契約の解除方法について~損害賠償から通知書までまとめて解説!~
- ビジネスの取引では契約が必須
- 契約についての知識を得て、事前にトラブルを回避しよう
- 契約はトラブルを起こさないことが大切。まずは人間関係から条件等を作っていこう。
ここまでの解説でもすでにお分かりの通り、契約には解除と言うものがあります。
この解除は、契約をしている方の一方が解除の意思表示を行えば良いと民法によって定めがあるのは、すでにご理解頂けたと思います。
実務上では、契約の解除の意思表示をするにあたって、相手にその旨を通知する必要があるわけですが、この通知を内容が記載された文書の事を、一般的に「契約解除通知書」と言います。
次に、具体的な解除通知書の書き方や、作成方法等をご紹介させて頂きたいと思います。
まず、解除通知書を作成する場合には、基本的に次に上げる形式にて完成させる事ができます。
◆日付
◆宛先
◆自社名や個人名
これらの内容を含ませ、タイトルに「解除通知書」と入れます。
これが基本的な解除通知書の形式となっております。
本文に関しては、以下のような内容を盛り込みましょう。
◆締結した期日
◆契約の名前や何についての通知書であるか
◆結果的にどうしたいか?を記載した内容
基本的には、上記の内容にて解除通知書を作成する事となります。また、解除に関する理由について記載すべきかどうか?と言う点ですが、相手の立場になって考えてみると、どうして解除されるのか?と言う疑問が湧いてくる可能性があります。絶対に記載しなければならない項目とは言えませんが、ここで少し相手の立場に立って考えてみてください。いきなり理由がわからずに解約される場合や、ある程度状況は把握していたとしても、多少の理由を記載する事で、余計なトラブルを回避できる可能性は高まります。
例えば、契約をした当人同士が、内容について揉め事となってしまった場合に仕方なく契約解除となるケースから、特にトラブルは無かったはずなのに契約の解除を求められたり、一部の契約だけを解除すると言う事はあり得る事実です。
ですから、ここは最低限のマナーとして、通知書に記すと言う事に必要になってくるでしょう。
では、実際にもっと理解してもらいやすくする為、通知書の書き方としての文例サンプルをご紹介させて頂きます。
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平成〇〇年〇月〇日(日付)
△△契約解除通知書
×× ××様
(通知書を作成した方の名前や役員名等を記載)
平成〇〇年〇月〇付けで、貴社と契約した△△契約を締結した内容について、貴社が〇〇の業務契約約款の第〇〇条に該当すると認めた為、当該規定により、当該の契約を解除します。ついては、〇〇契約約款第〇〇条1項の規定により、違約金として平成〇〇年〇〇月〇日までに、金「1,000,000円」を別途送付する納入通知書に従い支払ってください。
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あくまでもサンプルですが、具体的にはこのような内容にて通知書の作成を行う事となります。
更に、文面からもお分かりのように、しっかりと理由が記載されていますから、起こらなくても良いトラブルを未然に防いでいる通知書だと解釈できます。
今回は契約における解除や、その損害賠償と通知書を合わせて解説させて頂きました。
法律には様々な定めがありますが、定められていない部分についても、相手の立場を考える事で、揉め事にならないようにする方法も沢山あります。
是非、これらの内容を参考にして頂ければと思います。
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