親方から卒業!大工が独立するために知っておきたいこと

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最初は親方のもとで大工仕事をしていても、必ずしも自分のやりたいことができるとは限りません。自由にストレスなくやりたい仕事をするためには、親方のもとで働くよりも大工として独立をした方がよいでしょう。ただ、独立をするといっても簡単ではありません。

そこで、独立をするときの問題点や注意点などを知っておく必要があります。

独立することによって得られる3つの恩恵

大工として独立をする場合、得られる恩恵は3つほどあります。

まず一つは、人から命令されることがなくなることです。雇われているうちは、大工仕事といえども命令された仕事は必ずこなさなければいけません。ですが、独立をすることになれば人から命令されることはまずありません。自分の考えで自分の好きな仕事をとってくるのも自由になります。これにより、ストレスを避けることができて、毎日の仕事が今まで以上に楽しくなるでしょう。

次に、いつ休みにするかあるいは何時から仕事を始めるかなどの働く日時も自分で決めることが可能です。都合のよい時間に仕事をして、帰宅する時間も自分で決めれば満足度の高い仕事ぶりになるはずです。

例えば、子供が小さい場合は子供と遊ぶ時間も大事になるでしょう。結婚しており、結婚記念日が迫ったならば、その日は早めに帰ることで良い夫婦関係を築くこともできます。このように、何か予定があった場合には自分の都合の良いように働くことができるのも独立した場合の恩恵と言えます。

最後に、お金の恩恵があります。親方に雇われているときには、自分の働いた分をすべて給料としてもらうことはできません。

一般的には、自分が提供した仕事上の価値の2割から3割程度しか給料としてもらえないのが普通になります。ですが、独立をすることにより自分が働いた価値の100パーセントを自分で手にすることができるようになる点は大きな魅力といえるでしょう。もちろんその中から、経費や材料費なども出さなければいけませんが、自分の能力がそのまま金銭になることで得られる喜びは大きいです。

2つの独立のスタイルを理解する

独立した場合には、2種類のスタイルが考えられます。

一つは、一人親方です。一人親方で仕事を行う場合は、個人事業主と同じになりますので法人格を有するわけではありません。そのため、法人にする必要はない半面、屋号などはしっかりと決めなければいけません。

一人親方として行う場合の問題点ですが、自分以外に従業員がいないためできる仕事の範囲が限られます。例えば、建物を一人ですべて請け負うわけにはいきません。組織として請け負ならば可能ですが、一人親方ならばたいていの場合住宅の建築の一部分だけを行うことになります。例えば、石こうボードを壁に貼り付けるだけの仕事や、壁紙を貼るだけの仕事などがこれにあたります。

それ以外にも、キッチンの搬入や水回りの設置などもあるでしょう。外構の仕事として、コンクリート塀を積み上げることも一人でできる仕事です。

もう一つの独立のスタイルは、工務店を開業することです。工務店を開業する場合の注意点は、資本金が必要になることでしょう。資本金として、法人格を取得するための費用、そしてテナントの確保さらには人を雇うなら人件費のことも考えなければいけません。これらは、事前にどれぐらいのお金がかかるかを考えて計画を立てながら行う必要があります。

独立準備としての資金を考える

一人親方になる場合でも、工務店を開く場合でも独立をする以上は自分で資金を用意しなければなりません。この場合、具体的にどれぐらいの資金がかかるかをあらかじめ計算しておきましょう。

まず必要になるのは、一人親方の場合でも工務店でも事務所が必要になります。最初は小さなテナントを借りるだけでもよいですが、テナントを借りるお金を節約したい場合には、自宅を事務所にする方法もあります。自宅を事務所にすれば、毎月の賃料などの負担はありません。ただ、何人か従業員を雇うようならば、小さいところで構わないのでテナントを借りた方が便利です。

また、道具を置く場所を確保するためにテナントを借りるのも一つの方法と言えます。道具も、電動のこぎりやエアコンプレッサーなどをそろえると100万円ぐらいはかかります。小さなテナントを借りる場合の費用ですが、初期費用だけで50万円ぐらいかかることも少なくありません。

従業員を雇う場合には、毎月の給料の支払いは確実にしなければいけません。ですが、経営を始めたばかりの頃は従業員の給料を払うことも大変です。そうだとすれば、最初は一人で仕事を行い、仕事の量が増えてきてから人を雇うようにした方がよいです。工務店にしたからといって、絶対に従業員を雇わなければならないわけではありません。

それ以外にも、現場まで行くのに自動車の確保も必要になります。軽自動車の中古車でも50万円から100万円は必要です。

これらを計算すると、初期費用だけで200万円から500万円ぐらいの準備が必要です。お金を借りる場合、銀行にお願いをする人が多いですが、銀行は今までに取引きをした経験がなかったり、信頼がない場合にはまずお金を貸してくれません。銀行でお金を借りるのが難しければ、市町村で行っている公庫などを利用して借りる方法があります。

公庫で借りる場合、担保は必要ありませんが事業計画書の提出と面接がありますので事前に質問内容に答えられるように予習をしておく必要があります。

独立前に自分の腕が通用するか試しておく

独立することにより、自分の好きな仕事だけを引き受けることもできますが、今までのように毎日仕事が入ってくるとは限りません。自分で営業して仕事を取りに行かなければならないからです。この時、取引先と信頼関係がない状態からどのように信頼を作っていくかが重要です。

まずは、どのような仕事でもいいので仕事を請け負ってみることでしょう。ただ、この時独立してから初めて仕事を請け負のではなく、週末起業として会社が休みの日を利用して仕事を請け負うのがよいでしょう。そこで実際に営業で腕試しをして、どれだけ仕事が取れるかを確認することが必要です。

最初のうちは、うまく仕事が取れませんが、だからといったあきらめる必要はありません。営業に関しては、経験がモノをいいますので営業の勉強をしながら少しずつ見込み客とのコミュニケーションをとれるようにしておくべきです。最初は結果を出すまで時間がかかりますが、一度形ができあがれば次々にお客さんをとることができます。

週末起業としてお客さんをとる練習をして実際に仕事を完成してみましょう。これを何度か行って自信をつければ、独立しても問題ありません。

独立するのに必要な手続きとは

独立をするときには、手続きが必要になりますが一人親方の場合は毎年必ず確定申告をすることが大事です。そして、社会保険と共済の加入が必要です。それ以外にも、怪我などをした時のことを考えて労災保険の特別加入も検討しておきましょう。さらに余裕があれば、民間保険の加入もおすすめです。

これに対して、工務店として独立する場合には基本的には一人親方の場合と同じになりますが、それ以外にも工務店の開業届けや都道府県に提出する事業開始等申告書も必要です。

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