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フランチャイズ起業で必要なリサーチ能力!次のベスト9を取材せよ!

ポイント
  1. 成功した多くの起業家たちには類まれな取材能力(情報収集能力)が備わっている
  2. フランチャイズ起業で先輩起業家にリサーチすべき九つの質問がある

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成功起業家の必須能力⇒取材力

歴史を紐解いてみると、成功した多くの起業家たちには類まれな取材能力(情報収集能力)が備わっていました。

ある起業家は、最新の技術の現場取材から、後に世界的な電気メーカーを作りました。

ある起業家は、欧米の外食ビジネスの現場取材から、後に日本有数の飲食店チェーンを作りました。

ある起業家は、自身の家族介護の現場取材から、後に介護業界中から着目される介護付有料老人ホームを作りました。

このように現場からの取材(情報収集)を起点に、たくさんの起業家が新しいビジネスを興し、その後大きな成功を勝ち取っています。取材とはそもそも、人や物事から報道するためのネタ=情報をとることですが、成功する起業家がとる情報とは、その情報の先にある価値を見抜くことなのです。

フランチャイズ・ビジネス⇒取材力

一般的にフランチャイズ・ビジネスのおける取材力とは、そのビジネスを展開するフランチャイズ本部が発信するビジネス内容や新商品を受信する力のことの様に思われがちですが、本来フランチャイズ起業家に必要な取材力とは、当該のフランチャイズにすでに加盟しているフランチャイズ・オーナー(先輩加盟店)から必要とする情報を収集する力のことを指します。

既存の多くのフランチャイズ・チェーンでは、加盟店訪問という名目で、先輩加盟店への事前取材を許可しています。加盟プログラムにこのような取材機会があるなら、フランチャイズ起業家は絶対に取材すべきですし、もしこのようなプログラムがないフランチャイズ・チェーンならば、フランチャイズ本部に加盟店訪問の意向を伝えて必ず取材しなければなりません。


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加盟店訪問に必ず失敗するフランチャイズ起業家

せっかくフランチャイズ・ビジネスを成功へと導く大きなチャンスなのに、この先輩加盟店への取材を成功させているフランチャイズ起業家が、思いのほか少ないのが実情です。その理由は、先輩加盟店に対する取材の内容、収集すべき情報の中身が根本的に間違っているからです。

せっかく貴重な取材時間を先輩加盟店からもらっても、取材することといえば、売り上げや利益、経費等の数値化されている項目ばかりで、リアルに先輩加盟店に会ってわざわざ確認しなくても知ることが出来る情報ばかりなのです。

それ以外といえば、現場の雰囲気を感じ取って、活気があったとか、スタッフの印象が良かったとか、己の主観で評価するようなことばかりで、これでは何のための先輩加盟店の取材なのか分からなくなってしまっています。実に多くのフランチャイズ起業家が、残念ながらこのような過ちを繰り返しています。

それは、何を取材すべきかを誰も指南してくれないからです。先輩加盟店への訪問をセッティングしてくれたフランチャイズ本部も教えてくれません。その理由は、フランチャイズ起業家が聞かなければいけない情報の中に、フランチャイズ本部側からすれば、聞いて欲しくない情報があるからです。

スバリ!これが先輩加盟店への質問ベスト9!

以下に先輩加盟店への取材で収集すべき情報の内容、質問すべきベスト9を記します。

聞くべきことは、フランチャイズ本部の一種の顧客とも言うべき先輩加盟店が、フランチャイズ本部からマーケティングの本質である顧客満足を、どれぐらい充足されているか、ということです。それを導き出す9つの質問を先輩加盟店に投げかけることになります。

加盟店の意見を吸い上げてくれるフランチャイズ本部なのか?

エンドユーザーに最も近い加盟店には様々な情報が集まってきます。その中には新商品や新サービスのヒントやアイデアの源泉になるものも多く、そのような情報を入手すると加盟店はここぞとばかりにフランチャイズ本部に報告します。ところが待てど暮らせど、一向にその情報が活用されないケースがあります。このように有益な加盟店からの意見を埋没させることなく、チェーン全体のブラッシュアップに活用する本部が良いフランチャイズ本部と言えます。

躍動する加盟店会があるのか?

