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ワンマン経営・ワンマン社長の特徴と卒業や改善の話

ポイント
  1. ワンマン経営、ワンマン社長について詳しく説明
  2. ワンマン経営、ワンマン社長の限界と改善のためのポイント
  3. 社員目線でどう対応するべきを解説しています

目次 [非表示]

ここでは、ワンマン経営、ワンマン社長とはどういうことなのか、その特徴や、メリット、デメリット、ワンマン経営、ワンマン社長の卒業の仕方、社員目線でのワンマン社長とのコミュニケーションの仕方について詳しく書いていきたいと思います。

ワンマン経営、ワンマン社長とは

ワンマンとは、そもそも自分の思うとおりにふるまう人。独裁者。という意味です。また、通例ふたり以上が従事する事を、ひとりだけで行う状態であるとも言われます。

つまり、本来はふたり以上=複数人でするべきことを、ひとりだけで、かつ、自分の思う通りにふるまう独裁者ということなわけです。

この状態で会社経営をしている経営者のことをワンマン経営、ワンマン社長と呼んでいるわけです。

日本の会社の99%は中小企業と言われます。中小企業の多くは、株主と経営者が一致しているケースが多くあります。上場企業の場合には、株主と経営者は一致していないことがたくさんあります。中小企業の場合には、株主と経営者の一致という状況が多くあり=オーナー兼経営者、また、会社が小さい分、経営に携わる人が限定され、1人の人の独裁になりやすいわけです。もちろん大企業であってもワンマン経営、ワンマン社長という会社や社長はいますので、中小企業に限った話というわけではありません。

また、そもそもですが、ワンマン経営、ワンマン社長が必ずしも悪いということではなく、ワンマン経営、ワンマン社長の悪いところしかない場合が、悪い状態なわけです。ファミリービジネスの方が、そうでない会社よりも業績がよいというデータはたくさんあります。ファミリービジネスというのは、一族経営でわかりやすくリーダーがいるということです。ワンマン経営、ワンマン社長の良いところをうまく活用できているともいえます。
ワンマン経営、ワンマン社長の良いところを活かして、悪いところをなくせるかがポイントになります。

ワンマン経営、ワンマン社長の良いところと悪いところ

ワンマン経営、ワンマン社長というと、ほとんどの場合が、悪い文脈で使わることが多いと思います。もちろん悪い部分もたくさんあるわけなのですが、完璧な経営の仕方や社長の在り方というものはないと思っています。ワンマン経営、ワンマン社長もその意味においては、もちろん良いところもあります。

※ワンマン経営、ワンマン社長が良いと言いたいわけではなく、客観的にどういう良いところ、悪いところがあるかをみてみたいと思います。

ワンマン経営、ワンマン社長の良いところ

スピード、意思決定がとにかく早い

ワンマン経営、ワンマン社長においての最も良いところとして、スピードが早い、意思決定が早いということがあります。これは、社長1人で意思決定をしていきますので、決定的にスピードが早いわけです。会社経営においては、スピードというのは最も大切な要因ですので、スピードの早さというのはワンマン経営、ワンマン社長の良いところなわけです。もちろん、意思決定の精度というのはありますので、精度が低い=間違っているのにただ早いはよくありません。ワンマン経営、ワンマン社長でスピードが遅いということもありますが、この場合には、メリットは一切なくデメリットしかない状態だと言えると思います。

社員はどこを見ればいいかわかりやすい

ワンマン経営、ワンマン社長というのは、社長が全てですので、社員は社長を見ていれば良いので、どこを見て仕事をすればよいかということがわかりやすいです。
社長が最後は全て決定する会社にあっては、社長に好かれること、社長の性格などを理解して仕事を進めていくことをすればよいわけです。

コロナのような外部環境が怪しいときには強い

現在のコロナのように外部環境が誰にも予想がつかないようなときには、ワンマン=絶対的な支柱の存在は頼もしく働くことも多いです。人が不安なときにこそ力を発揮できるのも良いワンマン経営、ワンマン社長です。

