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ある程度都会など離れた場所で仕事のノウハウを身につけた後は、生まれ育った地元に戻って起業をしたいと考えている人も少なくありません。ただUターン起業を成功させるためにはいくつかのポイントを押さえておく必要があるため、今回はUターン起業を成功させるうえで必要なポイントについていくつか解説していきたいと思います。
Uターンならではの強みやわかることを活かしていく
Uターン起業の最大の強みとして言われているのが、生まれ育った地元であることと実家があることです。
自分たちが生まれ育ってきた場所だからこそ、その地域にはどのような事業が必要とされているのか、地元の人たちがどのような企業を求めているのかニーズがわかりやすくなっています。起業をする上で地域の情報をリサーチする時にも、地元出身である人の方が地域の人たちも話しやすく情報を引き出しやすいという点もポイントです。
さらに一度地元を離れているからこそ、地元の人たちも気づいていないような本来必要とされているニーズや必要となる事業も見つけやすくなっています。 このように生まれ育った人だからこそわかる情報に加えて、都市で得た最先端の情報や知識を掛け合わせることによってUターン起業は成功する確率を大きく高めることができると考えられているのです。
そしてもう一つの強みである実家の存在は、起業をする上での日常生活の負担軽減につながるポイントとなっています。 生まれ育った場所以外で起業しようとすると事業のことばかりではなく、家事もこなしていかなければいけません。
家族がいる場合は家族と協力することで負担を軽減させることができるものの、起業した事業も協力してもらわなければいけないので家族への負担が増してしまう恐れがあります。単身世帯になると事業も家事も負担しなければならず、さらに賃貸マンションなどを利用すると家賃など金銭面での負担も意外と大きな負担となりやすいのです。
地元で実家を利用すれば家賃の負担をする必要はなくなりますし、家事も実家にいる家族に協力してもらうことで自分自身や家族への負担を軽減させることができます。
このようにUターン起業をする場合は、生まれ育った場所だからこそ活用できるものをしっかり活用することが起業成功につながる鍵となっています。特に地元で生活していた頃からつながりのある人たちの存在は助けとなる部分が大きいので、協力してもらえるように働きかけておくことが大切です。
助成金や補助金などの制度を利用する
起業する上で問題となってくるのが、資金調達の方法です。事前にある程度起業するための資金を溜めているという人も少なくありませんが、それでも事業を運営するための資金が多いことに越したことはありません。そこで活用するべきものとして挙げられているのが、地方自治体からもらえる助成金や補助金の存在です。
実はUターンをはじめとした田舎や地元で起業する人向けに、地方自治体は補助金や助成金を支給する制度を設けています。制度を利用するためには一定の条件を満たしておく必要がありますが、早めに申請をしておくことで条件を満たした時点で支給されるものも多いです。地域や条件によっては、200万円もの助成金や補助金を受け取ることができるところもあります。
このような企業のための助成金や補助金は地方で起業する人たちの特権とされているため、絶対に使うべきだと言われています。 ただここで注意しておかなければいけないのが、どのような業種や事業であっても助成金や補助金が支給されるわけではないという点です。
これらの助成金や補助金はあくまでも地域活性化や経済活性化に寄与できるものに対して支給されるものであることから、風俗関係やギャンブル関係のものは対象外とされていることが多い傾向があります。また病院や法律事務所など地域に貢献できそうな事業であっても、申請の対象外となっていることもあるので注意が必要です。
ほかにも一定の期間を過ぎると支給が打ち切られる場合があるなど、地方自治体によってどのような支給方法や期間を設けているのかが異なっています。
これらの点から地方自治体の助成金や補助金は、うまく活用することで資金繰りを円滑にすることができる反面、条件によっては活用できない場合もあります。そのため事前に起業する地元の助成金や補助金の制度と条件を確認しておき、自分たちがどの程度利用できるのか調べておくことが必要です。
起業に対する勝算を持っておく
そしてUターン起業を検討する上で重要なのが、勝算を持って起業をすることです。
Uターン起業をしたい人の中にはUターンしたい理由の方ばかりを優先してしまい、実際に地元に戻ってから起業する内容を検討する人もいます。ただ事前に地元でどのような事業が必要とされているのかマーケティングをしておかないと、どのような知識や技術、経験が必要となるのか・自分が持っているノウハウで起業をすることができるのか勝算が不確定になります。
その結果行き当たりばったりで企業をしてしまい失敗する人も少なくないため、まずUターンする前に起業に必要なマーケティングを行っておくことが大切です。その上で必要な知識や技術、経験を身につけてUターンしておけば、安定して起業しやすくなります。
ほかにも起業をする時や企業をした後の不測の事態に備えておくことは、重要なポイントです。 どんなにマーケティングをして準備をしっかり行って起業をしても、思わぬトラブルや問題が起きてしまう可能性は避けられません。
自分が想定していない事態が起きてしまうとパニックになってしまう人も多いですし、事業の経営に支障をきたして失敗してしまう人もいます。そのような事態を避けるためにも、事業計画を立てる上で不測の事態が起きることを理解しておく必要があるのです。
ただ不測の事態が起きるかもしれないと理解しておくだけではなく、どのような事態が起きるのか想定しておくこと・不測の事態が起きた時のビジョンを持つことが大切だとされています。そうして不測の事態を予測して対処方法などを考えておく・対処するための準備をしておくことで、万が一の事態が起きても冷静に対処することができるようになるのです。
このようにUターン起業は実際にUターンしてから起業のことを考えるのではなく、Uターンする前に起業の準備をしておくことが成功するためのポイントとなっています。
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