副業でブログを始める人が知っておくべきメリット・デメリット
- ブログで稼ぐ仕組み
- 副業としてのブログのメリット・デメリット
- ブログの始め方
これから副業でブログを始めようとしている人の中には、本当に自分でも稼げるのか気になっている人も多いはずです。結論から言えば、たとえ資格やスキルがなくても、誰でも稼ぐことはできます。しかし、ブログには他の副業とは大きく違う点があります。それは「時間がかかる」ということです。
他の副業であれば、はじめてから1ヶ月以内に収入を得ることも可能ですが、ブログの場合、最低でも半年から1年はかかります。それ以外にも特徴があり、メリットやデメリットを自分なりに知っておいたほうがいいでしょう。ここではその仕組みや特徴について解説していきます。トライする際の参考になれば幸いです。
初心者の人はブログで報酬を得るといってもピンとこないかもしれません。ブログで稼ぐとは、一体どういうことなのでしょうか。
自分が書いたブログが誰かに閲覧されたからといって、収益が入ることはありません。ブログに広告を載せることで、広告の閲覧数や購買につながった件数に応じて報酬を得ることができます。この成果報酬型の広告を「アフィリエイト」と呼びます。実際に収益を得るのはブログではなく、このアフィリエイトという仕組みなります。
難しくてイメージしづらいかもしれませんが、ネットで何かを検索した時に、サイト内で商品広告を目にしたことがあるはずです。それがアフィリエイトです。YouTubeに出てくる広告も同様の仕組みになっています。アフィリエイトには主に以下の2つの方法があります。どちらかに特化することも、併用することもできます。
広告がクリックされた回数で報酬が決まります。たとえば報酬単価が0.1円で、広告が1,000回クリックされた場合、0.1×1,000で100円の報酬となります。このタイプの広告をアドセンスと呼びます。正式にはグーグルアドセンスで、グーグルが運営しています。報酬単価が低いことが難点ですが、クリックさえされれば報酬につながります。ブログの閲覧数が少ないうちは、子どものお小遣いにもなりませんが、閲覧数が増えるにつれてバカにならない金額を稼ぐこともできます。
サイト閲覧者に広告商品を購入してもらうことにより報酬をもらう方法です。広告から商品購買につながった件数に応じて、報酬が入ります。たとえば、1件の報酬が1,000円の広告で10件の購入につながった場合、1,000円×10で1万円の収益になります。ただし、こちらはたとえ何万回クリックされても商品が購入されなければ報酬はゼロです。毎月安定して商品を販売していくためには、うまくブログの内容と関連させて、閲覧者の購買意欲を捉える必要があります。
参入障壁が低く、誰でも始められることがブログの最大のメリットです。ネット環境とパソコンさえあればすぐにはじめることができます。スマホでもブログの運営は可能ですが、細かいレイアウト変更や、広告の設置などは難しいかもしれません。はてなブログや、アメーバブログ、ライブドアブログなどの企業が運営するブログサービスであれば完全無料ではじめられます。
本格的にワードプレスなどで自分のサイトを作る場合は、サーバー、ドメイン代が年間数千円以上かかることになります。他の副業には元手資金や仕入れ代金、交通費などが必要な仕事も多くあります。それらと比べても、ほぼ身一つで始められることはかなりの魅力であると言えます。
アフィリエイトマーケティング協会の2018年度調査データによると、ひと月で100万円以上稼いでいる人は全体の9.9%で10人に1人のトッププレイヤーは月100万円以上稼いでいます。もちろんここには本業でアフィリエイトをしている人も含まれますが、副業であっても稼げる可能性は十分にあるということがわかります。
一方で、ひと月の稼ぎが一万円未満の人が52.8%と半分以上の人が月に1万円の壁を越えることに苦戦している様子がうかがえます。その内収入ゼロが23.3%と、4人に1人は無収入で頑張っているのが現実のようです。
ネット環境があればどこでもブログが書けます。最悪ネット環境がなくても、ワードに文章を保存しておけば仕事自体は進めることもできます。完全に在宅でできる副業はそう多くはありません。本業だけでなく、家事や育児など事情があってどうしても外出ができない人でもチャレンジできるのがポイントです。会社での休憩時間や、外出先での空き時間、帰宅後の時間など空き時間を有効活用するなど、工夫次第で書く時間を捻出しやすくなるでしょう。
ブログのテーマは様々です。食べ物、旅行、映画、音楽、恋愛などあらゆるジャンルが存在します。ある程度ニッチで狭いテーマを扱っても、アクセスを集めることができます。そのため自分が得意な土俵で戦うことが可能となります。なんでもいいので、自分の好きなものについて記事を書いてみましょう。自分だけの経験、知識が誰かの役に立つはずです。役に立つ記事が量産できれば、必ずアクセスは集まります。
アフィリエイトの市場規模は毎年増加しています。矢野経済研究所の調査によると、2017年度の国内アフィリエイト市場規模はおよそ2,275億円(前年度比113.5%)の見込みです。さらに2021年度には4,058億円まで拡大すると予測されています。
EC市場の拡大に伴って、広告主の数も企業のアフィリエイトに対する広告予算も毎年増えていることが背景にあります。人口減少の中にあって、これほど急激に拡大している市場はそうはありません。市場が大きくなるということは、チャンスが増えることに直結します。迷っている人は、とりあえずでもやってみる価値はあるでしょう。
なんと言っても、他の副業に比べて時間がかかります。ブログをスタートして半年から一年は収入ゼロということも珍しくありません。その間は不安になることもあるでしょうし、副業で稼ぐというイメージがすぐ実感できないことが難点であると言えます。
