エステサロン開業のための資金について

カテゴリ:医療・美容業界別 |  更新日:2016.06.12

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開業資金

エステサロンは、自宅開業する場合、マンションなどを借りて開業する場合、店舗を構える場合といくつか選択筋がありますが、自宅の1部屋をサロン用スペースにする場合にかかる費用はかなり少なく抑えることもできます。どのような技術をサロンのメニューにして開業するかによりますが、最低限必要なものはベッドや椅子などの備品、使用する化粧品類やタオル、消耗品類などで、それらを購入する金額として開業資金を30万円程度に抑えることも可能です。実際には他にパソコンやプリンタ、インターネット接続環境なども必要ですが、元々持っているものをそのまま事業用としても利用できるため、新たに購入する必要はないかと思います。どの形態で開業するとしても、当初は資金面での余裕は融資などを受けたとしてもあまりないでしょうから、必要性が低く予算を削っても問題のない部分は徹底的に節約するように考えて行動するようにしましょう。

また、施術に必要な道具や器具類が高価なメニューで開業する場合はもう少し多めに開業資金が必要になってきます。例えば、痩身ニーズの高まりから個人サロンでも痩身メニューを取り入れるケースが増加しています。この場合、痩身機器は40万円程度になります。更に、脱毛を行う個人サロンも増えていますが、脱毛機器は、250万円程度と必要資金が高くなってきます。どのサロンも差別化を図ろうと、いろいろ考えますが、その分だけ開業資金が高くなってくるため、しっかり検討する必要があるでしょう。差別化を図ることは大切なことですが、準備資金から考えて分不相応な規模で行ってしまうと毎月の運転資金(毎月必ず必要となる費用のこと)の支払いがサロンの経営を圧迫することになりますので、いきなりすべてのメニューを行うのではなく、あなたの施術技能から最もお客様にアピールできて周囲に存在する既存のサロンとの差別化が可能なものをメニューの中心として取り入れるようにするといいのではないでしょうか。

また、内装、インテリアにどの程度凝るかどうかによってきます。更に、広告宣伝費も場合によっては必要となってきます。個人サロンは口コミで集客できるようになることが大切ですので、できることならば、広告宣伝費に、大切な資金を使う必要がないのが理想です。そのためにも、開業時は友人や知人をお誘いし、最高に満足していただくことで、お友達を紹介してもらえるように最大限の努力をすることが重要です。実際に個人サロンの中には広告費をかけず、口コミだけで繁盛店に成長したケースもたくさんあります。もちろん運転資金に多少でも余裕のある方は、ホームページを作成したり、地域の情報誌や新聞の折り込みチラシで集客するのも良いでしょう。個人的にはサロンのホームページを開設することは営業ツールとして必須事項だと考えていますが、ホームページに最初からお金をかけることは厳しいという状況なのであれば、無料のブログサービスを利用するのがいいでしょう。ただ注意点として普通に記事を書いているだけでは他にたくさんあるブログとは差別化されることは厳しいですから、興味を持って読者になっていただくためにも最低限のブログカスタマイズは行うことをお勧めします。ブログのカスタマイズは有料で行うサービスも存在していますが、ご自分で行うことは十分に可能ですからチャレンジしてみてください。

ただ、友人、知人が少ない方には費用はかかっても広告媒体を利用することが近道です。また、ポスティングチラシも継続することで成果が期待できるコストのかからない集客法の一つです。 チラシも、『ラクスル』などの印刷会社を利用すれば、1万円程度あれば何千枚と印刷して貰えるので、ポスティングを自分でするのであれば、費用としてはかなり抑えられると思います。このように自宅サロンの開業にかかる開業資金としては必要最低限であれば数十万円程度に抑えることも可能ですが、開業資金だけではなく、運転資金も考える必要があります。

 