社長がとても人として魅力的

ワンマン社長の中にはとてもカリスマ的な魅力を持った人が多いのも事実です。
もちろん人なので、好き嫌いは人によって出てしまうことはもちろんあります。
ただ、好き嫌いが出るくらい、はっきりとした個性やパワーなどを持っていたりするわけです。社長が好きなのでついていっているという社員も多くいます。

ワンマン経営、ワンマン社長の悪いところ

社長は自分が全て正しいと思っている

これが非常に厄介なわけです。ワンマン経営、ワンマン社長の典型ですが、自分の考えが全て正しいというふうに思ってしまっている場合が多いです。社長が最も力を持っていて、自分が全て正しいと思っており、色々なことに口を出したり、決定権を持っている場合には、社員にとってはとても仕事がやりにくくなるわけです。

社長の考えはもちろん正しいこともたくさんあると思うのですが、そうでない考え方も間違いなくあります。あり得えませんが、仮に社長の考えが全て正しかったとしても、社員の目線で見た時や、伝え方などのコミュニケーションという意味まで含めると、とても独善的、一方的な印象を受けてしまうことが多くあるわけです。

社長としては、裸一貫で、最前線で戦ってきた自負などがもちろんありますので、自分が正しい、経験が違うので、社員はわかっていないと決めつけてしまい、このような考え方、状態になっていってしまうわけです。

すぐに指示が変わる

ワンマン経営、ワンマン社長によくあることです。
ワンマン経営、ワンマン社長の場合には、1人で意思決定をしていますので、その意思決定に色々な人の意見などはあまり反映されていません。社長が直観的、感覚的に良いと思ったものが意思決定され、社員に指示されているわけです。意思決定の早さの裏返しでもあります。ただ、指示が変わることというのは、会社経営においては当たり前の話だったりします。大切なことは、この指示自体が的確なのかということと、指示を受ける社員がどのように思っているのかということが大切になります。ワンマン社長の場合には、なぜ指示が変わったのかということや、その伝え方に配慮がないことが多いので、一方的、独善的な印象を社員に与えてしまう結果になります。

どんどん横暴になっていきパワハラ、不正行為などが起きることも

ワンマン経営、ワンマン社長限定の話ではありません。ただ、ワンマン化が進めば進むほど、ワンマン経営、ワンマン社長の中には、力を持っている、自分が正しいと王様のような振る舞いをする人が増えます。このようなワンマン社長の場合には、態度が次第に横暴になっていき、言動がパワハラにあたるようになっていくこともあります。
また、あまりにパワハラ的な会社や職場環境になってしまった結果、社員が忖度をして、不正行為などに発展することもあります。

社員への対応が人によって変わり優秀な社員が去っていく

ワンマン経営、ワンマン社長は、基本的に自分の好き嫌いで動くことが多くありますので、社員への対応という意味でも、好きな社員、嫌いな社員という形で接していることがあります。社員の対応や評価が、自分自身の仕事の結果という1番フェアな評価基準ではなく、社長が好きか嫌いかのような評価基準になってしまうと、いわゆる優秀な社員ほど、このような会社にはいたくなくなるわけです。結果として、社長に従うだけの受け身、従属的な社員で溢れた会社が出来上がり、YESマンだらけになるわけです。

そのため、会社がうまくいっている時には問題は起きませんが、会社の調子が悪くなってきて、社長の考えが間違っていた場合には、取り返しのつかないことになってしまいます。

社員への対応が、社長の感情や好き嫌いで変わってしまう(実際は人間なので誰でも多少はあると思いますが)ということが、優秀な社員の定義を変えてしまい、会社をよりワンマン化させてしまい、弱体化する最大原因になっていると思います。

 

