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「自分の実力を試したい」「サラリーマン生活に満足できない」など独立の理由は様々でしょう。
独立に必要なことは意外と単純で、最低限の知識さえあればすぐにでも実行できます。
ただし、独立して成功するかは別の話で、知識や心構えが備わっていなければ上手くいきません。そこで、今回は独立に際して覚えておきたい知識をまとめてみました。
何よりもまず「独立するぞ」という熱意が必要
「独立」とは文字通り、一人で立ち上がることです。会社勤めであれば、上司が責任を負ってくれたり、同僚が手助けしてくれたりするでしょう。
ですが、独立してしまえば、自分を助けられるのは自分だけです。絶対に成功するぞという心構えがなければ、途中で心が折れてしまうこともあるでしょう。
そのため、独立に一番必要なことは、何があっても諦めない熱意を燃やすことです。とは言え、熱意の維持は難しいものです。
失敗が続けばモチベーションが失われていきますし、無理をすれば身体を壊してしまいます。
せっかく独立して自由に行動できるのですから、「やらなければいけないこと」ではなく「自分がやりたいこと」を頑張りましょう。
自分からやりたいことを見つければ、熱意を維持することも不可能ではないでしょう。
また、いつもポジティブに考えることも、独立してやっていくには必要なことと言えます。面倒だと思うことも、視点を変えると面白く映るものです。
例えば、人付き合いで飲み会に参加すると、自慢話を聞かされてうんざり、なんてことが日常茶飯事です。
ですが、そこで視点を変えて、他人の成功談を聞ける場所だと思えば、持ち帰った話を分析して事業に役立てられるでしょう。
肝心なのはポジティブな気持ちで挑むことです。挫けそうな時ほど楽しい気持ちを奮い立たせましょう。
独立するなら覚えておきたい知識
独立しても困らないように、覚えておきたい知識が3つあります。それは経理、法律、契約の3つ。
知らずにいると、自分の預かり知らぬところで法律違反していた、なんてことに成りかねません。
後で痛い目に遭わないように、最低限の知識は身につけておきましょう。
1、経理知識の必要性
経理とは、経営状況を判断するために、企業活動による金銭の動きを記録することです。
この知識がないと税金の算出に困りますし、損益の把握ができないので事業が上手くいっているのか判断できなくなります。
また、金融会社へ融資を求める場合、経理に基づく判断をなされるので、やはり金銭管理の知識が必要です。
電気代や交通費など見落としがちな経費もありますから、確認不足にならないよう経理知識を学びましょう。
2、法律知識の必要性
最悪、法律家に相談すれば良いので、法律を隅々まで把握する必要はありません。
ただし、知らず知らずに法を破ってしまい、企業が立ちいかなくなる事態は避けねばなりません。最低限、ネットで調べて出てくる法律知識は身につけておきましょう。
会社法、労働法、知的財産権あたりは抑えておくのが無難です。まず、会社法は会社の種類、役職配置の義務、企業の金銭やり取りを定めています。
会社が小さいうちは関係ありませんが、将来的に必要となる法律です。次に、労働法は人を雇う際に必要となります。
労働基準法をはじめ、労働組合法、労働関係調整法の3つを意識しておきましょう。そして、知的財産権は特に違反しやすい法律ですから、いっそう注意が必要です。
自分が違反しないことはもちろん、自分の商品を他者に奪われないためにも身につけましょう。
3、契約知識の必要性
契約とは、法的な力がある約束のことです。契約を破った場合、裁判所を通せば強制することができます。
法律知識と重複する部分はありますが、要するに顧客との距離感だと捉えるといいでしょう。
契約を強要しないこと、契約成立を証明する方法など顧客とのトラブルを事前に防ぐための知識を身につけることが大切です。
独立するなら覚えておきたい銀行口座の有用性
独立して成功するためには、銀行口座を上手く使えるかも重要です。企業専用の銀行口座を作るメリットは2つあります。
金銭管理がラクになること、そして社会的信頼性を得られることです。
企業の口座を用意すると、振込や支払いの履歴を追いやすくなるので、確定申告の手間が大幅に省けます。
むしろプライベート口座と企業口座を混ぜてしまうと、経費も生活費も一緒くたになってしまい、計算が困難になってしまいます。
いちいち計算して時間を浪費するのは勿体ないので、事業専用の口座を作りましょう。
また、個人事業で銀行口座を設立する場合、屋号を付けることができます。屋号とは個人事業をする際につける名前のこと、法人で言うところの会社名に当たります。
屋号は銀行審査を通らなければ得られないので、これがあるだけで一定の社会的信頼性を得られます。
さらに、個人としてだけでなく企業の立場としても銀行へ相談できるので、金銭管理はもちろん融資の面でも有利に立ち回れるようになります。
必要なものを揃えたらあとは自己管理だけ
独立する上で欲しい能力を1つ挙げるならば「自己管理できること」でしょう。健康、時間、感情、モチベーションなどなど、管理すべきものはいくらでも見つかります。
新しいことを始めると、ただがむしゃらに突き進みたくなることもあるでしょう。ですが、それを良しとすると、知らず知らず疲労が溜まってしまいます。
眠い頭では良いアイデアは出せませんし、疲労感が抜けないとモチベーションは上がりません。
いつも自分の実力を最大限発揮できるように、自己管理をしっかり心がけましょう。
健全な心身は健全な生活から生まれます。どれだけ忙しくとも、食事の時間になったらゆっくりと食べ、夜は決まった時間に眠るように心がけましょう。
生活リズムを守ってさえいれば、どれだけ忙しくても健康を損ねる可能性は少なくなります。
それに加え、プライベートと仕事のメリハリがつけられるようになるので、脳をリフレッシュしやすくなるでしょう。
また、自己管理は自分を客観的に見ることから始まります。したがって、自分の状態を判断する時間を作りましょう。
例えば、日記を付けるのは効果的です。今日一日を振り返り、反省点を思い返せば、自分がすべき課題を見つけられます。
そして、現在の自分の立ち位置が分かれば、将来自分がどうなっていくかを想像できるようになります。
今より活躍している自分を思い浮かべ、よりモチベーションを高めていきましょう。
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