20代で未経験から起業して億を超える成功する会社をつくる方法

ポイント
  1. ①20代での起業をした時によかったこと
  2. ②0から1を作る難しさ
  3. ③モチベーションに繋がる責任感と経営戦略

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伊藤>雇われたことのない人間が、雇う方に回ると間違いが起こるんじゃないかと思っています。ただ皆さんの話を聞いて僕が間違っているのかなと思ったんですが、もう一度その辺を詳しくお願いできますか?

起業を考えている学生はベンチャーでインターンしろ

吉岡>仰る通りですね。実際に自分たちが採用で犯したミスがありまして。
ベンチャーって本当に辛いことが多いんですけれども、背伸びして会社概要を説明したり、メリットばかり伝えて人を誘ってしまったんです。

その結果、「請求書を出す仕組みもないのか」と入社した方に言われたことはありましたね。人事制度もない上に、マネジメントも経験がないので、それが故に失敗したことは実際ありました。
学生で起業したい方に私はインターンをおすすめします。1ヶ月でも2ヶ月でも経験を積めばある程度分かってくることもあると思うので。
自分はもう一回やり直すとしたら、就職はしないと思いますが、インターンを本気でやって学ばせてもらうっていうのはアリだと思います。

片岡>僕もインターンしました。僕は本当にどベンチャーだったんですけど、でも本当にそれが1番良かったですね。
そこの社長に、事業計画書とか、ビジネスモデルって何ですかとか壁打ちしながら教えてもらったりしました。

伊藤>僕の会社にも今、土日だけインターンで働かせてくださいっていう人が結構きてます。仕事終わったあととか、勉強させてくださいって方が多いですね。

石川>実は僕の1番の専門性ってECじゃないと思ってまして(笑)僕は大きい会社でやってきたので、ある種上司にやって欲しいこととか、やって欲しくないこととか分かるんですね。
うちの従業員がどうしたら働きやすいかっていう、僕自身が必要な立ち振る舞いを理解しているつもりでいるので、そこが一番の能力かもしれません。

伊藤>辛い時はどのようにモチベーションを維持されたのか、もう1点は先ほどビジネスを絞るという話があったと思うんですけど、それをするための方法があるのならば教えていただきたいです。

起業家のモチベ―ション維持の方法

吉岡>モチベーション維持は責任感かなと思っております。社員それぞれの人生があり、みんな家族がいらっしゃいます。もし会社が駄目になったらみんなの家族まで不幸にしてしまいますよね。そういうことです。取引先からの期待やプレッシャーも含め、責任感を持っていかなければいけないわけですよ。だから、モチベーションとか言ってる時点で甘いと思いますね。会社を経営するというのは責任があるので、やるしかないんですよ。

伊藤>ここにいるパネラーの人たちは、比較的モチベーションに対してぶれたりしないと思うんですね。やりたいからやってるので、モチベーションが低いのは二日酔いの時ぐらいですかね(笑)

片岡>辛いときは念じている言葉がありまして、憂鬱でなければしごとではない、という言葉ですね。憂鬱なことがない仕事は仕事じゃないんです。さっきもやりたくないことをやろうと言ったんですが、人がやりたくないことをやるからこそ、お金をもらえるわけですよ。だから憂鬱になると仕事をしている気がして、逆にハッピーになります。

芦川>伊藤さんのいう通りあんまりモチベーションの波はないんですけど、嫌なことがあったら会社にいかないようにします。別にいつも辛いことに向き合う必要はないのかなと。普通の人はそんなに心強くないですから。その時はあえて向き合わずに、時間がたったら、また向き合うということはやったりします。

石川>まあ働かないと食っていけないですよね(笑)なので、働かないという選択肢がないかなと思っているのが一番大きいですね(笑)
あとは自分で作ってしまった責任を全うするというところですね。人に声を掛けて集まってもらっておいて、自分で逃げるわけにはいかないので。そこだけです。

起業を志す起業志望者からの質問

IPOかバイアウトかどちらを目標にしていますか?

質問者>VCから出資を受けるということは、例えばIPOとかバイアウトとかを見据えた上でと思っていて、逆にそれがなければVCが投資することってないと思うんですね。そこの最終的な目標をIPOにするか、バイアウトにするかっていうのをどのように設定して、どのようにお金を引っ張ってきてるのかというのをお聞きしたいです。

芦川>当時は、出口戦略としてIPOとかバイアウトを見据えたプレゼンをVCにしていました。今の会社をやっている3、4年前もIPOしようと思っていました。ただ、今は正直わからないです。一応2020年までにはIPOしようと思っていますけど、その時にマーケットがどうなっているかってわからないし、自分たちの会社の本当の方向性って分からないですよね。当時、200人300人の会社にしようと思っていましたけど、今20人ぐらいしかいないんですよ。でも個人ベースでいくと本当に潤っていて、ある意味それもハッピーかなと最近気づき始めました。正直、やってみないと分からないです。

成長における壁をどのように乗り越えたか?

質問者>企業成長において幾つかの壁があったと思うんですが、実際にどのような壁に直面し、どのように乗り越えてきたのかというのをお伺いしたいです。

吉岡>どれくらいの売り上げを目指せるのかは、どのマーケットを狙うかによりますし、成長速度も違います。一定の売り上げに到達した後に伸び悩んだりするのが事業面での壁で、商品や営業戦略を見直し乗り越えて来ました。組織面では、20人ぐらい、100人ぐらいで壁を感じました。中間管理職をしっかり置いて運営しないと組織がバラバラになっていきますね。20人までは経営者のトップダウンだけで引っ張っていけると思うんですけど、100人になると優秀な部長やマネージャーがいないと難しいと思います。組織の2番手から10番手ぐらいまでをどううまく採用や育成するかが悩ましいですよね。

片岡>正直いい人を採用したら事業もうまく進みますね。最初は失敗していましたけど、今はきちんとそれができていますね。

石川>ECを伸ばすって本当に地味なことが多いんですね。コツコツしていて退屈な作業も多いんです。そこに対して優秀な人が常にコミットし続けてくれるようにしなければならいといったところが壁です。そこは成長戦略を描くとか、自分たちのミッションを伝え続けるとかしてますね。

伊藤>みなさん、ありがとうございました。ではこれで、終了します。

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