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社長に何かがあったら一巻の終わり

ワンマン経営、ワンマン社長の最大のリスクは、社長に何かあった場合に、会社が一気に傾くということです。ワンマンでなくとも、中小企業の場合には、社長にもしものことがあったら往々にして影響を受けてしまいますが、これが、ワンマンの状態であればあるほどその可能性は増してしまいます。原因としては、社長を絶対として、社長とそれ以外の人となってしまうからです。
いわゆるNO2の人材が育っていないことによって、経営というレベルで物事をみることができる人が社長しかいないわけです。この状態というのは本当に危険です。

社長の年齢などの衰えに比例して業績も悪くなる

社長に何かあったら一巻の終わりという話にも共通しますが、社長の年齢的な意味での衰えに比例して、会社業績も下がっていくということがあります。ワンマンの会社ですので、そこに仕組みはないですし、社長に代わって稼ぐことができる人材も手薄だったりします。

期待値が以上に高く、仕事を任せてくれない、口をすごくはさむ

ワンマン社長は仕事を人に任せることがとても苦手です。自分と同じように、皆、仕事ができる、できないといけないと一律の基準で接していることが多く、仕事に対する期待値がとても高いです。仕事をとりあえず任せるわけですが、任せ方がとても雑だったりするにもかかわらず、すごい頻度で口をはさんできたりします。結果、社長が指示をして、指示通り動くにすり替わっているケースが多くあります。

仕事の目的や意義を言わない

ワンマン社長はそもそも社員を育てる気持ちがありませんし(勝手に育つ、自分で何とかするべきという節が強くあります)、社員を機械的に捉えていることが多いので、仕事の目的や意義などを伝えるようなことをしません。そのため、仕事を機械に任せるような感覚で依頼します。その結果として、仕事を任された社員の目線で言えば、この仕事は誰の何のための仕事で、なぜ自分がするべきなのか?ということなどが腹落ちを全然できていない中で仕事をしています。結果、モチベーションが上がらなかったり、仕事の目的や繋がり先がわかっていないので、重複や無駄、イメージ違いによるやり直しなど、一層モチベーションを下げるような結果が生まれやすくなります。

ワンマン経営、ワンマン社長を卒業、改善するためには

ワンマン経営、ワンマン社長を卒業したり、改善するためには、どのようにすればよいかを書いていきます。社長自身がこのままではよくない、変わらないと、改善しないといけないと思っている場合のポイントを書いていきます。

ワンマン経営、ワンマン社長のメリット、デメリットをしっかりと把握する

ここまでも書いてきましたが、まず、ワンマン経営、ワンマン社長のメリット、デメリットを冷静に、客観的に見てみるということが大切だと思います。ワンマン経営、ワンマン社長の全てが悪いということはありません。ワンマン経営、ワンマン社長の悪い箇所しかないことが悪いことでしたので、まずはメリット、デメリットをしっかりと理解しましょう。その理解をもってして、どうなってはいけないのか?をあなたなりに考えましょう。

自分の悪い癖を把握して、社内に共有し、ルールを決める

人には癖がありますので、自分の悪い癖を把握しましょう。
人の話を聴かない、仕事の背景を説明しない、社員を機械のように思っている、
ありがとうを言わないなどたくさん悪い癖はあるかもしれませんが、まずは社員からみたときに最も悪いものが何かを見つけるようにしましょう。

欲張っていきなり全てをなおすということは難しいと思いますので、1つずつやっていきましょう。悪い癖を決めたあとで、できれば、それを社内に共有しましょう。

「これまではワンマンの悪い箇所がすごくありました。ここからはなおしていこうと思っています。まずは、〇〇からなおします。もしできていなければ、遠慮せずに社長、なおすと言っていたのにできていないですよと指摘をしてください。」などと宣言、ルール化するなどできると最高に効果的です。

まずは、これまでのことを謝罪するということです。

もちろん、この変わりますという告白や宣言をすることが最も難しいわけですが、
もしすることができると本当に変わっていく大きなきっかけになります。

悪い意味でのワンマン化が長いと、社員も諦めてしまっていますので社長の変わるという本気度が問われています。本気で変わることを決めないといけません。その意味で、まずは謝罪できるか?は肝だと思います。

