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従業員との方向性にズレや違和感を生じる3つの原因

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ポイント:仕事量、コミュニケーション不足、不衛生が招くストレス連鎖を理解すること
ポイント:ストレスチェックを利用して、従業員の仕事に対する心と身体の状態を把握すること
ポイント:従業員のストレス軽減に取り組めば、比例して生産力がアップすることを理解すること


岡本陽子の『考える上司』に変身する方法 第3回

起業したばかりの会社でも、従業員を採用することで「上司と部下」の関係が生じます。目標に向かって頑張るからこそ、一緒に人間関係はうまく育んでいきたいもの。しかし、リーダーシップを強気、強引さなどと勘違いしていては、部下はついてこないものです。部下の指導法が一味違う「考える上司」とは? キャリアコンサルタントの岡本陽子さんが具体例をあげながら解説します。


 従業員が10人以上になると、創業時のメンバーだけでなく、全くの外部の人材を取り入れることが多くなってくる。そこで問題になるのが、従業員をどのように統率して、いかに同じビジョンに照準を合わせて仕事に取り組む環境づくりができるかだ。幹部人材はもっと幹部らしくなってほしいと思い、社内を活性化させ、組織を強固にすることの難しさが露呈してくる。従業員一人ひとりと向き合えなくなり、コミュニケーション不足を感じるほか、「何だか最近、あまりに忙しくて営業現場の活気がなくなっている気がする」と感じることがあるかもしれない。そんな従業員との違和感やズレを感じ始めた時に、押さえておきたい改善のヒントについて解説します。

原因は業務の過多、交流の不足、職場の不衛生

経営者が従業員との違和感や考え方のズレを感じ始める時には、主にこの3つが挙げられます。

  1. 業務過多で1人に対しての仕事負荷がかかって精神的、心身的に疲れている様子が分かる
  2. 従業員間の時間が合わず、会議に全員参加できないなどのコミュニケーション不足が露呈してきた
  3. 創業当初は常にキレイだった職場環境が、山積みの書類などで汚くなっていると感じる

仕事ができる人は机がキレイ、運がいい人はいつもポジティブなことを考えている……。よく聞いたことがありますよね。職場内でも同じことが言えます。


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職場を壊す「ネガティブ社員」 3つの特徴と対処法


風邪のひき始めが薬は一番効く

何だか寒気がする、喉に違和感がある……。そんな風邪のひき始めは、誰でも予兆を捉えることができます。その予兆を無視して過ごしていると、風邪になったり、インフルエンザで1週間寝込んでしまったりと症状が悪化します。これは仕事や職場でも同様です。違和感やズレを感じたときに、そのまま放っておくと様々なトラブルを抱えてしまいます。そうした違和感やズレを知るために、定期的に「ストレスチェック」をしてみることをお勧めします。ストレスチェックをすることで、従業員に対する違和感やズレを知ることができる内容は主に下記の5つです。

  1. 仕事の負担が多く、従業員自身で仕事のコントロールができていない
  2. 上司との関係性がうまくいっていない
  3. 同僚との関係性がうまくいっていない
  4. 気持ちよく仕事ができる環境でない
  5. 心理的、身体的に疲れがみえる

業務過多ではあるが心理的・身体的な疲れが見えない場合は、その従業員は現在の仕事にやりがいや誇りを持って取り組んでいるといえます。そのような方はほぼ問題ありません。問題にすべきことは、1〜4のいずれか、および5が顕著に表れている従業員に改善すべき点があるということになります。厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムは無料でダウンロードできます。これを参照してストレスチェックを実施してみると良いでしょう。

ストレス改善のヒントは組織改善のヒントになる

男性ばかりだった組織に初めて女性社員が入社したとき、なかなか馴染んでくれなかったり、「いつも一歩引いているな」と感じたりすることはありませんか?仕事はきちんとしてくれるけれど、「プラスアルファ」なことはしてくれないし、いつも定時に帰っていく。真面目だけど協調性がなく、物足りなさを感じてしまう。まるで腫れ物に触るように気を遣いすぎるので、女性を増やしたがらない経営者も多くいます。

一方で女性の目線からすると、男性だらけの組織は気持ちよく仕事ができる環境でないことがあるのです。書類は山積み、片付けようとすると怒られる。何でもやりっぱなしで片づけることもしない。男らしい面もあるけれど、むさくるしさの方が目に入ってしまう。女性だから気を遣ってほしい部分も男性には分かってもらえず、苛立ちを感じてしまうこともあるのです。

これは逆に、女性だらけの組織の中に男性社員を採用した場合も同様です。「言わないと分からないよ」という経営者もいますが、言う機会をきちんと与えているのかを検証する必要があります。また、その機会があっても、直接話すことが難しい性格の社員なら、なかなか本音を言えませんよね。それをストレスチェック診断によって「見える化」するのことで従業員の現状のそれぞれの声がわかるというわけです。

ストレスチェックは従業員の生産性を高めうる

従業員一人ひとりのストレスが分かれば、次はその改善の取り組みをしてく。それでストレスは軽減され、気持ちよく仕事に取り組み、スピード力、正確さがアップし、結果生産性が高まることを意味します。改善の取り組みとしては、

  1. 仕事の量的負担
  2. 仕事のコントロール
  3. 上司の支援
  4. 同僚の支援

この4つの支援を実施しながら改善する努力をしていくと、小さなズレや違和感も修正され、おおきな歪みになることなく、うまく改善していくようになります。

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著者プロフィール

岡本 陽子

岡本 陽子

SOARist(ソアリスト)代表 キャリアコンサルタント。1999年、大学卒業後、総合広告代理店に入社。主に求人広告営業をメインに携わり、200社以上3000名のキャリアビジョン・ヒアリングをした経験を生かし、スタッフが健やかに働くためのキャリア支援を行う。「ココロもカラダも健やかに翔(か)けていけるキャリア支援」がモットー。2016年10月に独立し、ソアリスト設立。愛知県出身。