加盟店会(フランチャイズ加盟オーナーの情報交流会)とは名ばかりで、まったく活動していないものも実は多く存在します。加盟店会の目的は、成功例や失敗例等の起業家のための生きた情報をシェアすることですから、活発な加盟店会を定期的に開催している本部が良いフランチャイズ本部と言えます。

担当するスーパーバイザーは優秀なのか?

直接的な経営指導をしてくれる指導担当者(スーパーバイザー)の能力が高いのか、その人材は揃っているのかどうかは、指導を受ける加盟店にとっては重要な問題です。優秀な社内の人材をスーパーバイザーに多く登用している本部は良いフランチャイズ本部と言えます。

秀逸な広告宣伝能力を持っているのか?

加盟店の集客を左右する広告宣伝力があるのかどうかも重要なポイントです。加盟店は、フランチャイズ本部が企画製作する広告コンテンツを有料で使用するケースも多いので、高い広告宣伝力を持っている本部は良いフランチャイズ本部と言えます。

経営者トップの顔が見ているのか?

本部の社長とは加盟前の面接で会ったきりですという先輩加盟店が驚くほど多くいます。

フランチャイズの規模が大きくなればなるほどこの傾向が強いのですが、経営者トップが何をどのように考え、どのようにこのフランチャイズ・チェーンの舵を取ろうとしているのか、一加盟店にとっても重要なことです。経営者トップが明確なメッセージを直接的に加盟店に発信している本部は良いフランチャイズ本部と言えます。

新規ビジネスを提案してくれるのか?

どのような加盟店も数年を経過して成功すると、考えるのが多店舗展開などの次の一手です。

しかし所属するフランチャイズ・チェーンの発展とともに、近隣に同一フランチャイズの加盟店が出来ていることも多く、思うように多店舗展開できない場合もあります。そのようなとき、既存ビジネスのシナジーを発揮できる、魅力ある新ビジネスを提案してくれる本部は良いフランチャイズ本部と言えます。

加盟店にスケールメリットを享受してくれるのか?

加盟店がいくら増加しても、フランチャイズ全体の規模がいくら大きくなっても加盟店が負担する仕入れや営業等の経費が一向に軽減されないケースもあります。通常は、加盟店の数が増えて、フランチャイズ本部の売り上げが向上すると、それにともなってスケールメリットの効果が発揮されます。加盟店の負担を軽減する規模の経済を実現してくれる本部は良いフランチャイズ本部と言えます。

加盟後の教育も熱心であるのか?

加盟店に対し、加盟前の研修のほどに、加盟後の教育研修が熱心でないフランチャイズ本部もあります。加盟店とすれば、開業後も定期的にスキルアップしたい要望を持っているのですが、そのような本部はスーパーバイザーに現場的な教育を施させるだけで、体系的な教育研修を実施してくれません。加盟前に劣らず、加盟後の教育にも力を入れている本部は良いフランチャイズ本部と言えます。

近くに直営店や他の加盟店を作らないのか?

フランチャイズ契約書では、必要に応じてフランチャイズ本部は既存加盟店の近隣に直営店や他の加盟店を作れるようになっています。しかし既存加盟店が今後複数店舗経営(多店舗化)、ドミナント戦略を行えるように意図的に加盟エリアを空けておいてくれる本部は良いフランチャイズ本部と言えます。


先輩加盟店に売り上げや利益等をいくら取材しても良い答えしか返ってきません。それはフランチャイズ本部が取材を許可する先輩加盟店が優良なところばかりだからです。しかし、以上の9つの質問をすることにより、先輩加盟店の本音とフランチャイズ・ビジネスの本質を垣間見ることが出来ます。

必ず九つの質問をすることによって高度な取材力を発揮し、その情報の価値を上手に活用することによってフランチャイズ・ビジネスの勝者になりましょう!

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著者プロフィール

中川 強

中川 強

大谷大学哲学科卒、そごう百貨店に入社。大手フランチャイズチェーン(FC)本部を経て、起業家を育成するコンサルタントとして独立。FC本部出身のコンサルタントにはない経験を磨くため、自ら飲食店系FC本部を立ち上げ計22店舗展開。自らも教育系FCに加盟し計17教室を展開した。現場に強いコンサルティング相談を打ち出し計52フランチャイズチェーンの各種FC企業の全国展開に寄与した。著書に「こうすれば成功するフランチャイズ起業」(自由国民社刊、2007年)など。