運転資金

自宅サロンを開業してすぐにお客様が大勢来店し、1か月目から順調に利益が出るとは限りません。開業後、赤字期間がしばらく続く可能性と、その場合の運転資金も想定する必要があります。少なくとも3か月~半年分程度の運転資金は開業時に準備しておく方が良いでしょう。毎月の固定費として大きいものはサロンの家賃と人件費です。自分1人で自宅サロンで開業する場合は、このサロンの家賃と人件費がかからないため、毎月の経費が少なくなり、損益分岐点も低くなってくれるのが大きなメリットです。損益分岐点というのは、収益と経費が同じで黒字にもならないが赤字にもならない点のことを言います。この損益分岐点を超えるとサロンは黒字化しますから、どれだけ経費をかけて、どれだけ収益が上がったかは把握しておかないと、次の戦略を練るときに見当違いなことを行う可能性がありますので注意してください。

※賃貸住宅・マンションの場合、サロンの家賃は自宅サロンの場合でも面積比で経費扱いすることになります。自宅サロンの場合でも家賃は経理上は毎月の固定費にはなりますので利益を上げられなければ帳簿上、家賃負担分は赤字になりますが、元々生活費の一部だったものですので、開業後の固定費という感覚にはなりにくい方も多いようです。

※個人事業主の場合は残った利益=所得という形で、少しでも利益が残って所得がプラスであれば黒字という感覚で、自分自身の労働時間に応じた人件費という感覚になりにくい方もいらっしゃいます。ただ、事業を拡大されて将来的に法人化を目指したいという方は、他の経費だけではなく、経営者としての自分の人件費を支払った上で法人に残る利益=法人の黒字という形になりますので、個人事業でも「自分に人件費を支払った上でも黒字になっているか」という意識を持たれることをお勧めします。

結局は、いろいろなことで資金が掛かるため、副業でリスクがない場合で40万円程度~、専業としていずれは法人化するつもりであれば、1,000万円を超えるだろうというのが実情だと思われます。

開業の届出 ~とくに青色申告書~

自宅サロンでエステサロンやネイルサロン、リラクゼーションサロンなどを開業される方が増えてきています。資格が必要なのであれば、もちろん資格の取得をしなければいけませんし、なんといっても事業ですので、事業を開始する際は税務署に個人事業主の開業届出書など法律を守って開業する必要があります。

自宅サロン経営者の方の中には「利益が出るようになってから開業届を出せばよい」と考えられている方もいらっしゃるようです。自宅サロンを趣味の延長的にではなく、副業であっても仕事として取り組んで収入を得ていこうという方は開業を決め、営業を始める際にはすぐ税務署に「個人事業主の開業届出書」と共に「青色申告承認申請書」を提出して青色申告を行われることをお勧めします。

理由は、きちんと法律を守るということと、もう一つは、国の方針に沿って、善良に事業や報告を進めて行く人に対しては、ご褒美的なメリットがあるからです。具体的には、事業の時に付ける帳簿をきちんと書くことで、最大65万円までの控除が受けられたり、赤字を3年間繰り越すことができるといったことです。他にも、節税というかたちでご褒美が付けられていますので、開業時には、知っておいた方が良い知識です。私は簿記の資格を持ってないので会計帳簿を書くことは厳しいと思われるかもしれませんが、地域には必ず事業者の青色申告のサポートを行ってくれる機関がありますので、そのような機関を利用して青色申告を行っていくといいと思われます。

もう1つの理由は法律的なことなどではなく精神面の問題になるかもしれませんが、開業届を提出しないで自宅サロンは趣味の延長と思って行うよりも、開業届を提出して、あなた自身が事業を経営しているのだと意識を持つことの方が、サロンの成功のためには適していると言えるのではないでしょうか。事業として経営している意識を持つようになれば、自然とお客様にどのようなサービスを提供すれば喜んでいただけるかを考えるようになりますよね。趣味の延長だと自己満足になりがちですが、事業となると自己満足ではお客様は来ていただけないので目線が全く変化することになってきます。