初期の頃は、当然ブログへのアクセスもなく、収入もありません。それでも時間を作り、記事を書き続けなければなりません。手応えがない中でも続けていくことは思っている以上に辛く険しい道です。収入がなくても、優先順位を高く設定し、書き続けていきましょう。
まずはブログを書く場所を確保します。無料ブログサービスを使う場合は以下の代表的なサービスがあります。
・はてなブログ
・ライブドアブログ
・Blogger
・FC2ブログ
サービスごとに特徴があるので、自分で見て好きなものを選びましょう。自分でこだわってレイアウトなどを作り込みしたい場合はワードプレスを使うと良いでしょう。
書くにあたって、テーマを決めます。広すぎるテーマは避けて、できるだけ範囲を狭く絞り込みます。たとえば「旅行」というテーマだけでは広すぎて、大手企業のサイトと競争した時に負けてしまいます。旅行よりもアジア旅行、アジア旅行よりもタイ旅行、タイ旅行よりもバンコク一人旅といった具合によりテーマをどんどんシャープにしてきましょう。雑記のように、テーマがないものでも可能ですが、よほど面白い内容でないと定期的にアクセス集めるのは困難です。
自分の好きなテーマで、自分の好きな記事を書いてみましょう。分析や紹介、体験したことを日々継続して書きます。初めのうちは一記事1,000〜3,000文字くらいを目安にすれば良いでしょう。できれば100記事くらいネタ切れなく続けられるテーマがベストです。
ある程度記事を蓄積したら、どれだけ読まれているか確認するためにページの閲覧数(PV数)を確認します。どの記事が人気なのか、読まれる時期や時間帯など様々な情報をもとに、より読者の役に立つ内容になるように過去の記事を修正したり、新規で記事を追加していきましょう。
ある程度アクセスが集まるようになったら、広告を設置してみましょう。この広告による報酬を得て初めて、ブログで稼ぐということを実感できるようになります。広告を設置してすぐに収益が発生するとは限りません。しかし、アクセスさえ集まっていれば、めげずに広告の内容や位置を工夫して改善していくことで将来的に必ず収入につながります。
まずはとにかく記事を書き続けることに尽きます。はじめは成果を気にせず、毎日書いてみましょう。どのサービスで、どのテーマで、どの広告でといったことは全て後からいくらでも変更できます。ブログ記事が少ないうちは、レイアウトや広告をいくら工夫しても無駄になってしまいます。
自分が好きで、興味を引くテーマを選ぶことが重要です。興味のないテーマを掘り下げて、毎日記事を書くのはかなり大変です。最初は完全に趣味だと思い込んでやってみましょう。
当然の事実ですが、ブログを書くためには日常の中で書く時間を確保する必要があります。そのためには、これまでやっていたことをやめて時間を捻出しなければなりません。ブログを始める前は何をやっていたかをよく思い返してみましょう。テレビを見ていたり、遊んでいたりする時間があるはずです。それらの時間をブログのために割きましょう。
ただし、睡眠時間や食事の時間を無理やり削ることはおすすめできません。短期的には上手くいっても、長期的に見た時に必ず健康を害するなどの不利益が発生するからです。通勤時間が長いようであれば、職場の近くに引っ越してしまうのも手です。自分なりに工夫して無理なく最低一年間は続けてみましょう。
新しく副業を始めたことや、副業で稼いでいることなどついつい周りの人に言いたくなってしまうものです。しかし、本当は誰に対しても言わないことがベストです。言う事によって100%理解してくれて応援してくれることはあまり期待できないからです。自分に悪気はなくても、快く受け入れられるとは限りません。
また、仮に善意からアドバイスをもらったとしても、実際にブログで稼いだことがない友人や同僚の意見はあまり役に立ちません。やると決めたら、まずは1人で始めてみましょう。
どうしても情報やアドバイスが欲しい場合は、実際にブログで稼いでいる人を探します。中には有益な情報を発信しているブロガーもいます。ただしSNS上には、ほとんどビジネス経験がないにも関わらず、いかにも稼いでいるフリをして情報発信している人もいます。騙されないように気をつけましょう。
たとえば、本業での仕事の機密事項を公開したり、特定の個人や組織の悪口を書いたりすることは控えましょう。自分が書いた記事で、損害を与えてしまった場合、訴えられかねません。誰かが損する内容ではなく、誰かの役に立つ内容を心がけましょう。
また、勝手にキャラクターの画像を載せたりも著作権や、肖像権が絡むので注意が必要です。その他、医師免許なしで医学的なテーマを書くことや、薬剤師でないのに薬をテーマにした記事を書くと違法になる可能性があります。専門的な内容に特化する場合は、法律面もよく確認しましょう。
最初のうちは、時間が最大の武器になります。「毎日定時で帰れる」「休憩時間が長い」などまとまった時間が確保できる人は有利です。逆に本業が忙しすぎて時間がない人はやめたほうがいいでしょう。その場合、まずは本業での業務を見直し、時間をつくることから始める必要があります。
1人で黙々と文章を書くのが苦痛な人もいます。無理して苦手なことを続ける必要はありません。アフィリエイトはブログでなくても、YouTubeなどの動画でもできますし、アフィリエイト以外の副業もたくさんあります。実際やってみて続かない人は、潔く撤退して他の副業にトライしてみるのもいいでしょう。
短期的な収入を増やしたいという人よりも、将来的に今よりも稼ぎたいという人の方が向いています。すぐに収入が欲しい人は現在のお金の収支を整理して見直すことから始めましょう。
自分が向いていると思う人や、やってみたい人はぜひ実行に移してみてください。稼げなくても基本的に時間以外に失うものはありません。この記事がお役に立てれば嬉しいです。
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