急増するシニア起業!成功事例と失敗事例、業種、考え方をわかりやすく解説
- よくあるシニア起業の成功の例
- 働き方の変化自体をしっかりとキャッチアップすること
- シニア起業成功のために仕事レベルの棚卸を行ってみる
自分の役割はこれだということで、縦割りの中で働いてきた方が多くいると思います。起業をすると、全ての役割を自分がしなくてはいけません。ビジネス経験が長ければ何とか対応できるかもですが、営業をしたことがない、商品をつくったことがない、請求書を出したことがないなど、知らないことが多々出てきます。自分の役割はこうだと決めつけてしまいすぎるとよい結果にはなりません。柔軟なマインドを持つことがとても大切です。はじめての役割に対しても、初心、楽しむという心持を是非お持ちください。本当にご自身が全てやらなくてはいけませんので、まずはお考えの事業の中で必要となる動きや役割というものを想像なさってみてください。
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比較的お金があることや、経験があること、人脈があることなどから、余裕に構えすぎているシニア起業家も多くいます。焦る必要は全くありませんし、焦ること自体シニア起業家とは相性がよくありません。ただ、事業なので、しっかりと売上を出すこと、しっかりと自分の目的を達成することにコミットをしなくては結果は出ません。余裕があることと結果が出ることはまた違います。そのため危機感や緊急性などの動く動機が比較的若手の起業家と比べると弱くなりがちです。結果は間違いなく動いた量に比例するため、動きのスピードや質を高めることをしなくてはなりません。危機感や焦りを持つ必要はありませんが、多少なりプレッシャーや覚悟を持つことは必要かなと思います。
やってきたことに対しての自信を持っていることはとても大切です。ただ、これまでやってきたにフォーカスをあてるのは起業ではありません。起業は簡単に言えば、その経験の結果、お客さんのこういう問題が解決できるという問題解決にあります。そのため、何にプライドを持つかを間違えないでください。間違えたプライド、自分はすごい会社出身なんだとか、偉いんだなどということは足を引っ張るだけです。またお客さんの意向やニーズをうまくキャッチできずに、自らできることを押し付けるようなことをしてもいけません。お客さんは自らのニーズや課題を解決してほしいと思っています。つまり、ご自身のできることも大切ですが、お客さんのニーズや課題に気が付き、柔軟に、固定観念に縛られずに対応することが大切になります。
上のプライドの話に近いかもしれませんが、やはりお客さんのニーズに合うように多少の柔軟さは必要です。お客さんの話を聞いてみて、必要のない機能を削って多少値段を安くすることや、納期についても同様です。もちろん無理なことは無理ですが、かつての企業にいた際の論理はもう起業した後にはないはずです。そのように考えると、自らの柔軟さは大切にされてください。この部分、企業にいた際の論理と起業して自らがつくる論理は違うんだということを自覚なさってください。
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長年やってきたという良い意味で自信を持っていることは大切です。しかし、長年やってきたこと、成立してきた方程式が既にあり、確立されていることによって、競合の状況などについての調査が甘いケースがあります。昔の知識や前提のままで、最新の状況がアップデートされていない方も多々います。シニア起業といっても、やはり商売であることを忘れてはいけないので、競合の最新の状況を知ることは大切にされてください。
サラリーマン時代は、実は会社の看板があったので営業にしても、信用にしても担保されていた部分があるはずです。それがなくなった際に、競合との比較という客観的な状況の中で優位性を持っておくこともまた、必要になることなので、要注意です。5-6社は最低競合企業としてピックアップをして、比較項目をつくって、客観的に強いところ、弱いところで表をつくってみてください。
通常の起業同様に事業計画はもちろん、資金計画については用意周到に考えるべきです。特にシニア起業の場合には、長く、無理せずに続けることに主眼を置くべきだと思っています。そのため、資金計画は特に明確にしておいたほうがいいと思います。
通常の起業と変わらず、初月より黒字化するということはなかなかありません。(準備期間中に営業活動などをして、独立時に一気に契約をしてもらう段取りなどをしておけば別ですが!)6カ月~1年程度は赤字であっても問題ないという想定を組んでおくことが、心身共に長く続けることができる原因になると思います。そのためポイントとしては、初期投資をしない、固定費を持たないことにつきます。無駄なお金を使わないことです。何が無駄なのか?初めて起業する場合にはここがわからないんですが、わからない場合には、是非是非お問い合わせください。仕分けを一緒にさせていただきますので。
また、営業計画ですね。この部分を相当に固く、シビアに客観的に見積もることが重要になります。極めて楽観的な計画を立てている人が多くいますし、計画すら立てていない人もいます。もちろん全く売上がずっとなくてもよいというシニア起業家はそれでもよいのですが、そうでないシニア起業家の方はしっかりと準備をしましょうね。
さらに、現在は国としてもシニア起業を増やしていこうと本気で思っています。そのためシニア起業家向けの補助金や融資制度も相当に充実をしています。これからの制度の活用は手続き的なもので面倒な部分もありますが、マストで活用をなさってください。初期で必要なものが大抵補助を受けることができたりして、お金の減りを遅くしてくれます。
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ずっと書いてきている通り、シニア起業家の当たり前は極めて高いものがあります。ただその当たり前を欲している会社や人を見つけることがとても大切になります。そのように考えると、一般的には経験を生かして、ずっとやってきた同業の会社などを手伝うというような発想にもなるかもしれませんが、経験を生かして、今後大きくなることを目指している若いベンチャー企業などを手伝うということにもとてもニースや意味があるかもしれません。そのため、個人的には是非付き合う社長の年齢をシニアだけでつるむようなことはしないほうがいいと思っています。同じような経験を持っているので、付き合っていてとても楽しいので、それはそれでよいのですが、皆さんの力を社会貢献に変えると思うと、若い経営者の支援というのはとても相互にとってよいことだと思っています。そのため最初からマインドブロックを持つことなく、柔軟に若い経営者とも接してみてください。
僕はシニア起業家のお客さんと若手経営者を交えた食事会などを高頻度で開催しています。
本当に若手起業家はシニア起業家の経験値を求めています。食事会を開催すると、若手経営者からたくさんの質問が出てきます。シニア起業家も自分の経験が本当に役立つことをダイレクトに感じ、本当に喜んでくださっています。
起業すると誰かが指示を出してくれるわけではありません。自ら、今日は何をするべきか?を決めなくてはいけません。今日何をするべきか?は、今日だけを決めることではなく、会社全体、事業全体の目標の中で何をするべきか?が決まってきます。そのため、自ら考えて動くことができない人の場合、何をしていいのかがわからず、うまく動くことができません。
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