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独立を成功させるためには、勉強がかかせません。しかし、勉強すべきことややりたいことが多すぎて、何から始めたら良いのか迷っている人も少なくないでしょう。
独立前の貴重な時間を有効に活用するためには、優先順位を見極め、本当に大切な勉強に集中することが大切です。
ここでは、経営やマーケティングなど、独立前に勉強すべきことを紹介します。
経営者の考え方やスキルを学ぼう
独立するということは、経営者になるということ。自分の考え方を、従業員としての考え方から経営者としての考え方にかえなければなりません。
たとえどんなに優れた能力や資格、魅力的なアイディアを持っていたとしても、経営者として成功できるかは別問題です。
経営者として、マネジメント力や市場で勝ち抜いていくスキルを身につけるには、経営について学ぶ必要があります。
経営戦略から経理、法律や税金に関することまで、一通り学んでおくと良いでしょう。
また、起業するにはどのような手続きが要るのかという知識も必要ですが、大切なのは起業後に利益を生みだすシステムを作り出し、上手に運営していくことが欠かせません。
たとえ経営の知識を持たないまま成功できたとしても、それを維持したり事業をさらに拡大したりするためには、いずれ経営に関する正確な知識が必要になるはずです。
自社の商品やサービスを客観的に見る力や、収益源や売上増などの数値の変化から、失敗や成功の要因を読み解き、チャンスにつなげる力を養いましょう。
起業を考えている人の大半は素人です。学びたいことはたくさんあるかもしれませんが、優先順位を見極め、本当に役立つ情報をとり入れましょう。
実際に起業し、成功している人の例から学ぶのも良い方法です。自分の専門分野以外の経営者からも、経営者として真似できる考え方が学べるでしょう。
有利な資金調達法を知ろう
独立するには、資金が必要です。設備や備品を揃えたり仕入れをしたり、事業が軌道に乗るまでの事業費や生活費をまかなう必要があります。
また、思わぬトラブルや事業拡大のチャンスに、余分の出費があるかもしれません。
したがって、独立を考えているなら、資金調達についても前もって考えておきましょう。例えば、個人での借り入れは簡単ですが、金利が高いのがデメリットです。
銀行からの融資も知名度が高いですが、設立直後の会社で信用実績がまだない場合は受けられないことがあります。
そして、制度融資は、金融機関からの借り入れができるように、信用保証協会が信用保証をつけてくれる制度です。
融資までに時間がかかりますが、創業前でも申し込みが可能で、行政からの援助を受けられる場合もあります。
例えば、日本政策金融公庫の公庫融資も、創業前の申し込みが可能です。創業促進補助金や再就職手当などを活用するのも良い方法でしょう。
ただし、申し込み期間や対象事業、条件を前もってよく調べておくことが大切です。
その他にも、クラウドファンディングは、インターネットサイトを通じてアイディアやプランを提案し、共感した人たちから資金提供を受けるシステムです。
寄付型や融資型、購入型や支援者が配当を受け取れる投資型があります。
さまざまな資金調達法の中から、いくつかの方法を組み合わせたり、起業の段階に合わせて利用するものを変えたりするのも良い方法です。
自分にとって最も有利に資金調達ができる方法を学んでおきましょう。
マーケティングのノウハウを身に着けよう
どんなに優れたサービスや物を提供できても、お客さんがいなければ事業として成り立ちません。
お客さんの視点で考え、お客さんのニーズに合った商品を提供する、利益が出るシステムや戦略をつくることが大切です。
どのような市場で何をどのように、誰に提供するか、そのノウハウを学んでおきましょう。
例えば、Webマーケティングとは、Webを中心に行うマーケティングです。ネットショップを運営したりホームページを作成して集客したりするなら、特に必要な知識といえます。
また、コンテンツマーケティングやSEO対策、リスティング広告やアフィリエイト広告などの仕組みを学んでおくのも良いでしょう。
他にも、ダイレクト・レスポンス・マーケティングとは、情報を発信し、問い合わせや注文などの返答アクションを起こした消費者のみをターゲットとし、商品を販売します。
どのようにアプローチをすれば消費者が行動を起こしたくなるかを分析する力が必要です。
さまざまなマーケティング手法があり、役割が異なります。独立を成功させるには、自分の提供したい商品やサービスに合ったマーケティング手法について学び、実践することが重要です。
会社に所属しているうちに、営業力やお客さんの視点で物事を考える能力を磨いておきましょう。
独立に役立つスキル
独立といっても、プログラマーとして独立する人と美容師として独立する人では、必要な資格や知識は異なります。
独立して個人でやっていくか、従業員を抱える企業を目指すかによってもかわるでしょう。それぞれの分野に必要なことを、自分で調べて学ばなければなりません。
専門的な仕事なら、独立に必要な資格や認可を取る必要があるでしょう。
それに加え、ステップアップするための資格をとったり、最新の話題や技術に対応できるようにしておいたりするのも良い方法です。
また、自分だけの強みや特徴があると、同業者との差別化を図りやすくなります。
さらに、魅力的な広告文章をつくるのに役立つコピーライティングや、プレゼンテーションに役立つロジカル・シンキングなどを学ぶのも良いかもしれません。
人前で上手に話せるようになりたい、営業力を高めたいなど、自分に足りない分野を改善できるようなことを学ぶと役立ちます。
独立を成功させるための勉強方法
独立するための勉強方法もたくさんありますが、最もスタンダードなのは読書です。本を読むことで、情報をまとめ、理解し、適用する力も養えます。
ただ流行っている本を読むのではなく、今必要なこと、役立ちそうなことを学びましょう。勉強したら、知識を得るだけで満足するのではなく、実践することも大切です。
行動することで、そうするべき理由がよりわかるようになったり、さらにするべきことが見えたりする場合もあります。
また、実際に独立した人の話を聞いたり、独立を支援している会社に相談したりするのも良いでしょう。
客観的な意見や専門的なアドバイスで、自分では気が付かなかった点に気付ける場合もあります。
失敗例から、起きそうなトラブルを想定したり、成功例から、自分にも真似できる点が見つかったりするかもしれません。
経営者としての考え方を理解しやすくなるでしょう。その他に、独立前の準備として、セミナーに参加する人もいます。
独立や経営に関するノウハウが学べるだけでなく、人脈作りにも役立つかもしれません。
自分にプラスとなる人脈を作るには、自分が出会いたい人がいそうな場所や、有料の少しレベルの高い場所に行くと良いでしょう。
そして、セミナーを選ぶ前に、自分の目的を明確にしておくことも大切です。そして、セミナーの講師や口コミも調べましょう。
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