 

サロンの経営に関して

美容室・エステ・ネイル・ブライダル・リラクゼーションなどサロンは、既に近隣に競合店が多くあり、中々オリジナリティーを伝えにくく、フェイシャル・ネイル・脱毛・まつ毛エクステなど既にお客様に認知されているメニューだけでは、

1)サロンの新規顧客を集客するのが中々難しい

2)集客に広告費がかかる割にリピーター・固定客に結びつく割合が低い

3)同じメニューでは価格勝負になってしまい、集客しても利益が薄い

といったことになってしまいます。また、サロンを独立開業しようとすると既に近隣で何年も営業していて、しかも、リピーターを確保できている競合サロンがある以上、クーポンなどで価格勝負に出ても、はじめの一回は来店してもらえても中々固定客になりづらいという状況に陥るのが現状です。低資本で開業できる方法としての個人サロン・自宅サロンです。また、自宅という制約があるため、内容としては、省スペースで施術が行えるエステサロン・リラクゼーションサロンを開業される方が多いと思います。

しかし、自宅であって、家賃が発生しないにも関わらず1年以内に閉店されるエステサロンは6割、3年以上営業を続けられるエステサロンは1割程度だと言われています。集客でき、リピーターを確保して安定経営できるようになるためには、サロンのコンセプトがお客様に伝わってサービスに満足してもらい、ファンになっていただければもちろんそれに越したことはありません。ところが、現実には価格競争になってしまっている場合も多いです。

何故90%のサロンが3年以内に閉店するのか

それは、サロン側は差別化しようとしていても、お客様にはそれが中々伝わらず、残念ながらお客様側からは、「同じメニューであっちが安い、こっちが安い」としか認識されないままという場合が多いからです。

近隣競合サロンと同じようなメニューだけで勝負している限り、既にお客様の信用を勝ち得て3年以上営業しているサロンから、自宅サロンにお客様が流れてくるのは難しいでしょう。 近隣競合サロンと同じようなメニューだけで勝負して 近隣競合サロンに勝ち、3年以上安定経営出来る様になろうとするのであれば、価格勝負をせずに更に充実したサービスを提供するという選択です。

自宅サロン経営の具体的方向

繰り返しになりますが、開業したばかりの方・これから開業する方は、既に安定経営しているサロンの経営方法や集客方法を真似するのではなく、安定経営している近隣競合サロンと大きく差別化することを考える必要があります。

具体的には、近隣競合店と同じメニュー・サービスで競争するのではなく、近隣競合店が行っていないメニュー・サービスを取り入れることです。もちろん、基本的なメニュー・サービスは同じような内容を取り入れたうえでの話です。お客様は、近隣競合店にあるようなメニュー・サービスは当然にあると思っているため、もし、それがないということになれば、期待を裏切ってしまうことになり、大きな逆効果になってしまうからです。

それを踏まえたうえで、似たようなメニューの中で価格や細かい違いで差別化しようとしても多くの場合、お客様には中々伝わらないで弱い差別化にしかなりません。そうではなく、近隣で他のサロンが行っていない、他では受けられないメニュー・サービスという強い差別化を行うのです。そういうメニューを取り入れると広告を出す際にも集客の目玉となり、他店ではやっていないため、お客様の方からインターネットなどで探して来店されることもあります。それに、リピーターにもなりやすくなります。また、地域内でオンリーワンであれば価格勝負にならないため、適正な利益を取って営業することができます。価格勝負で集客するのと違って、経営面でのプラスが非常に大きくなります。メニューやサービスを考えるときには、一度述べていますが、オーナーであるあなたの自己満足ではなく、お客様の目線で考えることが絶対に必要になってきます。自宅でサロンを開業する前はあなたも他のお店のお客様だったのですから、その立場になって考えてみて、あったら嬉しいなあと思ったサービスを挙げてみて自宅で行えるものを選別していくことが大切になってくるでしょう。


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