそも環境変化を知らないというシニア起業家も多くいて、ポジショントークをしている人になってしまっています。常に最新の情報などのインプットを忘れずに、自分の持っている経験をアップデートしたり、時代環境と付き合わせて冷静に役立つものなのか?と疑いながら改善していかなくてはいけません。

コミュニケーションのギャップ

起業するとご自身で全てしなくてはいけません。現代で言えばメールを使う人も減っています。会社員時代ではなかったようなコミュニケーションツールを求められることもしばしばです。また資本主義で競争の世界です。ビジネスにおいては特にスピード感が大切。往々にしてシニア起業家とやりとりをしていて、少しスピード感の遅さや慎重さを感じることがあります。もちろん言い方を変えると、丁寧、しっかりと考えているともいえます。しかし、ビジネスはスピード命です。シニア起業家といえど、スピード感をとても大切にコミュニケーションや事業を展開しなくてはいけません。また、どうしても経験がたくさんある分、話が長くなってしまったり、気づいたらご自身の自慢話になっているというようなこともしばしばあります。時間感覚は人によって異なります。シニア起業家は比較的ゆとりがありますが、それをお客さんの感覚とずれた感じになってはもちろんいけません。

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