究極の自己責任を自らに課す! なぜ今、“起業家精神”が求められているのか

ポイント
  1. 起業家精神とは何か
  2. 進化論から考える生き方のコツ
  3. 初動を早くするためにできること

「起業家ムラ」という言葉があります。その意味は、起業家たちの周囲には起業家がたくさんいますが、そこは一種のムラのようになっており、外部から入り込むのは容易ではないというものです。つまり、起業家という存在は、未だ社会のマイノリティであるのです。

ときに起業家のことを「社会不適合者」と言う人がいます。その裏にある想いは、「自分たちは社会に適合している」というものでしょう。しかし、これからの社会において、はたして社会に適合していることがどれほど大切なのでしょうか。はなはだ疑問です。

むしろ、これからを生き抜く人材に必要なのは、起業家精神そのものではないでしょうか。自らの足で立ち、自らの腕で稼ぐスキルを身につけること。そうすることで、先の見えない時代を生き抜くことができるのです。つまり、社会に適合している場合ではないのです。

最近では、起業家精神の優れている点に着目し、社員教育に役立てている企業もあるようです。これからの社会では、過去の成功を踏襲しているだけでは生き残れないということなのでしょう。では、そもそも起業家精神とはどのようなものなのか。あらためて考えてみることにしましょう。

起業家精神とは何か

そもそも起業家精神とはどのようなものを指しているのでしょうか。人によって解釈はさまざまですが、ここでは「新しいビジネスを生み出し、独立して事業を営もうとする姿勢」とします。より広範な考え方をすれば、福沢諭吉が唱えた「独立自尊の精神」と言い換えてもいいでしょう。

最近では、「企業内起業」という言葉も登場しています。一見、矛盾しているように感じますが、つまり起業家精神というものは、必ずしも起業家でなくても持ちえるものということです。自分でビジネスをしていなくても、独立自尊の精神を抱くことはできるというのは、疑いようのない事実です。あくまでも「精神のあり方」なのですから。

進化論から考える生き方のコツ

では、起業家精神があることによって、どのようなメリットがあるのでしょうか。わかりやすいたとえとして、ダーウィンの進化論を取り上げたいと思います。ご存知のとおり進化論とは、「そもそも生物は不変のものではなく、状況に応じて変化していた」という考え方がベースになっています。

現代においても、環境はつねに変化しています。しかし私たち人間は、環境の変化に応じて進化したりはしません。少なくとも外見上は。ただ、パソコンが誕生すればそれを使い、スマートフォンが発売されれば日常に取り入れる。そのように知らず知らずのうちに「順応」しています。

さて、起業家精神と進化論、その両者に共通していることは何でしょうか。それは、「変化に対応している(あるいは対応できる状態にある)」ということです。事実、起業家精神が乏しい人は、変化している事実を目の当たりにしても、行動に移しません。そこに、起業家精神の優位性があります。


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変化に対応できるものだけが生き残る

どんなに計算しても、どんなに計画を練っても、未来を完全に予測して行動することはできません。2008年のリーマン・ショックや2011年の原発事故を予測できた人はどれだけいるのでしょうか。つまり、「将来は(完全には)予測できない」が真理なのです。

そのような前提がある場合、最善の選択は何でしょうか。そうです。変化にあわせて行動できるように準備しておくことです。いざというときにチャンスをつかめる人は、日頃から未来を予測している人ではなく、いつでも動けるように準備している人なのです。

起業家の置かれている環境とは

起業家精神がある人は、つねに次のように考えています。

・次のチャンスはどこにあるのか?
・明日、現在の仕事がなくなったらどうするべきか?
・どうしたら社会にインパクトを与えられるだろうか?

起業家精神がある人は、社会の変化を恐れません。むしろ変化をチャンスととらえ、新しいビジネスを考案します。「今は景気が悪いから……」「消費税があがって大変だ……」。そのような言い訳は絶対にしません。なぜなら、社会に依存しているのではなく、自分自身を頼りにしているからです。

社会が変化すれば、その都度、適宜・適切に対応すればいい。条件が変わったのなら、新しい手法で挑戦すればいい。変化に対して敏感に反応し、対応し続けるだけ。歴史をみればわかりますが、過去は変化の連続です。起業家精神こそ、人間が内面的に進化するため、ひいてはより良く生きるための姿勢なのです。

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初動を早くするためにできること

江戸時代後期に活躍した、北辰一刀流の創始者である千葉周作は、立会の際、竹刀の先を鶺鴒(せきれい)の尾のように動かしていたとされています。それは、相手の初動にいち早く対応するための工夫でした。これこそまさに、変化に対する準備だと思います。

「自分は起業家になるつもりはないから、起業家精神など不要だ」。そのように考えるのは個人の自由ですが、誰かに頼って生きていく以上、そのツケは自らが負わなければなりません。もちろん、誰かのせいにして愚痴を言っていても、状況が改善することはないでしょう。

であるのなら、たとえ起業しないとしても、起業家精神を身につけておくべきではないでしょうか。生まれのせいにも、社会のせいにも、他人のせいにもしない。成功は運が左右し、失敗の責任は自分自身だと認識する。その先にこそ、本当の「自分らしい生」があるように思います。

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