経営者、社長の役割を理解する

経営者、社長とは?その役割とは?ということを学ぶことで、あるべき姿がおぼろげながら見えてきます。経営者として学習をし続けることが極めて大切になります。

経営者としてのあるべき姿と自分の今を突き合わせてみるとできていないことのギャップが出てきます。このギャップを埋める=経営者としての成長を目指すことでどんどんワンマン経営、ワンマン社長の悪いところは改善されていきます。


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客観的にワンマン経営、ワンマン社長の末路を常に考える

ワンマン経営、ワンマン社長の悪いシナリオで進んだ場合に、どういう末路が待っているのか?を想像してみることです。末路を想像してみると、本当に怖い現実が待っています。
人間やはり怖いことは避けたいわけですので、この怖さということを今、想像することがとても大切です。経営者というのは、短期だけの目線でなく、色々な目線を持つことができるか?ということが本当に大切になります。

メンターなど客観的にルールや仕組みで改善する

ワンマン経営、ワンマン社長を卒業する、改善するためにも、強制力をある程度働かせることが効果的です。その意味で、ワンマン社長を改善したいと伝えて、メンターを外部に持つことなどはよいと思います。

ワンマン社長とのコミュニケーションの取り方

最後に、社員の目線で、社長がワンマン社長だった場合に、どのようにコミュニケーションを取るべきなのか?を説明します。

あまりにも酷すぎる場合には辞めるべき

そもそも論になってしまいますが、人を変えるということは基本的にできないと思ったほうがいいです。社長のワンマン具合があまりにも酷い=コンプライアンス違反などはもってのほかで、そこまででなくとも、酷い状況が改善などを一切される気配がないという場合で、あなた自身がその会社にいる理由がないのであれば辞めることがよいと思います。
時間を失ったり、大きなストレスを抱える可能性が高いわけです。社長のワンマンが強くても、会社にいたい理由があればもちろんいればよいですが。冷静に見極めるべきです。

成果を圧倒的に出すという方法

ワンマン社長といえ、圧倒的な成果を出している社員の話というのを完全に無視するようなことはなかなかないです。そのため、会社に残るのであって、その中で成果を出していこうとするのであれば、

「社長との関係はうまくやりつつ、少しずつ自らのアイデアなどでも成果を出していくことで社長に認めてもらう」ということが大切になります。

まずは、社長に感情的に好かれながら、地道に信頼を勝ち得ていくということです。
社長に言われたことを確実にこなし、常に基本は社長を肯定しつつ、成果というファクトを出していくことで、アイデアや意見を少し言えるようにしていくということです。

自分を成長させなくてよい、ただ会社にいれれば良いということであれば、社長に好かれることを考えればよいです。ただ、こんな目標は何の意味もありませんので、目線を下げないようにしてくださいね。

ホウレンソウなどを細かく、わかりやすくする

ワンマン社長は、細かく仕事に口をはさむことが多いので、先んじて徹底的なホウレンソウを駆使することで、社長から他の社員に比べてとても仕事ができる人という風な印象づけができ、信頼にも繋がっていきます。ワンマン社長はせっかちなことが多いですから、結論から言うことや、わかりやすく報告する、図にする、要点をまとめるなどできるとよいと思います。

急な方向転換であっても笑顔で元気良く対応

ワンマン社長は方向転換が日常茶飯事です。そのことに対して、ネガティブな雰囲気を出さずに笑顔で元気良く対応をしましょう。なぜこうするのかというと、社長のあなたへの印象が良くなっていき、信頼に繋がっていくからです。ネガティブな雰囲気を出してもワンマン社長に対してはマイナスしかありません。

自らの意見でなく、お客さんから言われているなどと第3者を出す

信頼がない状況では、ワンマン社長は自らの考えを何よりも大切にします。そのため、少し変化球として、お客さんにどうしてもと言われているなど、自分の意見として出しても無視されてしまうなどの場合には、何とか話を聞いてもらえるような理由をうまくつくる必要があります。

 


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